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おっぱいが好きだ。ただそれだけのために-『アズレン』「おっぱいアイマスク」購入&使用感レポート

『アズールレーン』公式グッズ「BUST EYE MASK」、その謎(おっぱい)に迫りました。

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『アズールレーン』『アークナイツ』といった人気スマホゲームのパブリッシングを手掛けるYostarは、ファンを驚かせる“とんでもグッズ”を多々発売することでも知られています。つい先日も衝撃的な「スカートのれん」を発売し、ユーザーの間で「『アズレン』がまたやった!」とプチ騒動になりました。

そんな同社が2021年9月中旬から末にかけて展開した『アズールレーン』4周年記念ショップには、珍品がズラリと並んでいました。以前ファンの間で話題となったBUST EYE MASKシリーズも販売され、「バストアイマスク」とも読めるこちらは、つまるところ「おっぱいアイマスク」です。

これを活用すれば、顔面に『アズールレーン』キャラのおっぱいが押し付けられている状況に……、なんて夢にあふれる代物に見えますよね。しかしよく考えてください。こちらを付けたところで“アイマスク”なので結局なにも見ることができないんです。そんなアイテムを筆者は衝動的に、いやその謎に迫るべく購入してしまったので、本記事では使用感レポートをお届けします。

購入画面

さて、今回のレポートではふたつの評価基準を用意しました。

1.アイマスクとしての機能を果たしているか

アイマスクとして購入した以上、アイマスクとして使いやすくなければ有象無象のジョークグッズと変わりありません。フィット感はどうなのか、縫製の甘さやほつれがないかを厳しく評価していきます。

2.そこにおっぱいは見えるか

筆者は単に目元を隠すアイテムが欲しかったのでしょうか。否、おっぱいが見たいのです。つまり普通のアイマスクと同じ体験しかできなければOUTです。筆者が見たいのは“おっぱい”です。

では、筆者のQOL向上を願い本題に入っていきましょう。

まずは梱包をチェック―Yostarさんの配慮に感謝。

あらやだ、オシャレ!

さて、改めて今回手に入れた「BUST EYE MASK」をご紹介。プリントされているおっぱいは戦艦「マサチューセッツ」航空母艦「大鳳」のものです。ふたつ購入したので当然なのですが、開封するとふたつもおっぱいが出てきてテンションが爆上がりします。

「大鳳」
「マサチューセッツ」

なかには可愛らしい4周年特典も。小物でもこういう記念グッズは嬉しくなります。

え、この箱?実はメンズフレグランス買ったんすよー」と言っても、通用しそうな小洒落た梱包で届いたばっかりに、いざ開封したときの「ヤベーの買っちまったなぁ……」感が凄まじい。目の前にあるのは「大鳳」のおっぱい……! キャラクターの表情もなく、プリントされているのは、ただ、ただおっぱい、それ以外の要素がない。猟奇的と言われても仕方ない出来に、どこか心地よい背徳感が押し寄せます。

アイマスクとしての完成度や、いかに

重々しく評価基準とか前述しましたが、ぶっちゃけアイマスクとしてのクオリティは期待していませんでした。しかし手に取ってみると驚くべき質感。アイマスク事情に詳しいわけではありませんが、少なくとも筆者が出会ってきたなかでは最もハイクオリティでした。

マスク部分は厚みがあり、頭部を覆うゴムはかなり頑丈。これはしっかりフィットしてくれそうな気配がムンムンです。飛行機のエコノミークラスなどで配られるものとはわけが違います。

(肝心の)柔らかさは? と軽く押してみたところ、おっぱ……筆者の眼球にあたる部分にふたつの丸いクッションが入っていました。瞳を柔らかくカバーしてくれる構造となっているんですね。柔らかいです!

こちら内部で移動しないかと何度も何度もクッション部分を押したり揉んだり撫でたり触ったり、しばらく耐久力テストをしましたが移動する気配はなし。この部分にクッションを置くとは“男の夢を追い求めている”と感じさせてくれるような……!アイマスクだから当然なのでしょうか?

いざ、装着。

ファッションは自己表現です。外見で何かをアピールするということは一種のコミュニケーションであり、その可能性は無限大。たとえば飛行機に乗り何時間も揺られなければならない、そんなときこちらのアイマスクをつけて寝てたら「俺はおっぱいアイマスクをつけて寝る人間なんだ!」と周りの人間にアピールすることができるでしょう。捕まる道理はないけど捕まりそうな気がしてくるサイコ感。職務質問は受けちゃいますね。仕方ない。

さて、表裏を逆に。つまり“おっぱいを眼に押し付ける状態”に。こちらが本懐と言っても過言ではありません。

絵的にも映えねぇ。

なんも見えねぇ。当たり前ですね、アイマスクですから。その完成度が仇に……。目の前におっぱいが迫ってきたときには「うぉぉ!」と感嘆しましたがつけてみるとなんも見えません。

頭の中がもう“おっぱい買うぞ!”以外なにもなかったので失念していたのですが、アイマスク着用時は自然と瞼を閉じてしまうもの。「隙間から光が入っておっぱいが見えるかも!」とかそういう問題以前でした。ちなみにですが、この状態で瞼を開くと普通に眼が痛い。

何をしているのか強く自分に問う気持ちと、気持ちよく寝られそうだからどうでもいいかなという気持ち。ままならないバーストな欲求と睡眠欲の衝突、そして徐々にリラックスしていく居心地の良さ。安眠の安らぎ……アイマスク成分が僅差で勝つというのでしょうか。おっぱいが目の前にあるというのに。

おっぱいアイマスクレビュー

1.アイマスクとしての機能は十二分に果たしている。

果たしすぎていて困惑します。普通にリラックスできました。良いアイマスクは安眠に役立つのですね。飛行機などでアイマスクを持参する人の気持ちがわかりました。度胸さえあれば外でも使えますよ。度胸さえあれば……。

ちなみに、十年来のオタク友達にこちらの商品を買ったこと、そして上記の画像を送ったところ今現在に至るまで既読スルーされています。(追記:既読スルーを問いただしたところ、お前はそれでいいのかと説教されました)

2.普通に装着するとやっぱり見えないけれど、しかし……!

ちなみにひとつのライフハックとして。こちらを鼻頭に乗せるとおっぱいが見れます。視界が確保され、プリントされた絵柄を眺めることができて「谷間に鼻をうずめている状況」が疑似的に再現されます。「これが正しい使い方じゃないのか!?」と思うほどの破壊力。これがバースト・パワー……。

バースト・パワー

さて、いろいろダメ出しのようなことは言いましたが、本商品は「おバカなグッズ」のひとつ。「これを欲しいと思った」人間ならば買って損はないと考えます。

その理由として「アイマスクとしての完成度が高い」ということがひとつ。もちろんアイマスクが欲しいなら他で買えばいいのですが、“アイマスクの実用性”ではなく“チープでない”という意味です。こういうジョークグッズに落胆するのは、それそのものの耐久力が低かったり、実用性に向いていなかったりとクオリティが低い瞬間です。面白半分で買って、すぐボロボロになるのが一番ショックですよね。次の理由として“おっぱい”。おっぱいですよ。それだけで買いです。

改めて結論として「アイマスク」ではなく「おっぱいアイマスクが欲しい」と少しでも思った方なら、購入して後悔しないと保証します。なにせいま筆者の心の中には「俺はお前らと違っておっぱいアイマスク保有者なのだぞ!」という心の余裕が生まれています。


Yostarが次々と贈るヘンテコグッズの数々、気になった方は購入されてはどうでしょうか。“お祭りな気分”を存分に味わうことができますよ。昔祭りなどに行ったとき、変なグッズを買って後でほんのりと後悔。でもそれが宝物になったことってありませんか? 再販の機会があれば、ぜひ衝動買いしてピュアな童心に戻ってみましょう。


《高村 響》

多義的に面白いことが好きです 高村 響

兵庫県生まれ。子供の頃からゲームを初めとしたサブカル全般にハマっていたものの、なぜか大学にて文学研究で博士課程まで進むことに。本が好きで、でも憎い。純文学を中心とした関係性の中で生きていたが、思うところあってゲームライターに転向。その結果、研究のさなかゲームをしまくっていたことが恩師にバレつつある。 読んでくださっている皆様、どうぞよろしくお願いします。

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