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買収を通じたグローバル体制強化も・・・10億ユーザーを目指すグリーの海外展開状況

ゲームビジネス 市場

 
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コンプガチャ規制問題が賑わせた8日のグリーの決算発表ですが、海外展開の状況についてもアップデートがありました。OpenFeintの買収以降取り組んできた、国内のGREEプラットフォームとの統一も5月下旬には実施される予定です。

グローバル展開の現状ですが、GREEとOpenFeintを合わせたユーザー数は2億3481万人まで増加。日本会員の比率は12.9%となっています。グローバル展開にあたっては引き続き増員が続いている本社だけでなく、海外拠点でも積極的なリクルートを通じて体制強化を行なっていて、新拠点に移転したばかりのサンフランシスコのスタジオには既に200名を超えるスタッフが揃ったとのこと。

直近の動きとしてはスマートフォン向けシミュレーションRPGに強いFunzioを買収。同社は『Crime City』『Modern War』『Kingdom Age』で累計2000万ダウンロードの実績があります。買収発表の際には余り触れられませんでしたが、買収金額の2億1000万ドルはOpenFeintの際の1億0400万ドルを超え、グリーにとって過去最大の買収となります。

Funzioの位置付けは単なるスタジオの一つではないようです。田中良和社長が語ったのは同社の経験豊かな経営陣がグリーのグローバルチームに加わる意義です。FunzioのCEOを務めるKen Chiu氏は本格的なスマートフォンソーシャルゲームの先駆者であるStorm8の創業者であり、過去にはジンガでゲーム開発を指揮した経験もあります。社長兼COOのAnil Dharni氏もStorm8の共同創業者でソーシャルネットワークのhi5でプロダクト担当副社長を務めた実績があります。その他の経営陣もスマートフォンソーシャルゲームで実績あるメンバーであり、グローバルチームの層に厚みを持たせることになります。

一方サンフランシスコスタジオで開発されたゲームも、AppStoreの無料ゲームランキングで最高4位を獲得した『Zombie Jombie』をはじめ、エイリアン育生アドベンチャー『Alien Family』そして原始人と恐竜のシミュレーション『Dino Life』をグローバルにリリースし、100万ダウンロードを超えたタイトルもあるなど徐々に成果を出しつつあります。現地で人気を集めるモチーフで展開しているようです。

このように、Funzioに代表される海外スタジオの買収では、海外での成功モデルを輸入する一方で、サンフランシスコスタジオなど自社スタジオでは日本の成功モデルの輸出にチャレンジしていくと田中氏は語りました。また、100万ダウンロードという点で実績も上がりつつありますが、海外市場でのマーケティングやダウンロード向上策についてのノウハウの蓄積も進めているとのこと。WizcorpやカナダのIUGO Mobile Entertainmentとの資本業務提携など高性能なスマートフォンでの開発力向上のためにHTML5や3Dエンジンなどの開発技術の獲得も並行して進めます。

今後、5月中にはグローバルな「GREE Platform」が立ち上がります。プラットフォームが統一されることで、日本のデベロッパーが海外に向けて、あるいは海外のデベロッパーが日本に向けてゲームを開発することが容易になります。ユービーアイソフトやゲームロフトとの提携など、有力事業者とのアライアンスも進めラインナップを拡充する方針で、7~9月期にはパートナータイトルが50~60本、年末までには自社タイトルが複数、パートナータイトルは数百本が揃う予定です。6月のE3にもブースを出展する予定で、世界のゲーム会社に対してお披露目の場となりそうです。
《土本学》

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