■旅の相棒がいる安心感

『冒険家エリオットの千年物語』では、タイトルにある通り「エリオット」が主人公となり、長い長い冒険に挑みます。しかし、王女や妖精のフェイといった存在が、彼の冒険から孤独を取り除きます。
王女は城に残りながらも、イヤリングを通じてエリオットと会話し、さらには回復面でもサポートしてくれます。そしてフェイは、実際に冒険に同行し、魔法でエリオットのアクションを拡張するほか、自ら戦闘に参加して冒険を助けることもしばしば。

こうした機能面で役立つのはもちろんですが、それ以上に嬉しいのが、頻繁に発生する会話です。ふたりの語りかけは、その内容も微笑ましいものが多く、探索による疲れをしばしば忘れさせてくれます。
また、攻略のヒントをくれる場面もあるため、物語とゲームプレイの両面で存在感を発揮していました。探索要素が多いため、黙々と進みがちなところ、この華やかさは大きな魅力です。

ちなみに、静かに黙々と遊びたいという人は、冒険中に会話が発生する頻度を設定で変更できるので、そちらをお試しください。好みに合わせて調整できるのも好印象です。
■報酬も内容も魅力的な寄り道要素

『冒険家エリオットの千年物語』は、メインストーリーの進行と並行し、いくつものサブクエストが発生します。
ゲームによっては単純なお使いで終わるサブクエストもありますが、本作のサブクエストはキャラクターや世界観としっかり紐づいており、物語の補完や人物の掘り下げに繋がる内容が多くて見応えも十分です。

また、サブクエストをクリアして手に入る報酬も魅力的でした。最序盤では新武器が手に入り、代替の利かない一点物のアクセサリーが手に入ることもしばしば。アクセサリーは特別な効果が得られるため、集めれば集めるほどゲームプレイに幅が生まれます。

サブクエストの中には報酬がお金というものもありますが、全体の割合としては少なめ。アクセサリーをはじめ、替えの利かないアイテムをもらえることが多く、報酬の面からも見逃す手はありません。
展開する物語も見どころがあり、報酬も美味しいサブクエスト。メインの進行によって受けられなくなるものもあるため、こまめにメニュー画面をチェックし、見落としがないか確認しておくことをおすすめします。

今回は、『冒険家エリオットの千年物語』について、システムの紹介や解説だけでは伝わりにくい「手触りの良さ」を重点的に紹介しました。
武器バランスの絶妙さ、接触ダメージのない調整、レベル上げに縛られない自由度、孤独感のない冒険、そして見逃したくないサブクエストの数々と、いずれも本作の冒険をより魅力的なものにしてくれる要素ばかりでした。

『冒険家エリオットの千年物語』は、2DアクションRPGに欲しかった「これこれ!」が詰まっているゲームだと、個人的に強く感じた作品です。現在、体験版が配信中なので、良質な見下ろし型アクションRPGが好きな人は、まずは体験版を通してその魅力に触れてはいかがでしょうか。















