■競馬なのにソリティア!ゲームフリークの異色作『ソリティ馬』
そうした状況の中、ゲームフリークの新たな一面を強く印象づけたのが、2013年に発売された『ソリティ馬』です。
『ソリティ馬』は、競走馬を育ててレースに勝つという競馬ゲームをベースに、大胆にもトランプゲームの「ソリティア」を融合させた作品です。一見異色に見える「競馬」と「ソリティア」が組み合わさったことでゲーム展開にメリハリが生まれ、独特のゲーム性を実現しました。
また、『ソリティ馬』は、ゲームフリーク初の自社パブリッシングタイトルでした。作品の販売を別のパブリッシャーが担う場合、開発を担当するデベロッパーの名前は表に出る機会があまりないため、知られる機会も必然的に少なくなりがちです。

しかし、『ソリティ馬』ではパブリッシングも行ったため、本作が知られるほどゲームフリークの名も広まりやすくなり、『ポケモン』以外の文脈でも同社の名前が知られるきっかけのひとつになりました。
ちなみに『ソリティ馬』は、日本ゲーム大賞2014において「特別賞」を受賞しています。一般投票で支持を集めたことも、同賞の受賞理由のひとつとして挙げられています。
今から『ソリティ馬』を遊びたいなら、『ソリティ馬』をパワーアップさせた『ソリティ馬 Ride On!』がおすすめです。家庭用ゲーム機では、ニンテンドースイッチで遊べます。
■本格3DアクションRPGに挑戦!ゲームフリークが見せた新たな顔

『ソリティ馬』以降も、ゲームフリークは『ポケモン』と並行して、さまざまなオリジナル作品を手がけてきました。
横スクロールアクションの『TEMBO THE BADASS ELEPHANT』(2015年)や、2D物理パズルアクション『GIGA WRECKER』(2017年)、小さな村を駆け巡り敵と戦う『リトルタウンヒーロー』(2019年)など、いずれもユニークさが光る作品ばかりです。
また、2024年に登場した海洋冒険RPG『パンドランド』は、ワンダープラネットとの共同開発という形で携わるなど、さまざまな形で挑戦を続けるゲームフリークの展開は、近年でもその姿勢を変えていません。
そして2026年8月4日、ゲームフリークの新たな一歩となる完全新作『Beast of Reincarnation(ビースト・オブ・リンカネーション)』が発売されました。
『ポケモン』シリーズを除いたこれまでのゲームフリーク作品は、手軽に遊べるアクション系が多く、価格帯も全体的に抑えめです。しかし、『ビースト・オブ・リンカネーション』は、そうした傾向とは一線を画しており、本格的な3DアクションRPGとなりました。

ステージごとに区切られているとはいえ、探索要素もあるほどフィールドは広く、敵とのバトルも的確な判断が求められます。なかでも、適切なタイミングでのガードが反撃の要となるため、適当に攻撃を繰り返すだけでは勝利するのは難しいでしょう。
『ビースト・オブ・リンカネーション』で、さらに新たな方向性へと踏み出したゲームフリーク。『ポケモン』ファンはもちろんのこと、『ポケモン』にあまり興味がない人にとっても、今後ますます目の離せないゲームメーカーとなりそうです。

ゲームフリークはこれまで、さまざまなジャンルとプラットフォームで作品を生み出してきました。『ポケモン』だけでは語り尽くせない同社の歩みを振り返ってみると、次にどのような作品を世に送り出すのか、ますます楽しみになってきます。
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