次世代DVDについてはソニーや松下が主導するブルーレイと、東芝の主導するHD DVDの2つの規格が、対応機器の充実や価格、ハリウッドの映画メーカーなどの囲い込み競争を続けてきました。しかしながら、年初にワーナーがブルーレイに規格を1本化することを表明、米レンタルチェーンの撤退などがあり、ブルーレイ優位が一気に固まりました。
東芝では、次世代DVD議論がこれ以上長期化することは自社のみならず、消費者や市場に対して悪影響を与えると判断、年初から事業環境が大幅に変化したことを受けてHD DVDに関する事業を"終息"することを決定したとしています。これにより、HD DVDプレイヤーやレコーダーの出荷は縮小され、3月末をメドに終了するとのこと。また新開発も中止されます。ただし、現行のDVD事業は継続するということです。
ゲーム機ではブルーレイディスクがPLAYSTATION3の標準ディスクとして採用されている一方、マイクロソフトのXbox360には外付けのHD DVDプレイヤーが用意されています。本件に関してマイクロソフトは撤退の正式発表前ですが「HD DVDに関する決定がXbox360の市場における地位に影響を与えるとは考えてない」というコメントを出しています。
「Xbox 360 HD DVD プレーヤー」は20790円で発売中で、USB接続でHD DVDのソフトを鑑賞することができます。東芝ではPCやゲーム向けのドライブに関しても量産を終了するということですので、在庫限りということになりそうです。
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