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【デジタルコンテンツEXPO 2010】3Dクリエイターが創り上げていく次世代メタバース「BlueMars」

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3Dクリエイターが創り上げていく次世代メタバース「BlueMars」
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米ハワイで仮想世界サービス「BlueMars」を手がけるアバターリアリティCEOの橋本和幸氏は、デジタルコンテンツエキスポ2010で15日、「3Dクリエータのためのバーチャル・ワールド"Blue Mars"」と題したセミナーを行いました。橋本氏は「BlueMars」のプレゼンテーションを行いながら、「日本人のクリエイターが作るアイテムは、レベルが高く人気を集めているが、参加者が少ない」として、参加を促しました。

アバターリアリティCEOの橋本和幸氏


「BlueMars」は「セカンドライフ」に似たPC向けの次世代メタバースで、テラフォーミングで人間が居住可能になった西暦2177年の「青い火星」が舞台という設定です。橋本氏をはじめ、映画版「ファイナルファンタジー」のスタッフが中心になって制作が進んでおり、高精細なグラフィックと、著作権や知的財産権の整備が特徴です。同時接続者数もサーバクラスターあたり1万人を目標としています。

「BlueMars」がはじめてメディアに露出したのは07年の米「E for ALL」会場でした。そこから着々と開発が進み、昨年9月にオープンβがスタート。現在までの登録会員数は4万人で、そのうちディベロッパー登録者は6千人、登録Cityは90個に達しています。ビジネスモデルは基本プレイ無料のアイテム課金モデルで、すでにプレイヤーによるアイテムの生成・売買・換金が始まっています。アイテムの売り上げで、1度に10万円の換金を行ったプレイヤーもいたとのことでした。

また、同社の出資元に世界中で「テトリス」の版権を管理しているザ・テトリス・カンパニーがあります。「BlueMars」内でも、近く「テトリスCITY」を設立して、テトリスファンのコミュニティを育成していくとのことです。



橋本氏はゲーム開発者向けの特徴として、ハイクオリティな3Dグラフィックスで手軽にカジュアルゲームが作れる点を上げました。今日ほとんどのウェブゲームは2D表現に留まっていますが、「BlueMars」ではスクリプト言語のLuaを用いて、本格的な3Dゲームを開発できます。ツールやAPIも整備され、Maya、Max、XSI、そしてSHADEといった主要DCCツールにも対応。ユーザー管理や課金システムも、システム側でサポートされます。
 
またウェブ開発者に対しても、3Dワールドでシリアスゲームが開発できるメリットを上げました。「セカンドライフ」と異なり、1エリアでの同時接続者数の制限が非常に緩いため、大規模な体験型トレーニングやバーチャルカンファレンスなども可能です。橋本氏はシンガポールの通信会社「シングテル」が社内向けのバーチャルカンファレンス用に「BlueMars」を活用した事例なども紹介しました。

もっとも一番の恩恵を受けるのは、やはり3DCGクリエイターでしょう。衣服・アバタースキン・家具などの作品を、仮想アイテムとして販売できます。売り上げはPaypalアカウントを介して、リアルマネーで還元される仕組み。プレイヤーがアイテムを装着する際、データベースサーバにアクセスして、違法複製を防ぐ仕組みも盛り込みました。毎週金曜日にはサポートエンジニアが登場し、チャットで技術サポートも開催中です。

ちなみにDirect X11にも年内から来年早々にかけて対応が予定されています。Direct X11ではポリゴンをハードウェアで自動的に分割する、テッセレーション機能が実装されています。これによって衣服などの輪郭線や、キャラクターが装着した際に生じるしわなどを、さらに正確に表現できるようになります。バーチャル店舗とリアル店舗との商品連動などを考慮した際、嬉しい機能だと言えそうです。

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人間のほか、ロボットやファンタジーキャラのスキンもある。衣服類は上下に重ね着でき、体にぴったりフィットする。
通常のモデル(左)と、Direct X11によるテッセレーションの例(右)。ジーンズのしわや凹凸まで細かくポリゴンで表現されている。


橋本氏は「BlueMars」が当初からワールドワイド展開を前提に開発・運用されている点を強調しました。これにより、CGクリエイターは自分の作品を世界で販売することが可能です。そのためクライアントソフトの日本語化は極力行わず、UIにアイコンを多用するなどして、ユニバーサルサービスとしての品質を上げていくのが基本方針。一方で会員登録ページについては、早急に日本語化を進めたいと述べました。

「BlueMars」のクライアントソフトは公式サイトから無料ダウンロード可能です。開発者向けガイドは「Blue Mars Asset Creation」が公式Wikiで展開中(英語)。日本語のガイドも「wiki.shadecity.net/」で準備中です。ゲームエンジンには独CryEngine2が採用されており、こちらのWikiにも情報が掲載されています。

「BlueMars」の公式サイト。クリエイター登録は右下の「StartBuilding」からだ。
《小野憲史》

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