
これまでいくつものライブステージを開催してきた『STEINS;GATE』(以下『シュタゲ』)が、なんと初のフルオーケストラ演奏会を開催! 2026年5月31日、千葉・森のホール21を舞台に「STEINS;GATE 因果旋律のシンフォニー」のタイトルで多くのファン、そしてオーケストラファンの胸を熱くさせました。
さらに注目なのは、昼夜の公演でセットリストを変えていること。昼の部は「β公演」、夜の部は「α公演」と銘打ち、まるで主人公・岡部倫太郎がタイムリープを繰り返して運命を変えたように、“β世界線”から“α世界線”へと世界線を移動したかのような体験がセットリストで味わえました。
公演で指揮を務めたのは、「GAME SYMPHONY JAPAN」や「ANIMATION SYMPHONY JAPAN」といったゲーム・アニメ楽曲の演奏会をこれまで何度も成功させてきた志村健一さん。演奏は、三越劇場を拠点に活躍する東京日本橋交響楽団が担当。『シュタゲ』シリーズで数々の楽曲を手がけてきた阿保剛さんの音楽面での『シュタゲ』世界を、オーケストラアレンジで表現した珠玉の演奏会となりました。
そこで本稿では、2026年5月31日に実施された『STEINS;GATE 因果旋律のシンフォニー』の様子を現地からレポート。演奏会のサテライト企画として、4階レセプションホールで開催された企画展覧会および物販についてもお届けします。
◆今井麻美さん、いとうかなこさん、Ayumuさんのスペシャルステージも!

『シュタゲ』シリーズを代表するサウンド「GATE OF STEINER -Main theme-」で幕を開けた本公演は、ゲーム画面のスクリーン投影とともに進行するドラマチック演奏会です。
秋葉原の駅前からはじまり、ヒロイン牧瀬紅莉栖の謎の死、繰り返される過去改変、ラボへの襲撃を経て、岡部は紅莉栖を救うための最後のオペレーションを決行。それらのようすをスクリーンに投影しつつ、オーケストラが奏でる楽曲で没入感を高めたというわけです。
冒頭、ケータイの着信音を楽器で表現した際は「そうきたか!」と、その再現度と“こだわり”に唸った本公演。
β公演と呼ばれる昼の部では、冒頭から最後のオペレーションへと至る過程を共通ルートとして演奏しつつ、途中から紅莉栖を失くしてしまった『STEINS;GATE 0』(以下『シュタゲ0』)の世界線へと分岐。α公演と呼ばれる夜の部では、やはり最後のオペレーションへと至る部分で『STEINS;GATE』の世界線へと分岐し、感動のフィナーレへと進みました。
ゲーム内での設定に即すと、昼の部はα世界線からβ世界線へと移動した後、そのまま『シュタゲ0』へと続いたルートへ。夜の部はα世界線・β世界線を経てSG(シュタインズ・ゲート)世界線へと移動する、まさに昼夜で『シュタゲ』とその続編『シュタゲ0』をオーケストラで丸ごと再現する壮大な企画になっていました。
そのため、時に“懐かしい顔”と再会して頬を緩め、ラボ襲撃の緊張感で再び背筋を凍らせ、哀しい“運命”と犠牲の数々にギュッと胸が苦しくなる……。オーケストラが奏でるサウンドの数々は、繰り返しプレイし、アニメや劇場作品、さらには舞台版で何度も目にした光景や、何度も聞いたセリフ、いまだに頭から離れない叫びなども甦り、まるでタイムリープでもしているかのように心を“あの時”に引き戻すものとなっていました。

またホールで体感するオーケストラは、楽器の音色のひとつひとつ、演奏者のなにげないしぐさや、指揮者のダイナミックかつ繊細な動きもあわさって、ふだんの『シュタゲ』とは異なる感動をもたらします。アレンジされたサウンドも、本質は一緒なのに味わいが異なっており何もかもが新鮮な感動でした。
またスペシャルゲストのいとうかなこさん、音楽ユニット「Zwei」のボーカルであるAyumuさん、MCであり歌唱も披露した今井麻美さんのパフォーマンスも、ふだんの表現とは異なるオーケストラ仕様となっており、いつもとは異なる、まさに「記憶を消して楽しんでいる」ような感覚です。

とくに印象的だったのは、やはり夜の部ラストの「Believe me」と、そのオーケストラ演奏からバトンを受け取った、いとうかなこさんによる「Another Heaven」です。
オーケストラが演奏した「Believe me」は、共通パートを経て、『シュタゲ』の世界線へと分岐した後、すべてを終えてラボメンひとりひとりに会いに行くエピローグ部分をイメージしたパートです。楽曲が「GATE OF STEINER -Main theme-」のピアノソロバージョンとなっていることもあり、スクリーンに投影されたエピローグにあわせ、ピアノ奏者がソロであの寂しげな旋律を奏でていました。
その間、オーケストラは楽器を下ろし、指揮を務めた志村健一さんも壇を降り、まるで過酷な戦いをくぐり抜けた岡部に敬意を表すかのようにピアノ奏者の演奏に耳を傾けます。もちろん会場も様々な感情を宿らせた瞳を向けてそれを見守りました。
そして、いとうかなこさんの「Another Heaven」へと移ると、それが原作ゲーム版のエンディングテーマだったこともあり、あの感動的なラストシーンに目頭を熱くさせていました。
その後はアンコールとして、いとうかなこさんによる「スカイクラッドの観測者」、『シュタゲ』の主題歌メドレー、Ayumuさんによる「ライア」、さらに今井麻美さんの「World-Line」を経て、グランドフィナーレはオーケストラによる「GATE OF STEINER -Main theme-」でステージを終えました。

なお本公演のセットリストは以下の通りとなっています。
【『STEINS;GATE 因果旋律のシンフォニー』セットリスト】
◆β公演(昼の部)
NO.・曲名(アーティスト名)
1・GATE OF STEINER -Main theme-
2・The universe
3・Quiet air
4・Explanation
5・Self affirmation
6・Laboratory
7・Suspicious eyes
8・Noisy times
9・Walking on sleeping
10・Assailant
11・hesitative consideration
12・OPERATION SKULD
13・アマデウス/いとうかなこ
14・Messenger -main theme-
15・Isolation
16・Amadeus
17・Fellowship
18・First leap
19・星の奏でる歌
20・Re-awake
21・ライア/Ayumu(Zwei)
22・スカイクラッドの観測者/いとうかなこ
23・主題歌メドレー
宇宙エンジニア
La*La*Laラボリューション
禁断無敵のだーりん
COSMIC LOOPER
非線形ジェニアック
邂逅のフェタリテート
フェノグラム
24・World-Line/今井麻美
25・GATE OF STEINER -Main theme-
◆α公演(夜の部)
NO.・曲名/アーティスト名
1・GATE OF STEINER -Main theme-
2・The universe
3・Quiet air
4・Explanation
5・Self affirmation
6・Laboratory
7・Suspicious eyes
8・Noisy times
9・Walking on sleeping
10・Assailant
11・hesitative consideration
12・OPERATION SKULD
13・Hacking to the Gate/いとうかなこ
14・Select of sorrow
15・The Limit
16・Crossroads
17・Urd
18・Believe me
19・Another Heaven/いとうかなこ
20・スカイクラッドの観測者/いとうかなこ
21・主題歌メドレー
宇宙エンジニア
La*La*Laラボリューション
禁断無敵のだーりん
COSMIC LOOPER
非線形ジェニアック
邂逅のフェタリテート
フェノグラム
22・ライア/Ayumu(Zwei)
23・World-Line/今井麻美
24・GATE OF STEINER -Main theme-
◆本公演の描き下ろしイラストがまぶしい! オリジナルグッズの数々

ホールでの演奏会に加え、本公演では4階レセプションホールにて企画展覧会および物販も実施されました。
展示されていたのは、おなじみのタイムマシンの巨大オブジェ、そしてAIの「Amadeus」をイメージした岡部の巨大スマホモニターのフォトスポット。物販では本公演のオリジナルグッズの販売コーナーのほか、協賛ブースとして、「15周年記念POPUP企画展」、「科学アドベンチャーシリーズALL STAR POPUP」出張所も出展しました。
さらに2026年8月20日発売予定のゲームシリーズ最新作『STEINS;GATE RE:BOOT』を会場で予約すると、B2販促ポスターがプレゼントされるキャンペーンもおこなわれていました。
オリジナルグッズは、オーケストラコンサートということでラボメンそれぞれがフォーマルな装いに。それらのアクリルスタンド、Tシャツ、トレーディング缶バッジなどバラエティ豊かなラインナップとなっていました。また受注生産品では、オリジナルアート、オルゴール、メモリアル・アナログレコードなど、注目のラインナップがズラリと並びます。
一方、協賛ブースでは、2025年にドン・キホーテで実施した「15周年記念POPUP企画展」のグッズが販売。また、「科学アドベンチャーシリーズALL STAR POPUP」出張所として、『シュタゲ』を含む「科学アドベンチャーシリーズ」のグッズが販売され来場者に注目されていました。
松戸公演を終え、次回は2026年7月5日(日)に実施される名古屋公演です。会場は愛知県芸術劇場コンサートホール。名古屋会場では新たにパイプオルガンも加わるとのことで、今回とはまた大きく異なる音色が『シュタゲ』世界の旋律を紡いでくれるでしょう。













■■■『STEINS;GATE 因果旋律のシンフォニー』アーカイブ配信■■■
配信サイト Streaming+(イープラス)
販売期間 2026年6月7日(日) 20:00 まで
アーカイブ期間 2026年6月7日(日) 23:59 まで
https://eplus.jp/sf/detail/4465200001-P0030002P0030003?P6=001&P1=0402&P59=1&block=true
■■■『STEINS;GATE 因果旋律のシンフォニー』名古屋公演■■■
日時:2026年7月5日(日) 開場14:00/開演15:00
会場:愛知県芸術劇場 コンサートホール
チケット発売中 イープラス https://eplus.jp/steinsgate/














