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PCでプレイすると「Keyのゲーム」感マシマシ!Steam版『ヘブンバーンズレッド』を遊んでみた

麻枝 准氏15年ぶりの完全新作ゲームとなるスマートフォンゲーム『ヘブンバーンズレッド』のSteam版が本日8月10日(水)より配信!そのインプレッションと本作の魅力を紹介します。

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PCでプレイすると「Keyのゲーム」感マシマシ!Steam版『ヘブンバーンズレッド』を遊んでみた
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『ヘブンバーンズレッド』ハーフアニバーサリー記念プロモーションムービー

美少女ゲームブランド・Key麻枝 准氏とWright Flyer Studiosによるスマートフォン用ドラマチックRPG『ヘブンバーンズレッド(ヘブバン)』。2022年7月24日にはハーフアニバーサリーを記念したリアルイベントが開催され、Steam版の配信が発表、本日8月10日(水)よりリリースされています。本稿では、『ヘブバン』の特徴や魅力と、Steam版のインプレッションをお届けします。

『ヘブンバーンズレッド』Steamページはこちら

滅亡寸前な人類の最後の反抗を描く物語

物語の舞台は、宇宙から飛来した謎の生命体「キャンサー」によって陸地の大半をその支配下に置かれてしまった地球。キャンサーは既存の兵器による攻撃をまったく受け付けず、人類は滅亡を避けるのがやっとという有様。日本も人口を800万人程度にまで減らしています。

主人公の芽森月歌と第31A部隊の仲間たち(公式サイトより)

追い詰められた人類は、キャンサーに唯一ダメージを与えられる決戦兵器「セラフ」の開発についに成功。それを意のままに操れる「特殊な才能を持つ少女たち」だけで編成された「セラフ部隊」を軸に反撃に乗り出します。

主人公の芽森月歌(かやもり・るか)は、伝説的なロックバンド「She is Legend」でギター&ボーカルを務めた経歴を持つ、音楽の才能にあふれた少女です。麻枝氏が手がけたゲームで主人公が少年ではなく少女なのは、PCゲーム『MOON.』の天沢郁未以来でしょうか。『MOON.』は1997年発売でしたので、実に25年ぶりということになります。

本作はそんな月歌が率いる第31A部隊を中心としたセラフ部隊の束の間の日常と戦いを描く「メインストーリー」を軸に、各キャラが装備するブースターやチップを購入するためのゲーム内マネーや育成素材を得るための「アリーナ」、各キャラとのサイドストーリーを楽しみつつガチャを回すためのクォーツを得られる「交流」、ショップで購入できない装備品・アクセサリーを得るための「ダンジョン」、戦いに勝てば膨大な経験値と育成素材を得られる「プリズムバトル」などで構成されています。

『ヘブンバーンズレッド』公式サイトはこちら

大画面で臨場感と「Keyのゲーム感」がアップ!

Steam版はスマートフォン版にはない設定項目がいくつか追加されており、解像度はフルHD、WQHDに加え、最大で4Kに対応。さらに画質を「高画質」に設定すれば、スマートフォン版よりも美麗なグラフィックで物語を楽しめます。また、キーコンフィグの設定も豊富に用意されており、マウスを一切使わずともプレイできるのも嬉しいところです。

解像度はフルHDや4Kなど、20種以上に対応しています
ストーリーを盛り上げる巨大キャンサーとのバトルは麻枝氏作詞・作曲のボーカル曲がBGMに。大画面や外付けスピーカーでプレイするとその臨場感はさらにアップします
大画面でプレイすれば戦闘の臨場感も大幅アップ!

本作は特別なイベントストーリーを楽しめる「期間限定イベント」、強敵と戦って得たスコアに応じた報酬を獲得できるボスチャレンジ「スコアアタック」など、スマホRPGではおなじみの要素も用意されていますが、それと同時に柿沼洋平プロデューサーが公式生放送で断言するほどに「ソロゲー」であることが徹底されています。

開始時にプレイヤー名を付けることもなければ、フレンドを登録したり、他のプレイヤーとキャラを貸し借りしたりすることなく、共闘することも、対戦することもありません。プレイ中に他のプレイヤーのことを意識する機会はまったくないと言っていいでしょう。

そうなると必然的にゲームの世界や物語への没入感が増すというもので、プレイヤーの目は自然とキャラやストーリーに向いていきます。筆者はKeyの作品を『Kanon』からずっとPC(や家庭用ゲーム機)で追ってきていることもあり、PCで『ヘブバン』を遊んでいると「今、Key作品を遊んでるなぁ」と強く実感します。

日常のシーンは天丼(同じネタややり取りを敢えて繰り返す手法)で笑いを誘い、一転して話がシリアスになるとそんな日常に伏線が仕込まれていたことが分かる……麻枝氏が得意とする手法で心を揺さぶられる度合いも、Steam版ならより一層大きくなろうというものです。

『ヘブンバーンズレッド』公式サイトはこちら

選択肢による分岐やイベントビジュアルの差分集めが楽しい!

そして『ヘブバン』の魅力を語るうえではずせないのが、このゲームが持つ「往年の美少女ゲームらしさ」です。スマホとともに基本無料のスマホゲームが普及すると、美少女ゲームの数は飛躍的に増えました。そして、基本無料であるがゆえに、さまざまなタイトルに気軽に手を出せます。これはとてもいいことです。

しかし一方で、筆者はそうしたタイトルの多くにおいてノベルゲーム部分の演出が往年のタイトルよりもシンプルなものになってしまったことに寂しさを覚えていました。具体的に挙げるなら、フルボイスではなかったり、表情を含む立ち絵の差分が決して多くはなかったり、選択肢を選ぶ意味がほとんどなかったり…というものです。そして、それらの正反対を全力で突き進み続けているのが本作です。

自分が話している最中に左右の月歌とユキが会話を始めてしまい、思わず左右に目をやる東城つかさ。本作はこうした演出がとても丁寧です

ノベルパートは当然フルボイス。演出も麻枝氏の目が行き届いており、表情差分のパターン数や会話時における切り替わりが丁寧です。そして選択肢に関しては、ストーリーが分岐することはないものの膨大なパターンのテキスト差分イベントビジュアルの差分が用意されており、麻枝氏が手がけた『CLANNAD』や『リトルバスターズ!』のように「さまざまな分岐を探して遊ぶ」楽しみが本作にもしっかり受け継がれています。

イベントビジュアルはゲームを進めるとホーム画面でギャラリーが解放されるので、いつでも見直したり、「ここの部分にはどんなビジュアルが入るんだろう?」とまだ見ぬビジュアルを探す懐かしい楽しみが用意されています。

テキスト差分に関しても、たとえば特定の選択肢を選び続けると何度も使うフレーズ「てへぺりんこ!」に業を煮やした相棒・和泉ユキに向かって「次に(自分が「てへぺりんこ!」と)言ったら問答無用でぶっちゅーしていいぜ」という選択肢が出たり、月歌のおバカな発言に影響を受けてか、シリアスな手塚司令官も発言がナチュラルに壊れるようになったりと、その分岐はさまざまです。

『ヘブンバーンズレッド』公式サイトはこちら
YouTubeと公式サイトでは、月歌を含む第31A部隊6人の人となりが分かる動画が公開されています
相棒の和泉ユキをイラつかせてしまう月歌の「てへぺりんこ!」が炸裂
毎朝のルーティンワークである点呼のシーン。ここでボケる選択肢を選ぶと、仲間たちが呆れる差分ビジュアルを見られます
月歌のたび重なるボケにブチ切れるセラフ部隊の司令官・手塚咲

しかも3×3のフレーズを自由に組み合わせて、最大9パターンの選択肢を作れるお遊びまで用意されています。それによって直後の掛け合いに変化が出るのはもちろん、選択肢作成時の9パターンのフレーズすべてに月歌のボイスが付いているなど、そのこだわりには驚くばかりです。

無害な謎の生物・ナービィはどこから来たのだろうかという問いへの答えを作成
「UFOに乗って町おこしのために来た」という月歌の返答に呆れるユキ

そして本作は一度読んだストーリーをいつでも無条件に読み返せるので、手が空いたとき、気が向いたときに好きなだけそうした選択肢を「掘って」遊べます。これはもちろんSteam版/スマホ版を問わない魅力ですが、PCでこうした遊び方をしていると、やはり「今、Key作品を遊んでるなぁ」とより強く思えてきますね。

本作はストーリー、キャラ、サウンドへの評価が特に高く、筆者も同じ意見ですので、スマホからSteam版に切り替えてプレイしようと思っています。

Wright Flyer Studios×KeyによるドラマチックRPG『ヘブンバーンズレッド』はスマートフォン版が好評配信中、Steam版が本日8月10日(水)より配信中です。プラットフォーム間(スマホ←→Steam間)でデータを同期できますので、これから始める方はもちろん、すでにスマホ版をプレイしている方もPCをお持ちであればプレイしてみてはいかがでしょうか。

『ヘブンバーンズレッド』公式サイトはこちら『ヘブンバーンズレッド』Steam版公式サイトはこちら ※データ引き継ぎ方法はこちらでご確認ください『ヘブンバーンズレッド』Steamページはこちら


(C)WFS Developed by WRIGHT FLYER STUDIOS (C) VISUAL ARTS / Key

《蚩尤》

汎用性あるザク系ライター(が目標) 蚩尤

1979年生まれのファミコン直撃世代。スマホゲームもインディーズも大型タイトルも遊びますが、自分と組ませてしまって申し訳ないという気持ちやエイミングのドヘタさなどからチーム制のPvPやFPS、バトロワが不得手です。寄る年波…! ゲームの紹介記事に企画記事・ビジネス寄りの記事のほか、アニメなど他業種の記事もやれそうだと判断した案件はなんでも請けています。任天堂『ガールズモード』シリーズの新作待機勢。

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