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【TGS2008】PS3/Xbox360『レッドファンクション:ゲリラ』について聞きました

THQジャパンは新作『レッドファンクション:ゲリラ』の日本発売を発表しました。22世紀の植民地化された火星が舞台の3Dアクションゲームで、プレイヤーは独立運動に身を投じる鉱夫アレックス・メイスンとなって、さまざまな武器やメカを駆使しながら、EDF(地球防衛軍)とゲリラ戦を展開していきます。PS3とXbox360のマルチタイトルで、2009年の発売が予定されています。

ソニー PS3
レッドファクション:ゲリラ
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THQジャパンは新作『レッドファンクション:ゲリラ』の日本発売を発表しました。22世紀の植民地化された火星が舞台の3Dアクションゲームで、プレイヤーは独立運動に身を投じる鉱夫アレックス・メイスンとなって、さまざまな武器やメカを駆使しながら、EDF(地球防衛軍)とゲリラ戦を展開していきます。PS3とXbox360のマルチタイトルで、2009年の発売が予定されています。

シリーズ3作目となる本シリーズですが、日本語版の発売は今回が初めてとなります。そこで、まずはシリーズのおさらいをしておきましょう。

第1作目『レッドファクション』は2001年にPS2向けに発売されたFPSで、火星を牛耳る大企業アルター社の圧政に立ちむかうという内容でした。独自開発の3Dエンジン「GEO-MOD」の採用で、爆風などによる地表や壁のリアルな破壊が可能になり、PS2ならではのタイトルとして、欧米で高い評価を受けています。2002年には続編『レッドファンクションII』をリリース。世界観がよりSF風になり、EDF特殊部隊とテロ組織との戦いが繰り広げられました。ランク・ヘンリクセンらハリウッド俳優を声優に起用した点も特徴です。
 
そして新世代機で満を持して発売される本作では、ゲームシステムがFPSから3人称視点のオープンフィールド型へと、大きく変貌を遂げました。プレイヤーは「レッドファクション」の一員として様々なゲリラ作戦に従事しながら、各地区を開放していき、各個に展開する部隊の組織化を通して、火星をEDFの手から解放していきます。通常のアクションに加えて、採掘用ロボット「ウォーカー」を操り、建物を破壊したり、EDFの戦車部隊と戦うことも可能です。



特筆すべきは、洋ゲーらしい技術力の高さ。中でもGEO-MODエンジンの最新版による「ぶっ壊しアクション」が最大のポイントで、4年の歳月をかけて開発されたBlast Techエンジンにより、あらゆる建物や乗り物などが破壊可能になりました。いわゆる「ノンリニア破壊」を高いレベルで実装しており、欧米のゲーム開発トレンドの最右翼に位置する作品の一つです。物理エンジンにはHavokを採用しており、新世代来ならではのアクション感覚が堪能できます。

開発スタジオはTHQ傘下のボリション社(米イリノイ州)で、東京ゲームショウにあわせてアソシエイト・プロデューサーのショーン・ケネディ氏が来日。ケネディ氏は自らデモプレイをしつつ、本作の魅力について熱く語ってくれました。

ゲームの舞台は前述の通り、22世紀のテラフォーミング化された火星で、「1」の半世紀後の世界となります。かつてはアルター社から市民を解放するために迎えられたEDFでしたが、やがて権力者として市民を抑圧するようになります。これに対して資源採掘鉱山で働く鉱夫たちを中心に、アルター社に対して立ち上がった抵抗組織「レッドファンクション」が再結成されました。主人公もまた、兄のダンが目の前でEDF兵士に惨殺されたことを契機に、組織の一員としてゲリラ活動に身を投じていくことになります。

ストーリーモードでは、プレイヤーは火星の6つのセクターを移動しながら、20種類以上のミッションをこなしつつ、各セクターを解放していきます。セクターにはEDFの圧政度と民間人のモラルポイントという2つのパラメーターがあり、EDFのコントロールポイントを破壊していくと、圧政度が下がってモラルポイントが上昇します。モラルポイントが上がると、民間人もゲリラ活動に協力してくれるようになりますが、ゲーム中に民間人を殺害してしまうと、逆に低下するので注意が必要です。

■ザブングル+ダグラム+ボトムズ=ゲリラ?

ゲームは火星最古の入植地「パーカー地区」からスタートします。ここで基本的なアクションなどを練習し、序盤のミッションをクリアすると、鉱山が並ぶ「ダスト」地区へと移動します。ここでの主要任務は、EDFの戦車部隊に対抗できる唯一の武器「ウォーカー」を取り戻すこと。ウォーカーは資源採掘用のロボットですが、高い機動性と破壊力を持っています。鉱山に潜入し、兵士の目をかいくぐってウォーカーを奪還すると、後半はウォーカーを操縦して建物を破壊したり、戦車を攻撃しながら脱出。ぶじミッションをクリアすると、全地区でウォーカーが使用可能になります。

このように、最初はチュートリアル要素も踏まえて、一本道のストーリーで話が展開し、中盤以降は移動の自由度が飛躍的に増すという形式のよう。国産RPGなどでも良く見られる形式です。主要ミッション以外にもさまざまなサブミッションがあり、移動中に無線でミッション要請がなされるなど、各要素がシームレスに展開していきます。セクター間の移動もメニュー形式ではなく、完全シームレスで行われ、高度な先読み技術でシーク時間もほとんど気にならない印象を受けました。

武器は鉱夫のトレードマークともいえるハンマーから、突撃ライフル、ロケットランチャー、建物や乗り物を破壊できるナノライフルまで約20種類。乗用車から作業用車両、戦闘用ジープ、戦車、航空機、そしてウォーカーなど乗り物も多彩で、すべて操縦できます。トーチカ内の敵を倒すために壁に穴を開けて突入したり、敵施設に爆弾をしかけて崩したり、吸着地雷を敵兵士にの背中に仕掛けて爆破させたり、建物の柱をウォーカーで壊して倒壊させたりと、アイディア次第でさまざまな戦い方が可能です。

マルチプレイでは最大12人まで対戦可能で、ゲリラ側とEDF側に分かれて対戦を行います。クイックプレイとメニュー機能を備えたパーティプレイの2モードを搭載。背中にジェットパックを装備して空中戦も楽しめるなど、地球よりも重力が軽い火星ならではのアクションが楽しめます。建物の中に隠れていても、壁に穴を開けられるなどするため、隠れっぱなしにはならないなど、今までにないマルチプレイが楽しめるとのことでした。

ケネディ氏によると「オープンフィールド型アクションゲームの再定義をめざした」とのことで、確かに新世代機ならではの美しいグラフィックや、何でも壊せるゲームエンジン、ハンマーからロボットまで多彩な武器が登場と、ウリが満載のゲームです。標準プレイ時間はストーリーモードだけなら20〜30時間、ミッションをすべてクリアしようと思えば50時間程度とのことでした。火星の描写についても、NASAのテラフォーミングに関する資料などを参照しており、科学考証に基づいたリアルなもの。シリーズ初となる日本語版登場という点からも、自信のほどがうかがえます。

もっとも日本人ゲーマーからすれば、前述したウォーカーに注目でしょう。設定的にもデザイン的にもアニメ「戦闘メカ ザブングル」に登場したウォーカーマシン(それもギャロップやトラッド11などの作業タイプ)を彷彿とさせます。ウォーカーには大・中・小の3タイプがあり、機動力と攻撃力がトレードオフの関係になっています。

もっともウォーカーは主役メカというわけではなく、ミッションや展開に応じて最適な機体を選択し、乗り捨てていくという印象で、扱いとしてはアニメ「装甲騎兵ボトムズ」のアーマードトルーパーといったところ。植民惑星でのゲリラ戦というテーマはアニメ「太陽の牙ダグラム」を連想させます。日本のゲームファンとしては、ジロンやキリコ、クリンになりきってプレイするのも、おもしろいかもしれません。
《小野憲史》
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