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『ロマサガ2 リベンジオブセブン』で綴る“あなただけの帝国史”! 自由度の高いフリーシナリオとタイムラインバトルで独自性の高みへ【先行プレイレポ】

本日10月24日、『ロマンシング・サガ2 リベンジオブセブン』がリリースされました。その魅力や特徴に迫る先行プレイレポを、今回いち早くお届け! プレイするか迷っている人は、判断の一助としてどうぞ。

ゲーム 特集
『ロマサガ2 リベンジオブセブン』で綴る“あなただけの帝国史”! 自由度の高いフリーシナリオとタイムラインバトルで独自性の高みへ【先行プレイレポ】
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■独自性が色濃い『ロマサガ2 ROTS』は、RPGとしてのバランスも秀逸

キャラクターの行動によって成長する武器や術の熟練度、陣形を中心に組み立てるバトルの方向性、タイムラインによる戦略の構築、弱点を使い分けて戦局を有利に進める立ち回り、「閃き」による戦力向上など、本作のバトルは様々な要素があり、それをプレイヤーが自由に組み合わせる楽しさに満ちています。

そんな本作のバトル体験は、秀逸なバランス調整にも驚かされました。本作は通常攻撃も可能ですが、技や術が強力で、かつ頻繁に使う存在です。というのも、敵のHPが高めで、通常攻撃だけで押し切るのが難しいのと、敵も技や術を使うため、長く戦うと被害が増えるためです。

ちなみに、本作のキャラクターには「LP」というステータスが設定されており、HPが0になるたびにLPが減ります。そして、LPが0になったキャラクターは死亡し、そこから復活させる手段は存在しません。LPを回復させる手段はごく一部なので、LPの減少は極力避けたいところ。そのため長期戦を避けるべく、技や術を繰り出して早期決着を目指すバトルが自然と多くなります。

しかし、技や術を発動させるには「BP」の消費が避けられません。ダンジョンの最奥で待ち受けているボスの手前には「セーブポイント」と「BP回復ポイント」が置かれている関係から、手持ちの「BP」をやりくりしながら最奥まで辿り着くのが基本的な立ち回りになります。

前述の通り長々と戦っていると「LP」を失う可能性が高まりますし、バトルの時間も伸びがちです。かといって、技や術を常に全力で使い続けると、アイテムなどで補助しない限り、最奥へ辿り着くまでに「BP」を使い尽くしてしまいます。

そこで、敵の弱点を意識しつつ技や術を使い、効果的な場面では範囲攻撃も盛り込み、危険な時だけHPを回復させ、残りモンスターが少なくなったら通常攻撃を多めに挟む……といった調整を交えて進めてみたところと、残りの「BP」が心もとなくなった頃に、ちょうど最奥に辿り着くことができました。

しかもこの体験は、1度や2度ではありません。状況によって多少の違いもありますが、挑んだダンジョンの多くで「まずまず力を出しつつ抑制も意識すると、ちょうどいいタイミングで最奥に到着」という実体験を何度も味わっています。

最奥まで楽勝のまま辿り着くことはなく、かといって「絶対無理!」と心が折られることもない、的確過ぎるバランス感覚。今回遊んだ難易度は「ノーマル」ですが、その過不足のない調整には、率直に驚かされました。

『ロマサガ2 ROTS』は、一般的なRPGにはない要素や特徴を数多く持っていますが、RPGの基本であるバトルのバランスも優れており、本作の独自性はしっかりとした足回りの上に成り立っているのだと、改めて実感したプレイ体験となりました。


往年からのファンの中には、ドット絵からフル3Dに切り替わった『ロマサガ2 ROTS』に若干の抵抗を覚える人もいることでしょう。未経験の方も、昔の作品のリメイク作という点で、及び腰になっていてもおかしくありません。

しかし『ロマサガ2 ROTS』は、自分だけの帝国史を作り上げる「フリーシナリオ」や皇帝の継承といった魅力を軸に、現代向けに遊びやすくリメイクされています。表現もより豊かになり、遊びやすさと手ごたえを両立した作りは、新規の人でも十二分に楽しめる仕上がりと言えるでしょう。

そして過去作のファンにとっても、3D化を含めた演出の強化により、物語やキャラクターの新たな一面が見えてきます。また、バトルの各種要素が懐かしい刺激と心地よい戦略性を味わわせてくれるはず。無論、合う・合わないは人によって差がありますが、「ドット絵じゃない」という1点だけで遠ざけてしまうのはもったいないと個人的に感じています。

オリジナル版を知っていても、また未体験でも、『ロマサガ2 ROTS』で歴史を紡ぐ楽しさに一切のかげりはありません。あなたの“閃き”に満ちた戦略と判断で、歴代皇帝に輝かしい勝利を授けましょう!

(C) SQUARE ENIX


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《臥待 弦》

楽する為に努力する雑食系ライター 臥待 弦

世間のブームとズレた時間差でファミコンにハマり、主だった家庭用ゲーム機を遊び続けてきたフリーライター。ゲームブックやTRPGなどの沼にもどっぷり浸かった。ゲームのシナリオや漫画原作などの文字書き仕事を経て、今はゲーム記事の執筆に邁進中。「隠れた名作を、隠れていない名作に」が、ゲームライターとしての目標。隙あらば、あまり知られていない作品にスポットを当てたがる。仕事は幅広く募集中。

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