コミュニティーサービスやソーシャルゲームの開発支援を行なっている中林氏は、今年からIGDAの副理事を務めています。IGDAではGDA参加者向けのツアーや福島Game Jamなどを企画・運営しています。
中林氏自身のGDC参加の目的はソーシャルアプリ、スマートフォン向けサービスの動向調査にありました。しかしながら、様々なセッションに参加したところ、「ソーシャルゲームなんて古い!これからはFree To Playだ!」という内容のものが多く、肝心の中身もソーシャルゲームがブームであった去年とほとんど変わっていなかったそうです。
そのため、今回の報告ではIGDAが行ったGDC参加者のためのツアーの内容について具体的な説明がされました。12月頃に旅行会社にGDC参加者のためのツアーに協力してもらい、日本人参加者向けのFacebookグループも立ち上げました。最終的に139名が登録。Facebook上で事前にGDCのための情報交換が行われました。
このツアーの特徴は、ホテルから会場までのバスでの送迎を行うなど、GDCに特化した点です。また3月というハイシーズンの中でコストを抑えることでも努力したそうです。気になるコストですが、エアチケットとホテル代で21~25万、GDCのパスがIGDAのディスカウントを通して12万円、その他食費などを諸々含めて約40万円になったそうです。
ツアーの日程は、GDCが始まる25日の前日24日の朝に現地のサンフランシスコに到着。5日間のGDCを終え、次の日の昼にサンフランシスコを経つという形です。GDCが始まる前の24日はサンフランシスコの名所を回り、最終日はシリコンバレーを訪れるなど観光も楽しんだそうです。また最終日の夜には、現地のベンチャー企業がホストになる形でIGDAの日本人参加者交流会も行われました。
このようにIGDAでは日本のGDC参加者を様々な形でサポートしています。パスのディスカウントから交流会の企画、さらに業種を問わず現地の企業とのパートナーシップを積極的に検討していくそうです。
また今年の8月3日~4日に行われる福島Game Jam2013は、会場を南相馬と郡山の2つに、定員も120名まで増やしたそうです。その他にサテライト会場も現在募集中です。行政である福島県南相馬市との連携、ゲーム関連企業の協賛により、開発者の方々のサポートを行なう予定になっています。
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