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GameSpy岩田聡社長インタビュー

ゲームビジネス その他

GameSpyに掲載された岩田社長へのインタビューです。最近収録されたもので、コラムの形になっています。次世代機についても詳しい事は触れられていませんが、任天堂が他のメーカーとは異なる方向に進むという意思を明確にしています。

PSPはGBキラーになるのか。ジョークですが「Game Boy Enhanced」というGBとGC一体化のハードのモック画像がインターネットで流れました。そんな据え置き・携帯機の一体化ハードはどうでしょうか。

「将来いつか、私たちはゲームボーイとゲームキューブの技術を合わせて、1つの小さな、ライトを備えた、十分なバッテリー時間と市場に出せる価格を持ったハードを作れる時が来るでしょう。私たちは高機能と携帯ゲーム機に求められる他の性能のバランスを見つけ出さなくてはなりません」

「タイミングは非常に重要です。もし面白い携帯ゲームを作る技術があったとしても、価格が非常に高くなったり他の性能が満足に行かなければ、私たちはそれが時期尚早であると言うでしょう」

ライバルたち

「過去任天堂はセガと競争しました。今の私たちの競争相手はソニーやマイクロソフトなどゲームをビジネスの核としない企業です。競争がより厳しいものであると認めなければいけません、短期的な収益性の低下にも直面しました」

「少なくとも、近い未来は、人々がテレビでゲームを遊ぶ限りに於いて、私たちは最高のゲームを創り出すことが出来て、ハードウェアから利益を上げる事が出来ます」

ではどのようにして巨大なエレクトロニクス企業と史上最も強い会社と競争するのでしょうか

「ハードウェアを開発する哲学で、私たちの哲学はマイクロソフトの方向とは全く違います。私たちは彼らが単純により豪華な技術で次世代機を作ろうとしてるのだと思います。そしてそれは、開発者やプログラマーの視点から見ると、そういう機械はとても仕事が難しくなります。結局、その困難に見合う十分な報酬は得られないでしょう」

「それは任天堂に機会を与える事になります。なぜなら私たちはゲームキューブの豪華版ではないユニークなハードウェアを作ろうとしているからです。しかし、プログラマが簡単だというような特長は引き継ぎます。長期的に見て、これは、私たちのハードでのゲーム開発に、より利益をもたらす事になります」

成長する大人向け市場に取り残されてはいないか・・・

「私たちのライバルはいつもに任天堂は子供向けだと言います。それに反論する為に、[私たちは単に子供達に向けてゲームを作っているのではない]とユーザーや潜在的名ユーザーに説明しなければならないと思います」

「私はGBAからGBA SPへのシフトでより多くの若者をGBに獲得出来たと考えています」

「あなたの質問に答える為に、"任天堂が年上のゲーマーに届く能力を持ってない"と言えばインパクトはありますが、最も任天堂にとって大切なのは幅広いユーザーをカバーすることです。これは私たちが一番に取り組んでいる事で、将来も変わりません」

任天堂の哲学、そして次世代機

「ゲームの世界では、単にハードを購入しただけでは、面白くも何ともありません。素晴らしい体験を提供するゲームが必要で、私たちはゲームが只1つのハードを買う理由だと考えています」

「ソフト開発者にとって彼らの好きなハードとは彼らの夢を叶えてくれるハードで、それはユーザーにとっても同様です」

「まずどのようなユニークなポイントを導入するのかを認識して、パートナー探しを始めます。一方で、これまでの過去の機種はグラフィック技術や処理速度や性能だけで測れました」

「別の言い方をすると、PS2やGCが発売される前は殆どの開発者が、最も強力なハードウェアがより魅力的なゲーム開発を可能にすると考えていました。しかし次世代機に於いては、私も宮本もそれを疑っています」

「次世代機が単に10倍の性能(処理能力やグラフィックで)だけを持って発売されれば、私は現行機種とそう変わったゲームが遊べるようになるとは言う事ができません。もし次世代機がただの現行機種の豪華版であった場合、未来はそう長く無いでしょう」

「任天堂は次世代機に取り組んでいます。それを仮にGCNextとかGCNと呼びましょうか。GCNextの能力は過去の機種で見てきたものと異なります。任天堂が現在議論しているのはグラフィック性能の向上では無い処理機能の向上です。私や宮本や竹田(玄洋=総合開発本部長/ハード開発のトップ)が議論しているのは、新しい方法で人々を楽しませるには何が必要か、これを達成する為に現在の技術にどんな積み増しが必要か、ということです」

「私が技術は重要で無いと言ってるのではないことを理解してください。私は技術が重要であるのは理解しています。しかし、もし、私たちが技術や、性能の良いチップを開発する為に製造工場に投資する事のみに集中していれば、成功は無いでしょう」

「竹田がゲームキューブに取り組み始めたとき、彼は自分のチームソフトウェアを強く支えるにハードウェアを開発すると言いました。言い換えれば、宮本のグループやソフト開発者は更に重要になるという事です。私はこれが任天堂のユニークな構造だと思います」

サードパーティ

「過去、私たちのサードパーティとの関係は少し違ったものでした。まず任天堂が努力と投資を行い、高利益が上がる市場になったと思ったら入ってくる会社たち、それが過去のサードパーティに対する任天堂の認識でした」

「今私たちは異なる認識を持っています。私たちは喜んでサードパーティと協力します。彼らは開発効率や如何にして製品をアピールするかということを考えており、任天堂はその為に自分達のキャラクターをゲストとして貸すことも有ります」

「私たちはソフトウェアを開発する為にセガやナムコやコナミと積極的に仕事をしています。プラットフォームが成功する為には様々な種類のソフトウェアを遊ぶ事が可能でなくてはなりません。今後も私たちがサードパーティと仕事をする事が重要だと信じます」

独自路線、GCの失敗は、、、

「私たちはソニーとは別の方向に行きます。他の会社は既にグラフィックを向上させる為の投資を行っているようです。任天堂は世界でまだ誰も実現していないグラフィック技術を実現するつもりはありません。任天堂は他の会社が取り組んでいる初期の段階の技術を調査しいます。任天堂は幾つかのパートナーと協力する事によってハードウェア開発の為の最適な解決を見つけるつもりです」

「私は最も大きな間違いは発売が遅かった事だろうと思います。延期によってライバル達は先に販売台数を伸ばすことが出来ました。ゲームキューブの開発は簡単でしたが、延期によって、他の機種の開発も学ぶ期間があった為に、そのアドバンテージは薄れました」
《土本学》

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