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セガ、『アングリーバード』のRovio社を約1,037億円で買収―セガの既存IPをモバイルゲーム化・マルチプラットフォーム対応へ促進

グローバルゲーム市場における、モバイル分野での存在感を高める狙いがあると説明しています。

ゲーム ビジネス
セガ、『アングリーバード』のRovio社を約1,037億円で買収―セガの既存IPをモバイルゲーム化・マルチプラットフォーム対応へ促進
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株式会社セガは、モバイルゲーム企業であるRovio Entertainment Oyjを英国子会社を通じて7.06億ユーロ(約1,036.8億円)で買収することを発表しました。グローバル市場におけるモバイル展開を加速させるほか、セガの既存IPに対してモバイルゲーム化、マルチプラットフォーム化を促進していく狙いがあるとしています。

Rovio社はパズルアクションゲーム『アングリーバード』で著名なフィンランドに拠点を置くゲーム会社です。

買収に至った経緯として、成長を続けるグローバルゲーム市場において、モバイルゲーム市場は2026年には56%に達するというデータを示しつつ、モバイルゲームを含むグローバル市場でプレゼンスを高めていくため、継続的なゲーム開発体制と運営力の強化が必要不可欠であると説明しています。

また、Rovio社の買収により、Rovio社の持つ運営側モバイルゲームの開発・運営ノウハウを獲得し、セガの既存IPのモバイルゲーム化・マルチプラットフォーム対応を促進し、グローバル展開を加速させていくとしています。

そのほか、両社が持つIPの多角的なメディア展開によるファンベースの拡大や、セガによるRovio社のモバイルゲーム以外への展開のノウハウ共有などの効果があるとのことです。

◆セガサミーホールディングス株式会社 代表取締役社長グループCEO 里見治紀のコメント

成長が著しいグローバルゲーム市場において、特に今後のポテンシャルが大きいモバイルゲームの展開を加速させて行くことはセガにとって長年の悲願です。この度、世界中の人々に愛されている「Angry Birds」を保有し、業界トップクラスのモバイルゲーム開発力・運営力を支えている多くの優秀な従業員の方々が活躍するRovio社との間で、このような発表をすることが出来たことを嬉しく思っています。セガは長い歴史の中で、「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」シリーズをはじめとする数多くのゲームタイトルをあらゆるプラットフォーム向けに展開してきました。今後、両者のブランド、キャラクターやファンベース、加えて、各々の企業文化や機能が組み合わさることで大きなシナジーが発揮されると確信をしております。

◆Rovio社 CEO Alexandre Pelletier-Normandのコメント

私はソニック・ザ・ヘッジホッグで育ち、その最先端デザインに魅了されました。その後、初めてAngry Birdsをプレイしたとき、ゲームが真のメインストリーム現象に進化し、現代文化を形成する力を持つようになったことを知りました。

Rovio社に入社したことは光栄であり、新しいゲーム、シリーズ、映画をリリースしながら、Angry Birdsが成長し続けるのを見られることを誇りに思います。またあまり知られていませんが、同様に素晴らしい我々の特徴は業界をリードする独自の技術プラットフォーム「Beacon」です。Beaconは20年にわたる専門知識を有し、緊密に連携したチームが世界 クラスのGaaS製品を開発できるようにしています。

私たちのミッションは「Craft Joy」であり、私たちの専門知識とツールを使って、プレイヤーにさらなる喜びをもたらし、Rovio社とセガの活気あるIPを強化・拡大するというアイデアに興奮しています。

レッドとソニック・ザ・ヘッジホッグ:世界的に有名で象徴的な2つのキャラクターは、モバイル、PC/コンソール、そしてその先に広がる世界的なリーチを持つ、驚くほど相性の良い2つの会社によって作られています。Rovio社とセガの強みを組み合わせることで、非常にエキサイティングな未来が待っています。


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《Okano》

「最高の妥協点で会おう」 Okano

東京在住ゲームメディアライター。プレイレポート・レビュー・コラム・イベント取材・インタビューなどを中心に、コンソールゲーム・PCゲーム・eスポーツについて書きます。好きなモノは『MGS2』と『BF3』と「Official髭男dism」。嫌いなものは湿気とマッチングアプリ。

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