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ゲーム19XX~20XX第25回:『モンスターハンター』が国民的人気ゲームとなった2008年を振り返る

モンスターハンターシリーズの最新作『モンスターハンターライズ』が、いよいよ発売となります。そこで今回の「ゲーム19XX~20XX」は『モンハン』人気を確立した『モンスターハンターポータブル 2nd G』が発売された2008年のゲームを紹介していきます。

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Fallout3


発売日:2008年12月4日(Xbox360)、2009年1月15日(PS3)
機種:PS3、Xbox360、PC
販売元:ベセスダ・ソフトワークス


核戦争後の荒廃した未来世界を舞台にしたRPGです。「1950年代の人々が想像した未来」をコンセプトにしていて、自由度の高さや独特の世界観、時間を止めて特定の部位を狙う戦闘システムなどが受け、カルト的人気を得ました。

ストーリーは父を追って地下シェルターを脱出した主人公が、核戦争によって壊滅した地上世界で冒険を繰り広げるというもので、序盤はシェルター内で物語が展開されていきます。この閉鎖空間での生活が重苦しく、鬱屈としているのです。それだけに脱出して地上へ出たときの解放感は格別で、眼前に広がる広大な世界に心躍ったという人は多いのではないでしょうか。

とはいえ、荒れ果てた世界でのサバイバルはシビアのひとことに尽きます。何しろ生きていくためには巨大なゴキブリやアリの肉を食ったり、トイレの水をすすったりしなければなりません。NPCとの関わりなど、ちょっとした選択や行動ミスが取り返しのつかない結果になることも多く、やり直したくなることの連続でした。しかし、次第に感覚がマヒしていくのか、やがてどんな悲惨な結果になっても「仕方がない」と割り切れるようになっていったことを記憶しています。こうしたプレイヤーを凄惨な世界へと引き込む要素の数々も本作の魅力と言えるでしょう。

現在でもさまざまな手段でプレイ可能ですが、海外版と日本語版でゴア表現や特定のクエストの内容に少し違いがあります。海外版はベセスダ公式サイトやSteamなどで配信中ですが(非公式の日本語化MODも利用可能)、Windows7以降のOSには最適化されておらず、パソコンの設定を一部変更しないとプレイできない恐れがあることを踏まえておいてください(詳細はこちらを参照)。


こちらはPS3向けに発売された日本版。のちに配信された5つのダウンロードコンテンツを含む『Fallout3: Game of the Year Edition』もオススメ(画像はソフトウェアカタログより)

BIOSHOCK(バイオショック)


発売日:2008年2月21日(Xbox360)、12月25日(PS3)
機種:Xbox360、PS3、PC
販売元:スパイク


不気味な海底都市から脱出すべく、数々の謎を解き明かしていくFPS形式のホラーアドベンチャーです。物語は主人公のジャックが乗る飛行機が大西洋上で墜落するところから始まります。ただひとり生きのびたジャックは、何かに誘われるかのように海底都市ラプチャーに足を踏み入れることになります。

最大の見どころは狂気に満ちたカオスな世界観です。ラプチャーの住人たちは言動も行動も支離滅裂。狂気の表情で襲いかかってくるので、まったく気が抜けません。さらに恐ろしいのが、潜水服に身を包んだ異形のキャラクター「ビッグ・ダディ」です。攻撃を仕掛けなければ襲ってきませんが、いざ戦いとなるととんでもなく強く、こちらに突進してくる姿に恐れおののいたものです。

もうひとつの大きな魅力が上質のストーリーです。最初は何が何だか分からないままラプチャーを徘徊することになるのですが、プレイを進めることで、この海底都市の全貌が少しずつ見えてきます。そして、その先に待ち受ける衝撃の展開……これにはプレイした誰もが意表を突かれたと思います。水や火の表現も当時のレベルでは群を抜いていて見応え抜群でした。

このテのゲームにしては比較的取っつきやすく、FPSが苦手という人でも安心して楽しめると思います。ホラー好きならハマること間違いなしの名作なので、未体験の人はぜひプレイしてみてください。


グラフィックなどがリファインされた『バイオショックリマスター』(画像はMy Nintendo Storeより)

ここからは、その他のヒット作・話題作になります。この時期は任天堂の人気が絶大でWii向けに発売された『大乱闘スマッシュブラザーズX』(任天堂)が世界累計出荷本数1,332万本(※4)、『街へいこうよ どうぶつの森』(任天堂)が432万本(※5)とビッグヒット。渋谷を舞台にしたチュンソフトの名作サウンドノベル『428~封鎖された渋谷で~』(セガ)なども話題を集めました。

※4:任天堂公式サイトの「主要タイトル販売実績」より
※5:一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会発行の『2021CESAゲーム白書』より

ニンテンドーDSの人気も健在で、『ポケットモンスタープラチナ』(ポケモン)が世界累計出荷本数760万本を記録。リズムに合わせてタッチペンを操作するリズムアクションゲーム『リズム天国ゴールド』(任天堂)、セレクトショップの店長になって、お客をコーディネートしていく『わがままファッション ガールズモード』(任天堂)、『レイトン』シリーズの第3弾となる『レイトン教授と最後の時間旅行』(レベルファイブ)といった作品もスマッシュヒットとなりました。

画像はWii版の『428~封鎖された渋谷で~』。今プレイするならPS4版かPC版がオススメ。PC版はSteamDMM GAMESで配信中です。

プレイステーション2向けに発売された『ペルソナ4』(アトラス)のヒットもトピックのひとつです。個性豊かなキャラクターたち、いくつもの伏線が張り巡らされた秀逸なストーリー、日常と非日常が地続きのユニークな世界観など、魅力的な要素の数々で多くのファンを獲得。新要素が追加されたバージョンアップ版がPS VITA向けに発売され、テレビアニメ化もされるなど人気作となりました。

プレイステーション3では『メタルギアソリッド4 ガンズ・オブ・ザ・パトリオット』(コナミ)が世界的ヒットとなっています。シリーズの集大成というべき作品で日本ゲーム大賞2009の大賞を受賞。そのほか、ステージを自由にクリエイトできるのが楽しい『リトルビッグプラネット』(SCEJ:現SIE)、名作ホラーゲーム『SIREN』を海外向けにリメイクした『SIREN: New Translation』(SCEJ)などが注目を集めました。

バージョンアップ版となる『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』も発売(画像はSteamより)

『リトルビッグプラネット』(画像はソフトウェアカタログより)。

PSPでは『FF』シリーズの人気キャラクターたちが総登場する対戦アクション『ディシジア ファイナルファンタジー』(スクウェア・エニックス)がミリオンヒットを記録。アーケードでは、おなじみの人気対戦格闘ゲーム『ストリートファイターIV』(カプコン)、対戦型トレーディングカードゲーム『LORD of VERMILION』(スクウェア・エニックス)が、この年から稼働開始となっています。

【その他の主な出来事】
3月6日:Xbox360アーケード発売
3月25日:Wiiウエアのサービスが開始
7月15日:PSPの国内累計販売台数が1,000万台突破
10月16日:PSPのニューモデル「PSP-3000」が発売
11月1日:ニンテンドーDSの新型モデル「ニンテンドーDSi」が発売

いかがだったでしょう。当時は進化したグラフィックや斬新なシステムなどに驚かされたものですが、現在の最先端のゲームと比較すると、やはり粗く感じる部分があり、それだけの年月が経ったことを実感してしまうかもしれませんね。とはいえゲームとしての面白さは損なわれていないので、機会があれば、これらの名作もぜひプレイしてみてください。

さて、約2年半にわたって続いてきた本連載ですが、今回で終了となります。これまでご愛読いただき、誠にありがとうございました。また別の形でゲームの歴史を振り返っていきたいと考えております。その際には、よろしくお願いいたします!
《仁志睦》
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