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【そそれぽ】第35回:「Wiiでしか遊べない旧スクウェア特集」第2弾!『フロントミッションシリーズ ガンハザード』をプレイしたよ!

任天堂 Wii

インサイドをご覧の皆さま、こんにちは。そそそこと津久井箇人です。皆さんのゲームライフを充実させるゲームプレイレポート、第35回を迎えました【そそれぽ】のお時間です。

最近リリース感覚も空き気味のWiiの新作ソフト。しかし、本体の発売当初よりも随分身近になった無線LAN環境に、今Wiiをネット接続すれば、600本以上の過去の名作「バーチャルコンソール」を手軽に楽しむことができることをお忘れじゃありませんか?

そんな「バーチャルコンソール」のソフトたちから、これまでにリメイクも移植もされていない、実機かWiiでしか遊べない1990年代のスクウェア(現:スクウェア・エニックス)の名作を楽しむ企画第2弾!前回の『ルドラの秘宝』の記事がなかなか好評だったので、2回目を迎えることができましたよ!(笑)当時実機で遊んだ人はプレイし直したくなること間違いなし。未プレイの人にも決して古く感じさせない洗練されたタイトルをご紹介していきます。

というわけで、今回プレイするのはWiiバーチャルコンソール『フロントミッションシリーズ ガンハザード』です。

ゲームの概要をお伝えしつつ早速プレイしていきましょう。


■『フロントミッションシリーズ ガンハザード』とは?
時代がプレイステーションへと移り変わりつつある1996年にスーパーファミコンで発売された横スクロール2Dロボットアクションゲームです。『フロントミッション』の世界観を踏襲しつつも、設定は完全な外伝。ナンバリングシリーズとはストーリーなどにつながりがないので『フロントミッション』を知らない人でもプレイし易いです。

「ベルゲン共和国」の兵士である主人公「アルベルト」は、予期せぬクーデターに巻き込まれ、護衛していた大統領を拉致したという偽りの罪をきせられ母国を追われてしまいます。「ヴァンツァー」(ロボットの兵器)乗りとして優秀な腕を持つ「アルベルト」は、傭兵として雇われ、世界各地の戦乱を巡りながら、クーデターの裏に隠された大きな陰謀の真実に迫ります。


■2Dロボットアクション傑作+スクウェア=ガンハザード
突然ですが、本作の制作に携わっている大宮ソフトが手掛けた2Dロボットアクションゲーム『重装機兵ヴァルケン』をご存知でしょうか?ヌルヌル動くドット絵ロボットの細かなアニメーションと、爽快なアクションが、レトロゲームファンの間では伝説となっている(?)ワケですが、今回紹介する『ガンハザード』は、そんな傑作『重装機兵ヴァルケン』を手掛けた大宮ソフトが制作に参加しているので、ドット絵アニメとアクションがそれとかなり近いモノになっています。

2Dロボットアクションの傑作『重装機兵ヴァルケン』に、スクウェアのシミュレーションゲームの傑作『フロントミッション』の世界観、そしてロボットである「ヴァンツァー」の強化要素を融合させた、奇跡の2Dロボットアクションゲームこそ『ガンハザード』なのです。

ちなみに『重装機兵ヴァルケン』もバーチャルコンソールでも配信中なので興味がある方はぜひチェックしてみてください。話がかなりそれてしまいましたが、ここからがレポートの本番です!(笑)


■重厚感と緊張感
とにかく、人が搭乗して操るロボット型の機動兵器「ヴァンツァー」の、なんとも言えない重さがすごいです。画面の小さなドット絵にも関わらず、巨大な兵器を操っているという手応えが伝わってきます。決して「モッサリしている」のではなく、サクサクと思い通りにアクションできるのですが、ひとつひとつのアクションの挙動が非常に丁寧に描かれ、またリアクションや余韻が心地良く、重さと爽快感が共存しています。

敵を倒した際に発生する爆発でダメージを受けたり、勢い良く壁にぶつかってダメージを受けたり、そういったリアルな「ダメージ」も世界観をより重厚なものにしています。ロボット型の兵器を操るダイナミックさとは裏腹に、わずかなミス、あるいはヴァンツァー相手にも関わらず人が銃片手に命懸けで仕掛けてくる抵抗が、結果的に命取りになりかねないという緊張感。この重厚感と緊張感が『ガンハザード』の醍醐味と言えそうです。


■ヴァンツァーから降りていつでも白兵戦
ステージ中は、「セレクト」(クラシックコントローラーで言うと「-」ボタン)を押すと、いつでもコクピットハッチを開けて「ヴァンツァー」から降りることができます。しかも、そのまま戦ったり、ステージを進行することも可能です(笑)。そのアクションを利用した通路なども存在するのですが、この要素は非常に「やり込み心」をくすぐります。全国の縛りプレイ大好きな方々はぜひ「やり込み」にもチャレンジしてみて頂きたいです。筆者は無理です(笑)。


■実は2人プレイもできる
ストーリーを進めると、仲間のヴァンツァーを引き連れて出撃できるようになります。通常は、オートでプレイヤーを援護してくれますが、ステージ中に2Pのコントローラーの「L+R+スタート(「+」ボタン)」を押すことで、2人プレイが可能に。裏技っぽいですが、一応説明書にも書いてあります。

カメラが基本的に1P側を追ったり、2P側ではアクションに制限があったりと、決して2人プレイ向けの作りではありませんが、オマケ要素としてはなかなかのもの。友達と一緒にプレイする『ガンハザード』もちょっと違った雰囲気で楽しめるかもしれません。


■音楽は植松伸夫氏と光田康典氏らが担当
本作の音楽は、『ファイナルファンタジー』シリーズの植松伸夫氏と、『クロノトリガー』などなどでお馴染みの光田康典氏、そして仲野順也氏、濱渦正志氏の4人が参加しています。超豪華な面々で、一聴の価値ありです。しかしながら、残念なことにサウンドトラックCDは現在入手困難。先日オープンしたサービス「スクウェア・エニックス オーディオ」の流れに乗って、ぜひとも再販やダウンロード販売、同サービスでのチャンネル化を期待したいですね!


■カスタマイズ要素がちょっともの足りず
『フロントミッション』と同じく、搭乗する「ヴァンツァー」の強化やカスタマイズも、間違いなく本作の魅力のひとつ。しかし、ボディや武器だけのまるっとした変更・強化、あるいは性能的に変化するブースターなどの変更・強化は可能でも、腕や脚といった目に見えるパーツごとの細かな組み替えなどは変更出来ず、『フロントミッション』シリーズとして見るとやや大味な印象も。カラーリングをはじめ、より細かなカスタマイズで、もっと「自分だけのヴァンツァー」感を味わいたかったです。

とは言え、アクションのポイントともなるサブウェポンはかなりの種類があり、使い方やクセもさまざまなので、どれを習熟させて使っていくかは非常に悩みます。基本はアクションゲームなのですが、この感覚はシミュレーション的・・・むしろRPG的かもしれません。限りある中からの取捨選択で機体の個性を出していきましょう。


■総評:歴史に名が残るべきドット絵2Dアクション
なんと言っても「ヴァンツァー」を「操縦している」という感覚。横スクロール2Dアクションですが、重厚感、慣性、細かなリアクションが緻密に描かれ、人が搭乗するロボットを「操縦している」感覚がすごいです。防御、発射角固定、武器の使いこなしなど、細かな操作が必要な分、慣れるまでの難易度は若干高く感じられるかもしれませんが、ゲームとしての難易度はそれほど高くありません。

敵を倒して入手する経験値・レベルアップによるHPの増加、使い込んで「習熟」させて成長する武器など、コツコツとプレイすれば報われる救済要素も多数あります。ゲーム内で主人公のレベルを上げていれば、気付かない内にプレイヤー自身の操作も上達しているはずです。

政治や戦争を描く硬派なストーリーや世界観はプレイヤーを選びますが、2Dアクションゲームが好きな人なら絶対オススメ。難しいシミュレーションが苦手で『フロントミッション』シリーズ未プレイの人でも、「ヴァンツァー」の強化や、緻密で爽快なアクションを楽しめます。プレイ感覚やグラフィックは、ドット絵で描く2Dアクションゲームとしては最高峰と言っても過言ではないと思います。旧スクウェアではちょっと珍しい、名作2D横スクロールアクションをぜひ楽しんでみてください。


【そそれぽ】第35回、いかがでしたでしょうか?本作でもイラストを担当している『FF』シリーズでお馴染みの天野喜孝氏ですが、もともとはタツノコプロにいらっしゃって「タイムボカン」シリーズや「ガッチャマン」などのキャラデザを手掛けていたそうですよ。神すぎるぜ、天野喜孝氏・・・!次回もどうぞお楽しみに!


『フロントミッションシリーズ ガンハザード』は、好評配信中で価格は800円Wiiポイントです。

(C)1996 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. / OMIYA SOFT
Illustration / (C)YOSHITAKA AMANO


■筆者プロフィール
津久井箇人 (つくいかずひと) a.k.a. そそそ
愛内里菜らに楽曲提供をし、VOCALOID音楽のクリエイターとしても有名な作・編曲家。ゲームを紹介するブログ記事が評価され、2011年からINSIDEでライター活動を開始。レトロゲームから最新ゲーム、戦略SLGから格ゲーまで、幅広いジャンルのゲームをプレイする。
Twitter:@sososo291
ブログ:sososo activity
《津久井箇人 a.k.a. そそそ》

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