■マリオが受け継がれる未来と、もう一つの聖地巡礼

世界的ゲームクリエイター・宮本茂。彼の根底には常に、南丹市園部町の野山を駆け回り、探検し、泥だらけになって遊んだ少年の姿があります。自然の物理法則を体で学び、自分で工夫して遊びを創り出した体験こそが、デジタル空間における最高のエンターテインメントへと昇華されました。
宮本氏はマリオという存在について問われた際、手塚治虫作品における「ヒョウタンツギ」のようなものだと表現しています。テクノロジーが進化し、新しい技術が登場するたびに、それに合わせてマリオの新しいゲームが作られていく。自分がいなくなったとしても、次の世代のクリエイターたちがまた、マリオを使って新しい遊びを生み出してくれるだろう、と。
もしあなたが、ゲームのプレイで行き詰まったり、日々の仕事や生活で新しいアイデアが浮かばず苦しんだりしたときは、一度画面から目を離して、子供の頃に夢中になった外遊びの手応えを思い出してみるのも、悪くないかもしれません。
そして余裕があるならぜひ、京都府南丹市園部町へ足を運んでみてください。そこには、マリオが初めて跳躍し、リンクが初めて剣を振るった「原風景」が、今も変わらず広がっています。世界中のゲームファンにとって、これほど尊く、想像力を刺激される「聖地」は他にないのですから。












