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PSVitaで手に汗握るアクションが実現・・・『忍道2 散華』

忍者をテーマにしたステルスアクションの最新作がPSVitaのロンチタイトルとして登場。

ゲームビジネス 開発
スパイクは『忍道22 散華』をPlayStation Vitaの本体と同時の、12月17日(土)に発売します。



「忍道」は忍者をテーマにしたステルスアクション。オープンワールドのエリアを舞台に、多彩なミッションが与えられ、静と動のアクションで目的を達成していきます。2005年に『忍道 戒』(PS2)、2006年に『忍道 焔』(PSP)が発売されて以来、久々のシリーズ最新作となりました。

3つの勢力が凌ぎを削る時代


時代は室町後期。小国・宇高多(うたかた)をめぐって、領主である一条家、家臣でありながら一条に謀反を起こした隣国の風天(かざま)家、そして寺社勢力の阿無璃他(あむりた)教の騒乱が始まろうとしていた。一方、同胞の裏切りにより、ひとつの忍の里が消滅。その唯一の生き残りで本作の主人公である"火祭りのゼン"は命を救われた飛鳥と呼ばれる忍の里に身を置き、騒乱に身を投じることに。そしてその騒乱の影には里を裏切った忍の影が・・・。

ゼンは飛鳥のザジに命を救われる
そしてヒロイン・・・


このように本作では3つの勢力が争いを繰り広げるストーリーが展開。プレイヤーは中立の忍として、各陣営から依頼を受けながら勢力争いに介入していくことになります。よりパワーアップした新たに搭載された「ハラキリエンジン」によって、プレイヤーによって刻々と変化する戦況や主人公に対する信頼感などに応じた依頼が届けられます。どれを選択し、どの勢力に肩入れするかによって物語は変化して大きく変わっていきます。

人知れず侵入し、任務を遂行


依頼は「暗殺」「全滅」「決闘」「偵察」「護衛」「輸送」「泥棒」「誘拐」「救出」など様々な種類に分類され、すべてオープンワールドのエリアの中で展開されます。メインとなる「暗殺」や「全滅」ではエリア内の敵を殲滅する殺すのが目的。主人公は忍としてであり、表から殴りこみをかけるのではなく、気付かれず静かに殺すのが基本。そのアクションは、背後から近づき一斬で始末する「血祀殺法(ちまつりさっぽう)」、近くにいる視界に入る敵を一瞬で全て片付ける「斬刻(ざんこく)」など豊富。今回から新たに導入された空を飛ぶ「風黒羽(ふくろう)」も組み合わせてスタイリッシュなステルスアクションが繰り広げられます。

■手に汗握る緊迫のアクション

PS Vitaで大きく進化した「忍道」さっそく遊んでみました。

冒頭は美麗なムービーで本作の背景が説明されます。宇高多を巡る3勢力の争いの中で主人公は3勢力から寄せられる依頼をこなしていきます。依頼は例えば、一条家から「風天家の陣地を全滅させろ」(全滅)というような形で送られます。

様々な依頼が届けられる


依頼を受けるとさっそくステージ任務がスタート。まずは歩き回って敵の配置や動向を探ります。敵に近付くの近くに来ると「殺気アイコン」が点灯。タッチすると敵の方向が分かるので、見つからないように慎重に移動。背後を取り「血祀殺法」で始末。全滅の場合、予め敵の数は決まっているので、その全てを暗殺すれば無事依頼が完了します。上手く背後を取れずに見つかってしまうと敵は警戒レベルを上げます。仲間を呼んだり、主人公を葬ろう殺そうと襲いかかってきたり。正面から倒す殺すのもアリですが、沢山集まると正直やっかい。そんな時は一旦離れて再度背後を取るのがオススメです。

画面右側に見えるのが殺気アイコン、大勢に見つかるとアイコンも増える


死角を取るとキラリと一瞬光が(左)、ワンボタンで「血祀殺法」が発動する


依頼を終えると、プレイヤーの行動によって3者の勢力図が変化します。一条家の依頼で風天家を攻撃した場合、一条家の信頼度が上がり、風天家の武力や信頼度が下がります。当然、一条家は優位な情勢となります。1つの勢力に肩入れするのも、それぞれ平等に付き合うのもプレイヤー次第で、刻々と変化する戦局ストーリーに応じた依頼を「ハラキリエンジン」が用意してくれます。あまり余り1つの勢力ばかりに味方をしていると、加担されない勢力から「助けて欲しい」と泣きが入ることもあるとか。

プレイヤーの働きにより、勢力に変化が


あまり依頼を受けないと泣き言が届いたりする


暗殺のアクションである「血祀殺法」や「斬刻」それから通常の武器攻撃も操作は非常にシンプルで誰にでも遊べる内容になっていました。一方で、ステルスアクションならではの緊迫感を非常に感じる作品で、筆者もPS Vitaを握っている手に、寒い冬ながら軽い汗を感じました。敵の動きを警戒しながら見つからずに敵陣奥まで入り込み、誰にも知られずに依頼を達成していく。すっかり集中して遊んでしまいました。PS Vitaの新しい大型液晶もこの熱中感に加担しているようでした。

より派手なアクション「斬刻」


「風黒羽」では滑空ができるようになった


今回は序盤だけのプレイしか遊ぶことができませんでしたが、かなりの種類の依頼が用意されていますし、遊び方によってストーリーや戦況がはどんどん変化していくため、何度も遊びたくなる内容になっています。PS Vitaのロンチタイトルにしていきなりハードコアな本格ステルスアクションですが、じっくり遊びたいゲームを求めている方にはオススメの作品となっています。

『忍道22 散華』は12月17日にパッケージ版は6090円、ダウンロード版は4900円(いずれも税込)で発売予定です。

(C)Spike/ACQUIRE All Rights Reserved.
《土本学》
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