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【E3 2011】クラウドゲームサービスのOnLive、日本展開はどうなる?

ゲームビジネス 市場

【E3 2011】クラウドゲームサービスのOnLive、日本展開はどうなる?
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E3のプレスルームにブースを構えている、新興企業のOnLiveさんにお話をする事ができました。Onliveはサーバ群でゲームを稼働し、ネットを通して配信するサービスを提供しています。ゲームを「購入」すると、時間制限無くゲームをプレイできて、一定期間「レンタル」することにより安価でゲームをプレイできます。アメリカ国内でサービスを立ち上げて1年、今度はイギリスへサービスの提供を開始すると発表もしました。ゲーム機という大きな投資をしなくても、月々の契約で好きなゲームをプレイできるサービスはゲーマーにとって、大きな魅力を持つサービスです。

では、日本市場はどうか?尋ねてみたところ、Onliveのシステムプラニング担当のダリル・ジェントリ氏は「うーん、今はノーコメントとしか言えないなー」と意味ありげな笑顔を見せてくれたました。ノーコメントという割には日本を初めとしたアジア圏への展開は考えているそうですが、問題としてローカライズやビジネス展開方法の選定等と安易に飛び込める市場ではないという話でした。まずはイギリスへの事業拡大を成功させて、次を考えるという事です。

僕が注目したのはこのOnLiveのサービスは、日本のインディーズゲーム開発者にとって大きなチャンスであるということ。ゲーム開発と販売は難しく、日本のゲーム会社は厳しい戦いを強いられています。中小のゲーム開発会社が直面する問題を見ると、流通というのは大きな障害になっています。店頭販売、店頭の棚のスペースは限られていて、目立つのが難しかったり。特に海外ならなおさらです。

個人、またはサークルといった小さな開発グループはコミケ等で個人販売を行えても全国展開は難しかったり、予算的にマーケティングを大きく積極的に展開する事ができません。デジタル販売を行っても店頭販売でも違法ダウンロード等の海賊行為が横行しています。日本でデジタル販売の浸透率の低さにより、店頭販売の為のパッケージ製造費用も大きいです。それぞれの問題は対応が難しく、ゲーム開発を圧迫しています。

OnLiveによるデジタル配信はこれらの問題を根本的に解決する事ができるプラットフォームです。ゲームの製造コストが掛からないので、在庫管理に苦心する必要もなく、発売までのコストを大きく低減することができます。マーケティングに関してもOnLiveに組み込まれた観戦モードやプレイ動画共有は面白いゲームの評判を広げます。同時に製造コスト分を宣伝に回す事も可能です。さらに、ゲームの配信方式から違法ダウンロード等の海賊行為からも完璧な守りを持っています。ゲームもデモ配信を簡単に行えるので、一度ユーザに手にとって遊んでもらうまでのハードルがぐっと低くなっている事も開発側には喜ぶ所です。さらに、ゲームレンタルの値段設定は300~500円程度に抑えられ、ちょっと面白いゲームを気軽に試すユーザが多いのは見逃せません。

OnLiveが誇るプレイ動画の録画と投稿と初めとした豊富なソーシャル機能も大きく利点です。面白いゲームのプレイ動画は注目を浴び、プレイヤーは友達にも見せます。自然発生するマーケティングの威力は誰もが知る所ですが、これによってゲームは知っていてもプレイする事ができない海外ゲーマーが生まれました。

「信じられない」「クレイジー」と世界のゲーマーから一目置かれ、賞賛を受けている弾幕ゲームのプレイ動画は人気を持っている傍ら、日本国外では非常に手に入りにくい事が目立ちます。国内でも限定的に販売されるゲームは海外のネットオークションで高額で取引をされもします。このように日本国内のゲーム開発会社はプレイする機会に恵まれなかった海外ゲーマー達とOnLiveを通して出会う事ができます。

開発コストの低さも大きな魅力です。もちろんPS3やXBOX360のソフトもOnLive配信は可能ですが、Windows系PCを開発環境に使えるのは要求される技術と予算のレベルを一段下げる効果を持っています。PS3やXbox360、Wii等の開発専用機を導入する事なく、一般PCで開発を行う事ができるだけでなく、OnLiveのSDKを使いゲームの観戦モード、ボイスチャット、そ動画録画と投稿機能を簡単に実装できます。開発者へ提供されているOnliveのサポートは豊富で、インディーズゲーム開発にかなりの力をいれている事は明らかです。

OnLiveのゲーム配信サービスが国内で開始する予定が立たない今も海外に向けてゲームを発信することが可能です。日本の開発者は大歓迎!とOnLiveもユーザに新しいゲームを提供することに対して意欲的。API等の日本語対応は需要に応じて検討をするとの事。

日本のゲームはこんな物、と「日本っぽい」型にはまった大手の作品に諦観を持った海外ゲーマーに是非、『日本のゲームは世界一!』と個性的なゲームで目立って欲しいのがと願っています。
《土本学》

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