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富士ソフト、『みんなのシアターWii』の発表会を開催―Wiiで初のVODを提供

富士ソフトは19日に発表会を開催し、Wii向けのVOD『みんなのシアターWii』の提供を2009年1月27日に開始すると発表しました。Wiiの『ショッピングチャンネル』からダウンロードするWiiウェアタイトルとして提供され、価格は500Wiiポイントとなります。

任天堂 Wii
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富士ソフトは19日に発表会を開催し、Wii向けのVOD『みんなのシアターWii』の提供を2009年1月27日に開始すると発表しました。Wiiの『ショッピングチャンネル』からダウンロードするWiiウェアタイトルとして提供され、価格は500Wiiポイントとなります。

基本料金は無料で、コンテンツごとの課金となります。コンテンツの料金は300〜800Wiiポイントで、30分の番組は2〜3本がセットで300Wiiポイントなどと設定されています。

開始当初のコンテンツは、アニメを中心にドラマやバラエティなど3,000本をラインナップ。1年間で500タイトル程度を追加していく計画だとのこと。『みんなのシアターWii』ソフト本体はは年間で100万ダウンロード、配信コンテンツは500万本以上を目指しているとのこと。

富士ソフトの事業は、システム開発や機器に組み込むソフトウェアなど法人向けの事業が中心となっていて、『みんなのシアターWii』のような個人向けサービスを手がけるのは今回が初めてとなります。富士ソフトの代表取締役社長である白石晴久氏は、「コンシューマー事業に参入するのが戦略的に重要」だとコメント。その中で開発を進めたのが、『みんなのシアターWii』となります。

Wiiをプラットフォームとして選んだ理由については、「日本国内で700万台も普及しており、4〜5割がインターネットに接続されている」という点を挙げています。ただしWiiは、現行のほかの据え置き型ゲーム機と比べると処理能力が低く、それを解決したのが、富士ソフトが開発した組み込み機器用の映像プレイヤー「ULEXIT」(ウレキサイト)です。限られたりソースで品質が高い映像が再生できるのが特徴で、さらに、映像配信システムやバックエンドのシステムも実績があるものです。「WiiのCPUは数年前のPC程度で、映像のビットレートは1.3〜2Mbpsだが、DVDと同等の画質で映像が楽しめる。富士ソフトが持つ映像配信のノウハウを結集したサービスだ」と自信を示しています。

富士ソフトのシステム事業本部DC事業部事業部長である田原大氏からは、『みんなのシアターWii』について具体的に説明があり、9月の発表時には12月に開始する予定だっものを、1か月ずれ込んだと説明。開発はほぼ終了しており、「現在は任天堂の最終テストの段階」という状況だとのこと。

富士ソフトのシステム事業本部DC事業部事業部長である田原大氏像配信ビジネスの市場予測。2012年には約1,000億円規模になるとみられる


田原氏は日本におけるVOD市場の伸びをグラフで示し、2008年は500億円、2009年は600億円、2012年には約1,000億円に達する予測だと紹介。「日本にはレンタルビデオがあり、“映像をお金で買う”という点でVODと同じだと考えると、予測の数倍の市場に成長すると思う」として、更なる伸びに期待を示しました。

本作でターゲットとするのは、10代の子どもと、30代から40代のその親です。「リビングをもっと楽しく、もっと快適に」をコンセプトに、コンテンツはアニメを中心にドラマやバラエティーを揃えています。インターネットに接続されたWiiというすでに整ったプラットフォームは、専用のSTBが必要なVODとは違い、ハードルが低いことをアピール。Wiiポイントを使うことで番組が簡単に購入できるという特徴もあります。このように簡単に使えることで気になるのが、子どもによる使いすぎだが、「ペアレンタルロック」を用意し防げるようになっているとのこと。

サービスの特徴。家族全員が楽しめる、導入の敷居が低い、安心簡単な決済の3点をあげているみんなのシアターWiiとほかの形態のVODとの比較。操作性が良いのが特徴だが、画質とコンテンツ数は多少劣る。ほかのVODがハイビジョン品質も配信しているが、みんなのシアターWiiはWiiを用いているため標準画質となる。コンテンツの数は、家族向けに絞っているためほかよりも少ない


支払い方法は、2日間1本見放題の「ちょっと見コース」(300Wiiポイント)、3日間2本見放題の「ベーシックコース」(600Wiiポイント)、5日間3本見放題の「じっくりコース」(800Wiiポイント)の3つです。

田原氏は、『みんなのシアターWii』における今後の展開もいくつか紹介しました。プラットフォームのマルチ展開もその1つで、携帯電話、ニンテンドーDSi、PSP、Xboxなどでの展開を計画しているとのこと。さらに、オンライン試写会、ゲームパッケージとの連携、海外展開などの構想も明らかにされています。

発表会では、実際に『みんなのシアターWii』が利用でき、映像のビットレートは1.4Mbps〜2Mbpsと非常に狭いのですが、テレビで見てもブロックノイズはわからず画質はよいという印象でした。

特徴的なのは、インターフェイスが快適なことで、わかりやすいのはもちろんだが、ボタンを押してから数秒で再生が開始するなど、レスポンスが早く快適です。Wiiリモコンの十字キーなどによる早送りと巻き戻しもスムーズ、スライドバーを操作して途中から再生するといった操作も快適でした。担当者によると、バッファを多く取るだけではなく、配信の仕組みを最適化したことによるものだとしています。

みんなのシアターWiiのシステム構成。再生ソフトは「ULEXIT」、配信サーバは「FSStream」を採用。バックエンドシステムと合わせてすべて富士ソフトが手がけているコンテンツを提供する事業者。サービス開始当初は、予定も含めて12社


みんなのシアターWiiのトップ画面。上に表示されたジャンルからコンテンツを選ぶコンテンツの一覧
《安達崇徳》
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