Ludeiはゲームメーカーでありながら開発環境も提供するという点に特徴を持ちます。『iBasket』は2010年にiPhoneでリリースされた物理演算を用いたバスケットボールを題材にしたゲームで、累計1500万ダウンロード以上を記録する大ヒットとなりました。元々ネイティブのゲームアプリでしたが同社はこれをHTML5化、さらに同社の技術を用いて7つのストア(AppStore、Google Play、Amazon、NOOK、Facebook、Firefox、Chrome Store)で同時リリースしたと今月22日に発表しています。
同社の核となるテクノロジーはCocoon JSと呼ばれ、HTML5で記述されたゲームを上記の7つのストアで配信するためのネイティブアプリに変換するものです。例えばAppStore向けにはXcodeでビルドしたものと同じ「.ipa」を生成してくれます。コーディングはHTML5で行いますが、最終的にはネイティブアプリとなりますので、ストアの配信を利用でき、GPS/カメラ/プッシュ通知/電話帳など端末へのアクセスも容易です。また、Cocoon JSの独自技術により通常のブラウザーと比べて最大20倍の描画速度を実現しているとのこと。さらに広告や追加課金など収益化に必要な機能にも対応しています。
また、同社ではHTML5での開発を行うための環境としてCAATの提供も行なっています。
ブース担当者によれば、提供開始から僅か4ヶ月にも関わらず、既に3000以上のデベロッパーが登録し、約150のゲームタイトルがリリース済みだとのこと。今後も機能を拡充予定で、対応ストアも今月後半にはWindows Store、Intel AppUp Center、Pokki Storeが追加される予定だとのこと。
モバイルゲーム開発においてはネイティブアプリ vs HTML5という選択肢は永遠の課題となりそうな雰囲気もありますが、同社では「今後も多様なデバイスやプラットフォームが登場するだろうが、ウェブの存在は絶対に変わらないもので、HTML5に未来があると考えている」と話していました。
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