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米評論家がゲーム配信文化を疑問視 「現実世界こそ最も興味深いゲーム」

業界で急速な広がりを見せているゲームストリーミング文化の人気を受け、とある米国のニュースキャスターが、現実世界での体験を引き合いに出して懐疑的な意見を主張しています。

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米評論家がゲーム配信文化を疑問視 「現実世界こそ最も興味深いゲーム」
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今年8月、Amazonが10億ドル近い巨額の資金を投じてTwitchを買収したニュースが世界的な注目を浴びましたが、業界で急速な広がりを見せているゲームストリーミング文化の人気を受け、とある米国のニュースキャスターが、現実世界での体験を引き合いに出して懐疑的な意見を主張しています。

米テレビ局CBSの朝番組「Sunday Morning」で、AmazonのTwitch買収について見解を語ったのは、解説者のルーク・バーバンク氏(Luke Burbank)。友人がプレイする『スーパーマリオブラザーズ』を後ろで見ていた自身の幼少期の体験を振り返り、他人がゲームを遊んでいるのを見るのは「退屈で仕方ない」と一蹴。「もしゲーム自体が悪名高い時間の浪費だとして、人が時間を無駄にしているところを見たいと思うのは一体なぜだろうか?」と視聴者に問いかけています。

デジタル時代になって世界中のあらゆるものをネットを介して視聴できるようになったのは素晴らしいが、現実世界には「匂い」や「感情」があり、それはオンライン上あるいはゲーム上では再現できないだろう、とバーバンク氏。さらに主張を発展させて、次のように結論付けています。

“現実世界において困難なのは、操作できるコントローラーがないこと。あなたは、超能力で簡単に人々をあちこち動かしたり、立ち塞がる壁をジャンプで飛び越えることもできません。現実世界とは、あなたが一生をかけて習得しなければいけないゲームであり、おそらく達成は不可能でしょう。現実世界は、歓喜と傷心、正真正銘の驚くべき瞬間がたっぷり詰まっています。

ともかく今のところ、現実世界こそが依然として我々がプレイできる最も興味深いゲームなのです。”


なお、この報道を目にした海外ネットユーザーからは、「これまでで最も無知なニュースのひとつ」「現実世界と比べるなら、あなたがやってるテレビ放送も時間の無駄だ」などと厳しい批判のコメントから、「現実世界は難易度が高すぎ、(パッチで)修正しろ」といった茶化す意見まで、様々な反響があるようです。

記事提供元: Game*Spark
《Game*Spark》
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