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にじさんじ新時代の扉開いちゃってない!?「Uncharted Spheres」力一推しの中年男性による現地レポ

にじさんじを追い続けて9年目のリスナーの想像を圧倒的に凌駕した「Uncharted Spheres」。

配信者 VTuber
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5月15日、幕張メッセにてVTuberグループ「にじさんじ」によるライブ「Uncharted Spheres」が行われました。本稿では、その現地レポートをお届けします。

◆惑星を題材にした挑戦的ライブ

まずはじめに、この記事を書いているのは嫁姑そして私と3人して「ジョー・力一」さんを推している一家の37歳男性です。今回のライブは8人のライバーが登場しますが、その取り上げ方には多少の偏りがあるかもしれませんがそれが人というものですのでご了承ください。

異例の自我からはじまった本稿ですが、8周年を迎え9年目に入ったにじさんじのライブの中でもかなり挑戦的なライブである「Uncharted Spheres」の現地レポートです。

何が挑戦的なのか?についてですが、今回が「惑星」のコンセプトライブという点です。

これまでも剣持刀也さんが作り上げた架空の集会という名目で開催されたイベントや、元はライバーから生まれた企画であるにじロックがライブ化した「NIJIROCK NEXT BEAT」などある程度コンセプトが固まったものはありましたがライバーそれぞれが「惑星」という題材を与えられ、考えて作り上げたライブはかなり挑戦的だったと思います。

そして、フタを空けてみれば想像を遥かに超える驚きに溢れた新時代のにじさんじがそこにありました。

◆開演前が荘厳な雰囲気に包まれる会場

会場に入ると、そこはまさしく宇宙でした。配信にはあまり映りませんでしたがステージ横には今回のモチーフにもなっている惑星たちが大きなバルーンで浮かんでいました。

そして会場に大音量で流れるクラシック。ホルスト「惑星(組曲)」が流れる荘厳な雰囲気の中で今か今かと開演を待っていました。

そして天体と共に現れるライバー達、1曲目は「蒼穹のファンファーレ」。なるほど始まりにふさわしい荘厳さもあり、雰囲気のある楽曲です。

今回3D初登場の早乙女ベリーさんと、初ライブの東堂コハクが映ると特に大きく歓声沸き起こってました。

なるほどやっぱり今回は厳かで聞かせる感じの、立って頭をブンブン回すようなライブではないのですね、了解です!と思っていました……

◆ベリーちゃん!?

火星担当。燃えてます。

ぜんっぜん違いました。まさかの初3D、初ライブの早乙女ベリーさんがソロ1発目というだけでも驚愕なのに、アニメソングの中でもかなり激しい「Los! Los! Los!」をぶち込んでくるその勢いに圧倒されました。

迫真の「地獄を創れ!」

否応なしにもブチ上がるフロア、そして初ライブとは思えない圧巻のパフォーマンスにはやくもおじさんはファンになってしまいそうです。好き。

◆アカペラでねじ伏せる町田ちま

そして、伴奏なしのアカペラで登場する町田ちまさん。歌うのは宇多田ヒカルの名曲「誰かの願いが叶うころ」です。宇多田ヒカルの楽曲の中でも非常にシンプル過ぎて歌うのに度胸のいる楽曲をまっすぐと歌い、聴かせるとんでもないパフォーマンスでした。

◆ダンスで魅せる東堂コハク

そして初ライブの東堂コハクさんは「美しくあれ!」とヴィーナスらしさ溢れる「黒い雫」で登場。

バックダンサーを従え歌とダンスで魅せるパフォーマンスです。

力強くカッコイイ、魅力にあふれた金星担当・東堂コハクさんでした。

◆ジョー・力一はいったい何を歌うのか?

今回のライブが発表され、推しがいる人はみんな考えたと思います。それぞれが担当する惑星にあわせた楽曲を選ぶとしたら、何を歌うのか?

ジョー・力一さんが担当するは天王星。そのままズバリ、ウラヌスな感じで某美少女戦士を歌うのもやりそうですし、力一さんが敬愛する大槻ケンヂさんの曲から何か合うものをチョイスする?はたまた平沢進師匠の楽曲はどれも宇宙を感じさせるもののような気もします。いや、待てよ……?

ジョー・力一さんといえば最近、SOUL'd OUT縛り歌枠をきっかけにCMにまで抜擢されていたのを思い出します。そしてSOUL'd OUTにはあまりにもおあつらえ向きな楽曲が、そう……。

「COZMIC TRAVEL」です。帰宅し配信を見ると「これを生でやるのか」「なんで歌えるのか?」と驚きの声があがるこの楽曲。というのも、そもそも生で歌うのが難しいラップな上に、本家SOUL'd OUTですら二人で歌うこの曲を一人で完璧に歌い上げていました。好き。

そしてこの曲といえば、あまりにも異色すぎる決まり文句「クリストファー・コロンブス」を会場中のみんなが大声で叫ぶ異様な空間が出来上がっていました。

これには仲良しのンゴちゃんもニッコリ。

◆このあたりで異変に気付く観客

本稿では後述する「ワケ」あってここまで5曲しか取り上げていないのですが、実はこの時点ですでに11曲が終了しています。なのに、腕時計を見るとまだ時間は19時前後とはじまって1時間経ったかどうか。

何かがおかしい、時空が歪んでいる?そう、このライブここまで「MCがない」のです。

今までのにじさんじのライブであれば、だいたい5曲ぐらい歌っては出演陣があつまってMCをしたりコール&レスポンスをしてまた次のパートへいくという繰り返しでした。

しかしこのライブはここまでノンストップ、とんでもない構成だということに薄々気づき始めました。

◆会場をねじふせる怪物・戌亥とこ

そんな考えなんて吹き飛ばすように、パワフルな歌唱で魅せる「名前のない怪物」を披露する戌亥とこさん。

配信では何もなかったように見えますが、実は会場ではちょっとしたトラブルもあったのですが、彼女は一切動じず圧巻のパフォーマンスを披露しています。流石のケルベロスといったところでしょうか。

◆いつもと違った雰囲気で歌う名曲。

そしてこのあたりでライブも1時間半ほど。歌うのはいつもと違ったクラシカルなアレンジの「Virtual to LIVE」。ライブ時間としてはやや短めですが、もうここで18曲やっているし、このあとアンコールなんかもあると2時間ぐらいだしもう終わりだなぁ。と思いながらしっとりと聴いていました。

ライブが終わり、太陽へと消えていくライバーたち。終焉を感じさせます。

◆私たちは太陽だった。

そしてエピローグ。私たちリスナーからすると、ライバーたちは眩しく太陽のように見えていますが、リスナーが見なければライバー達は輝かない。実はリスナーが太陽でおかげでライバーが輝くのだという素敵なコンセプトがここで語られます。

◆アンコール

エピローグがあったため、比較的素早くはじまったアンコール「Arc goes oN」。文字ではじめてタイトルを書いて気づいたのですが、この楽は「虹(Arc)」からはじまって「大文字のN」つまりにじさんじに繋がってるんですね。

「Arc goes oN」も聞けたし、満足満足。と思っているところに衝撃の事実が明かされます。

◆まだ終わらないよ。次のステージって今さ。

実はエピローグの最後の文章は「次のステージへ」だったのですが、その次って明日の「CONCERTO」のことだと思ってたんですが違ったのかもしれません。というのも……

伊波ライさんの口から発せられる衝撃の事実。ここまでは、惑星を題材とした「1部」でここからはいつも通りのにじさんじライブである「2部」がはじまる。つまり、まだ前半戦が終わっただけ。何を言っているのかわかりませんが、本当にそうらしいです。

◆この曲は座ってください。

そして後半戦1発目は地球担当の社築さん。まだここから後半戦がはじまるのが信じられない観客たちに「本当にここから長いので、これからチルい曲を歌うので座ってください」と本当にまだまだ続くことが告げられます。

座って聴いていますが胸が熱くなる「若者のすべて」で本当に後半戦の幕が開けてしまいました。

◆持ち味を活かした長尾景。

ライブに来ていたと思ったら寄席がはじまりました。落語を題材とした楽曲と言うと「死神」が思い浮かびますが、枕からして違うようです。

座ったままという動きが制限されるなかでも、落語のような声色の変化でしっかりと聴かせるパフォーマンス。声質にあった良い選曲だなぁと思いながら聴いていました。どうやらこの曲は、今回が初披露のオリジナル楽曲だったようです。ライブの最後、そしてMVもまさに落語らしいオチになっていますので、ぜひご覧ください。

◆サブタイトル?にもなったファイアダンス

そして、ここで登場したのがメンズ二人を従えた早乙女ベリーさん。ここまではコメントも「ベリたん」とか「ベリーちゃん」と言っていたのですが、あまりの迫力に数人が「ベリー様」とたたえているほどでした。

ここの「ヤッハッハー」が最高です。
早乙女ベリーwith B

後にジョー・力一さんより明かされた、ライバーが勝手につけた本公演のサブタイトルは「ゆけ、燃えよ!熱風ファイアーダンス」だったそうです。本当に燃え尽きそうなライブでした……。

◆みんなが待ってた曲を持ってくる伊波ライ

ここが弱点です。

2025年を代表するヒット曲「IRIS OUT」で後半戦に入った会場を大正解に導く伊波ライさん。ファンがみんな待ってたあの「メロい」部分も、最後のシャウトも最高すぎる歌唱でした。

「IRIS OUT」って実はスんゴイ短い曲で、タイトルどおりシュっと消えていくような曲なのですが満足感がスゴイ。そんなパフォーマンスでした。

◆魂で叫ぶ早乙女ベリーのロック。

ここまでライブで、そして普段の配信で、動画で、彼女の歌を聴いてきた人なら分かる通り、彼女は非常に歌が上手いしライブも上手い。きっと練習もたくさんしてきて歌う技術なんかもいろいろと持ち合わせているんだと思う。

でも、最後に歌ったこの「Luna say maybe」ではあえてそれらをすべてブン投げて、身一つで観客にぶつけていたように思います。

それぐらい迫力のある、それでいて飾り気がなくてそれがカッコイイ、凄まじくロックな早乙女ベリーさんがそこにいました。

ステージの上で証明して魅せると〆るベリー様。

◆そして終焉

本当に長かった3時間超のライブも遂に終焉。最後は、アレンジなしの「Virtual to LIVE」です。実は前半のクラシックアレンジの時は、東堂コハクさんが歌につまってしまい、涙を流しているように見える姿がありました。そして両脇にいた町田ちまさんと社築さんが支え励ますワンシーンがあったのですが、今回は元気に歌う姿を見て思わず胸に来てしまいました。

ここで本稿も終わりを迎えますが、紹介した楽曲はこれでも半分にも満たないですし、こんなことを言っては難なのですが文章では本当の魅力を伝えきるのは難しい。ただそれでも書いているのはこれをきっかけに、ひとりでも多くの人がこのライブを見てくれることを願っているからです。

本当に新しく、挑戦的で、勢いがあるライブでした。

にじさんじで言えばもう9年目で、最初の頃にあったような粗削りで無茶ばかりで情熱だけで走っているようなものはやっぱり減っていき、やれコンプライアンスだなんだとライバーたちも口にする昨今ですが、それは丸くなったのではなく、責任が生まれ、そしてまだまだこれからも走っていくためには必要なことなのだと思います。

制約もあるし、出来ないことも増えてくる。でもルール無用ばかりが良さではない。大きくなったから出来ることだってあるし、新たな星はまだまだ産まれるんだと実感させられたライブ「Uncharted Spheres」は、6月1日までニコニコ動画にて視聴可能ですので、少しでもこの記事を見ていいなと思ったらぜひチケットを買って新たな鼓動を感じてみてください。

最後に、早乙女ベリーさんのアクスタが売り切れていたのですがいつ買えるのでしょうか?本当にそれだけが気がかりです。


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ライター:あるかい
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