■その笑顔は接客術か、それとも……プレイヤーの心が心地よく揺さぶられる!

英梨紗はツンな態度も見せますが、一方で自分を顧みることも多く、反省する場面も少なくありません。
気落ちした主人公の気分を変えようとキツめの言葉を投げかけましたが、気落ちの理由がクビだったことを知ると「ちょっと酷かったか」と内省し、まっすぐに謝るといった素直な振る舞いもよく見せてくれます。

そうした率直な反応を嬉しく思いつつ、「いやいや、これも接客術では?」と反射的に考えてしまうのは、『バニーガーデン2』の舞台設定ならではのジレンマでしょう。しかしこのジレンマこそが、キャストたちがプレイヤーに与えてくれる絶妙な魅力のひとつです。

嬉しいを言いながら浮かべる笑顔や、打てば響くような会話も、実はキャストたちの掌の上かもしれない。だからのめり込み過ぎず、ほどほどの関係でいるべきだ。そう自制しようと思ったのに、ふとした拍子に呟く「バカ」の一言が、接客術に収まらない本音の発露のように思えて胸が高鳴ってしまう。それすらも接客術かもしれないのに……。

……という具合に、『バニーガーデン2』のキャストたちが、プレイヤーの心を大きく揺れ動かしてくれるのです。特に英梨紗は、接客にまだ慣れておらず、苦手意識も垣間見えるため、本音かもと思えるような発言がよく飛び出します。

例えば、こちらの誉め言葉などに英梨紗はよく振り回され、頻繁に顔を赤らめますが、「私、あなたが思うほど優しくないですから」といった意外な言葉を漏らすことも。接客術にしてもちょっと重いため、その言葉の裏には何があるのだろうと、ついつい惹かれてしまいます。
軽妙な接客の中に、時折こぼれる本音の欠片たち。それを拾い集めていくことで、英梨紗を含めたキャストメンバーの魅力が紐解かれていくのです。

ネタバレになるため踏み込んだ部分の話は控えますが、例えば英梨紗は「私はひとりでいい」「執着はしない」と、大事な相手を作らない生き方をしたいと述べます。
踏み込み過ぎない自制心は、「バニーガーデン」という場所を考えれば、むしろ立派な職業意識と言えるかもしれません。しかし、英梨紗がそう考えるに至った理由は、仕事を始めてから抱いたものではなく、彼女自身の生い立ちにありました。

その生い立ちゆえに、「かわいい」と言われても信じられず、英梨紗は素直に喜べません。そんな彼女に「かわいい」「好き」と伝え続けると、どんな反応を見せてくれるのか……ここから先はネタバレになりかねないため、実際のプレイでお確かめください。












