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いつでもどこでも本格MMORPG『剣と魔法のログレス』を体験した(後編)

2011年10月からの正式サービス開始を目前に控えた、マーベラスAQLの『剣と魔法のログレス』。このゲームは本格的なバトルシステムを備えながら、ブラウザだけで手軽に遊べる国産のMMORPGです。

ゲームビジネス 開発
  • 剣と魔法のログレス
2011年10月からの正式サービス開始を目前に控えた、マーベラスAQLの『剣と魔法のログレス』。このゲームは本格的なバトルシステムを備えながら、ブラウザだけで手軽に遊べる国産のMMORPGです。

前回は、9月22日(木)から25日(日)に実施された、クローズドβテストで体験できた、クエストの請け方やアイテム、バトル方法、ジョブの種類といった基本的なゲームシステムを紹介しました。それを踏まえて今回は、ギルドやアイテム合成、ほかのプレイヤーと組んでのパーティバトルといった要素を紹介しましょう。



■ゲームの幅を広げるギルドに入団

ログレス王国に危機をもたらすモンスターを討伐しようと、立ち上がったハンターたち。彼らはモンスターに対抗するためにギルドを形成しました。シルベリー、ガレリア、グリュネ」という3つのギルドは、それぞれマスターとコーディネーターというNPCが統率しています。

こうした背景があるギルドに所属するための「ギルドに入ろう」というクエストが序盤にあります。とは言っても手順は簡単なもので、コーディネーターに話しかけてモンスターを数体討伐するクエストをクリア。そしてマスターに話しかけるだけです。

なおプレイした限りでは、所属ギルドが別のプレイヤーも同じパーティを組めますし、ギルドによる強い制約は見られませんでした。どこに入るかであまり悩まなくても大丈夫そうです。



ギルドに入るとギルドコールというクエストが請けられるようになります。その内容はモンスター討伐やアイテムの納品など通常クエストと同じですが、GP(ギルドポイント)という報酬を獲得できるのが特徴です。

このGPは各ギルドタウンにギルドショップを構えるNPCを通じて、ギルドアイテムと交換できます。たとえば前編で紹介した強力なスキルのナイトカウンターも、GPによって入手できるもの。重要クエストと同様、ギルドコールのクエストも優先してクリアするとスムーズにゲームが進むでしょう。

ギルドにはランキングとレイティングという、ほかのプレイヤーとの競争要素があります。ランキングはギルド内のハンター間での獲得GPを競うもの。レイティングはギルドの称号のことで、3ギルド間で達成したギルドコール数を競い合う もの。これらの順位によってレイティングが決まり、王国からの褒賞が高価になっていきます。



■強力な武器・防具を生み出すアイテム合成

プレイ中に見かけたギルドの褒賞アイテムは、どれもアイテム合成で強化するためのものでした。それ以外にも普通の武器や防具などさまざまなアイテムが、アイテム合成に使用できます。

このアイテム合成は「大工房で合成しよう」というチュートリアル的なクエストの達成後から利用できます。これはグランヴェルレー城下の大工房にいる、合成屋のNPCに話しかけて合成するだけなので、あっさり達成可能。

アイテムの合成に成功すると、攻撃力や防御力などに補正がかかります。ただし失敗すると、合成の素材としたアイテムを失ってしまいます。ただこのゲームはドロップアイテムが豊富なので、失敗を恐れずどんどん合成しても問題ありませんでした。

なおアイテム合成には単純な強化以外にいくつか種類があります。たとえばコア装着というタイプの合成では、能力値の向上に加えて、自動で発動する追加効果が付加できます。パッシブスキルの装備枠が3つまでなのを考えるとメリットはとても大きいです。こうしたアイテムの合成を積極的に行うと、レベルアップ時よりもキャラクターを強化できた手ごたえを感じられました。



■ハンターサーチで仲間を集めてパーティバトル

このゲームでは、プレイヤー同士で最大5人までのパーティを組んでモンスターと戦えます。このパーティを組むために使うのが、ハンターサーチという検索機能。これでメンバー募集中のプレイヤーを、レベルや職業やコメントなどの情報とともに一覧できます。そのためチャットで手当たりしだいに声をかける手間もなく、簡単にパーティを組めました。

ほかにもプレイヤー間の交流のために、コミュニティという掲示板のような機能もあります。普通のチャットもありますが、これはトピックごとにコメ ントを付けられるので、より議論を深められます。※MooG Gamesのみの機能になります。



パーティを組んだメンバーと同じチャンネルのマップにいる場合、一緒に戦闘できます。前回紹介したとおりこのゲームはシンボルエンカウント制ですが、このとき、パーティメンバーの位置が近い場合、ぶつかったメンバーと同時に戦闘が始まります。逆に離れているメンバーも戦闘中を示すアイコン(マンガやアニメでケンカしているときに出る砂煙のようなもの)に触れれば、途中から参戦できます。仲間が戦闘を始めたら援護に加わりましょう。

パーティバトルでは、コマンドを入力した者から順に、リアルタイムで行動します。2D表示のため、全体の状況を把握しやすく、連携が取りやすいです。また、複数人が同時に行動できるので、スピード感がありました。しかも、パーティ時はパーティ人数で分割した経験値にボーナスがされているようで、ソロプレイよりずっと早くレベルも上がります。このようにパーティで戦うと、ゲームがテンポアップして爽快です。



■序盤の強敵・ホワイトケルピーとはパーティで戦おう

LV10くらいまでのゲーム序盤では、前述のナイトカウンターのおかげで、ソロプレイでもスムーズに進行しました。しかし悪魔の岩場という場所にいるホワイトケルピーという中ボスクラスの敵に初めて瞬殺されました……。この敵は「孤高の幻獣」というクエストの討伐対象になっており、倒せないと先のマップも解放されません。そこで、ハンターサーチでパーティを組んで、リベンジを挑むことに。

ホワイトケルピーの攻撃は強力で、ほかのモンスターの攻撃力の5倍ほど。単なる殴り合いではすぐ体力が尽きます。そこでパーティには回復役専門のプリーストを加え、長期戦に持ち込みました。

プリーストがパーティで最重要なので、ナイトはスキルでかばってその盾役になります。その隙にほかのパーティメンバーで攻撃を畳み掛けました。

ちなみにオンラインゲームらしく、戦闘中もチャットができます。戦闘がスピーディなのでゆっくり会話を楽しむことは難しいですが、「今は攻撃より防御」といった大まかな方針で連携を取ることはできました。そうして連携を取りながら戦闘を進め、ホワイトケルピーをついに撃破! 仲間と力を合わせて勝利したので、よろこびもひとしおです。



■育成の自由度が高く、グラフィックが多彩な『ログレス』

ホワイトケルピーを倒すと、ガダルーク山岳地帯 昼というマップが解放されます。ここからいよいよ本格的に強い敵が出てきて、戦闘のやりごたえもグッと増しますが、この先はぜひ、プレイヤー自身の目で確かめてください。

最後に感想をまとめますと、今回紹介したギルドやパーティによってオンラインゲームをプレイしている感がグッと増しました。また前編でも触れたジョブやスキルなどの組み合わせが豊富になるおかげで、戦闘がかなり楽しくなります。

ブラウザだけで動作しながら、パーティを組んでの本格的なバトルが楽しめる『剣と魔法のログレス』。オープンサービスが開始した際は、ぜひプレイしてみてください。

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