
皆さん、ガンプラを組み立てたことはありますか?説明書通りに組み上げるのも楽しいですが、ガンダムファンなら一度は「この機体の腕を、あのキットのものに替えてみたい」と考えたことがあるのではないでしょうか。パーツを組み替えて、世界に一機だけの自分のガンダムを作る。それはプラモデルの世界で長く愛されてきた遊び方の一つです。
そんな“自分だけの機体”を、組むだけでなく実際に戦場で駆ることができるのが、2027年3月5日(金)発売予定の新作アクション『GUNDAM ROGUE ORBIT』です。
本作はこれまでもメディア向け体験会やTGS2026で試遊させてもらってきましたが、今回はカスタマイズ要素についてより詳しい説明があったほか、新ミッション「砂の惑星」をプレイすることができました。本記事ではその2つを中心にお届けします。
ガンダムヘリックスは“自分で組む”機体だった

本作の主人公機・ガンダムヘリックスは、各パーツを組み替えることで自分好みの機体に仕上げることができます。組み替えられる主なパーツは頭・腕・胴体・脚の4部位に、武器、スラスター、そして自律兵装ユニット「アポカリプスユニット(AP-U)」。これらを、ガンダムヘリックスの素体であるフレームに組み付けていく形です。
パーツが変われば、当然機体の性能も変わります。それぞれのパーツがどんな役割を持っているのか、順番に見ていきましょう。
頭・腕・胴体・脚―外見と内面の軸

まずは頭・腕・胴体・脚の4部位。これらは機体の耐久力に直結するパーツです。つまり、どのパーツを選ぶかで「どれだけ攻撃に耐えられるか」が決まってくるわけです。
ならば全身を一番硬いパーツで固めればいい――と考えるのは早計です。本作はブーストで地上と空中を駆け回るハイスピードアクションであり、かつパーツごとに近接攻撃上昇などのパッシブ効果が付いているのです。「耐久力は少し落ちるけれど、このパッシブ効果は欲しい」という判断も出てくるので、単純に数値の大小だけでは決められません。耐久とパッシブ効果。この3つのバランスをどこに置くかで、同じガンダムヘリックスでもまったく違う機体になりそうです。
武器―戦い方そのものを決める最重要パーツ

続いて武器。これはガンダムヘリックスの性能を大きく左右する、まさに機体の“核”とも言えるパーツです。
というのも、本作では武器種によってタクティカルスキルや固有スキルが変わるからです。これまでの体験会で触れたアサルトソード、ウィップソード、ソードランスの3種を思い返しても、武器種が変わると立ち回りはまるで別物でした。つまり武器選びとは、「自分はどう戦いたいのか」を決めることに他なりません。
まずは武器で戦い方を決め、それに合わせて他のパーツを組んでいく。そんな組み立て方が基本になりそうです。
スラスター―「どう飛ぶか」まで選べる

スラスターは機動性能を確保するためのパーツ……なのですが、それだけではありません。スラスターによって、機体がどう飛ぶのかそのものが変わってきます。高度を取って上から仕掛けたいのか、一定の高さで戦場を流れるように飛び回りたいのか。空中での立ち回りの“癖”を、プレイヤーが自分の好みで選べるわけです。
地上と空中を行き来する本作の戦闘において、この選択は想像以上に戦い方へ響いてくるはずです。
AP-U―戦場で常に寄り添う相棒をどう選ぶか

そしてAP-U。機体には2つまで装備可能で、自律兵装ユニットという名の通り、選択した兵装は戦闘中自動で補助してくれます。例えば敵を一緒に攻撃してくれる「シルフィールド」や、シールドを展開する「ガーディアン」がこれにあたります。
選び方が悩ましいのは、ゲージを溜めることで使用可能な強化状態「OVER-RISE」中に使える「APユニットバースト」の内容も、装備しているAP-Uによって変わる点です。普段の補助性能が優秀なものを選ぶか、ここぞという場面で放つAPユニットバーストの性能を重視するか。どちらを取るかで好みが分かれるところでしょう。
ちなみに、敵であるはずの「アポカリプス」の名を冠しているのには、きちんと理由があります。AP-Uは、敵の能力を人類が取り入れて使えるようにした兵器という位置づけなのだそう。ファンネルのような挙動はガンダムのお約束でありながら、その出自は本作独自の世界観にしっかり根差しているわけです。
RG projectでは、アポカリプスがもたらした「重力制御」「超高圧推進」「マテリアライズ」という“3つの福音”が語られていますが、AP-Uもまさにこれに連なる存在。さらにゲームの各所にもこの3つの福音に関わる要素が組み込まれており、たとえばどんな行動中でも回避に移れる「タクティカルムーブ」も、重力を制御する能力があるからこそ可能なアクションなのだとか。登場するコロニーなどのステージにも、そうした技術があってこその表現が散りばめられているとのことです。
何気なく使っていた操作にも設定上の裏付けがある。そう知ると、この世界にまた一歩深く入り込めた気がします。
出力問題―最強パーツだけでは出撃できない

ここまで読んで、「それなら全部位で一番性能の高いパーツを選べばいいのでは?」と思った方もいるかもしれません。……が、そう簡単にはいきません。
本作のパーツにはそれぞれ消費出力が定められており、装備したパーツの総消費出力がジェネレーター出力を超えると出撃できません。そしてこのジェネレーター出力の上限値は、ガンダムヘリックスの素体であるフレームのレベル上昇に合わせて上がっていく仕組みです。
つまり、フレームが強くなるほどより高性能なパーツを積めるようになっていくわけです。とはいえ、基本的には高性能な装備だけで固めて出撃するのは難しそうで、どこかで妥協が必要になってきます。限られたコストの中で「何を諦めるか」を決めること。それこそが、自分だけのガンダムヘリックスを組み上げる醍醐味なのだと思います。
見た目のカスタマイズと、それを“見せる”場所

性能面だけでなく、見た目のカスタマイズも用意されています。
カラーは自分好みに設定でき、ウェザリング(汚れ)やメタリック調といった質感は、カラーバリエーションとして用意されています。ただし「選んだカラーに汚れを加える」「メタリックにする」といった個別のエディットはできず、そうした質感を持ったカラーを選ぶ形です。エンブレムも同様で、エンブレム付きのカラーが用意されている一方、図形などを自分でエディットして機体に貼り付ける機能はありません。マーキングまで作り込みたい人には少し物足りないかもしれませんが、用意されたカラーから選ぶだけで手軽に雰囲気を変えられるのは嬉しいところです。
またMODスキンについては、Deluxe Editionに付属する3機体は同エディションの商品となる一方、RX-78-2のMODはゲーム内で全プレイヤーが使える要素として収録されているとのこと。ガンダムの原点とも言える姿を、完全新規の世界観の中で使えるというのは、長年のファンにはたまらないポイントでしょう。
そして、こだわって組み立てた機体は誰かに見せたくなるもの。残念ながらフォトモードは搭載されない予定ではあるものの、本作にはストーリークリア後のコンテンツとして、3人で強敵に挑むCo-opモードが用意されているそうです。マルチプレイの出撃画面では複数の機体が並ぶ光景も見られそうで、互いのカスタマイズを横目に見ながら強敵へ立ち向かっていくことになります。
自分の機体を“見せる”場所は、写真ではなく戦場そのもの。なんとも"ガンダム"らしい答えではないでしょうか。
新ミッション「砂の惑星」―通常敵ですら容赦がない



ここからは、今回新たに体験できたミッション「砂の惑星」のプレイレポートです。
機体はこれまでの体験会と同様、あらかじめ用意された3つのサンプル機体から選んで出撃する形式。種類もこれまでと同じく、万能型のアサルトソード、リソース管理は難しいもののハマった時の火力はピカイチのウィップソード、高所や中距離からの突進で三次元的な攻撃を繰り出せるソードランスの3機です。

ミッションの基本的な流れは、以前体験した「レイルブリッジの攻防」と同じく、通常敵を殲滅してからボスを倒すというもの。……なのですが、手応えはまるで違いました。
「レイルブリッジの攻防」がチュートリアル的な側面の強いステージだったのに対し、「砂の惑星」はある程度ストーリーを進めた先のステージのようで、通常敵の時点で積極的に攻撃を仕掛けてきます。特に厄介なのが、高台から狙撃してくる敵の存在。目の前の敵だけに集中していると、思わぬ方向から撃ち込まれることになります。ステージの高低差を意識しながら、どの敵から落とすかを考える必要がありました。

また、ステージ上には緑色の「ACCESS」アイコンが表示される地点があります。ここにインタラクトすると、いくつかのバリエーションの恩恵が得られるとのこと。中でも重要なのがリペアキットで、耐久力ゲージの下にいくつかストックしておける回復アイテムです。ほかにも、ミッションの道中で少し寄り道すると開発素材が落ちており、これもインタラクトで入手できます。
敵を倒すことに夢中になりすぎず、道中で少し寄り道してみる。そんな余裕を持っておくと、後々の戦いが楽になりそうです。
巨大な蠍「キマイラ」―硬い装甲は“爆発”でこじ開けろ

雑魚敵を退けた先で待ち構えていたのが、ボス「キマイラ」。巨大な蠍のような姿をした敵です。
このキマイラ、とにかく装甲が硬い。普通に斬りかかってもなかなかダメージが通らず、正攻法だけで削り切るのは骨が折れます。

そこで鍵になるのが、海賊団のリーダーと思われる「ビッグ・ポール」からのアドバイスです。フィールドには爆弾が置かれており、これを起爆してキマイラを爆発に巻き込むことで大ダメージを与えられるのです。自分の剣だけで戦うのではなく、戦場にあるものを利用して巨大な敵を崩していく。この攻略の手触りは、これまでのボス戦とはまた違った面白さがありました。

もちろん、キマイラも黙ってはいません。体力が減ってくると、突進から360度に拡散するレーザー、そして巨大ビームへと繋がるコンボで一気に追い詰めてきます。突進をかわしたと思えば周囲一面にレーザーが走り、それを抜けた先には極太のビームが待っている。息つく暇もない連携で、気を抜けば一気に耐久力を持っていかれる強敵でした。

とはいえ、理不尽な難しさというわけではありません。筆者は3つの武器種それぞれで撃破することができました。回復アイテムにも余裕があるため、よほど強引な戦い方をしない限りは勝てるバランスになっていたと思います。手応えはしっかりありつつも、攻略の糸口はきちんと用意されている。そんな“ちょうどいい”強敵でした。

以上、カスタマイズ要素と新ミッション「砂の惑星」のプレイレポートをお送りしました。
今回いちばん強く感じたのは、本作の戦いは機体を組む段階から始まっているということです。頭・腕・胴体・脚、戦い方を決める武器、飛び方を選ぶスラスター、そして常に寄り添うAP-U。そのすべてを、限られたコストの中でどう配分するか。何かを取れば何かを諦めることになる――その悩ましさこそが、“自分だけのガンダムヘリックス”に意味を与えてくれるのだと思います。
そして「砂の惑星」で見えたのは、物語が進むにつれて敵も着実に手強くなっていくという手応えでした。今回はサンプル機体での出撃でしたが、製品版では自分で組み上げた一機でこの戦場に立つことになります。キマイラのような強敵を前に、自分の組んだ機体がどこまで通用するのか。そしてストーリーの先には、仲間と機体を並べて挑む強敵も待っている。今からその日が待ち遠しいです。
『GUNDAM ROGUE ORBIT』はPS5/XBOX Series X|S/Steam 向けで2027年3月5日(金)に発売予定です。
©SUNRISE
※画面は開発中のものです。














