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『モンスターハンター2』本日2月16日で15周年─「クシャルダオラ」や「ラージャン」のデビュー作! シリーズ初のナンバリング作がもたらした、変化と挑戦の足跡

「太刀」「狩猟笛」「ガンランス」「弓」を実装、新モンスターが多数登場、既存武器の新要素など、ナンバリングに相応しい大きな1歩を踏み出しました。

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かつてのアクションゲームは、決められたゴールを目指してステージをクリアするタイプが主流でした。また、敵との戦いにフィーチャーした作品でも、同じ敵と戦う時間は長くても数分程度。勝つにせよ負けるにせよ、勝敗がつくまであまり時間はかかりません。

だからこそ、見上げるほど巨大な敵を相手に、時には10分、20分と長丁場の戦闘を続け、死闘の果てに打ち倒す──そんなゲームの登場は、多くのゲームファンを驚かせ、同時に魅了しました。そのタイトルとは、今も高い人気を誇る『モンスターハンター』です。

ハンティングアクションという新ジャンルを切り開いた本シリーズは、『モンスターハンター:ワールド』(アイスボーン含む)に至るまで、様々な進化と発展、そして挑戦を続けてきました。その中でも、最初に大きな1歩を踏み出した『モンスターハンター2』も、シリーズを語る上で外せない存在です。

PS2では最後の『モンハン』になった『モンスターハンター2』が発売されたのは、2006年2月16日のこと。本日で、ちょうど15周年を迎えました。この記念すべき日を祝い、シリーズ初のナンバリングタイトルの特徴や発展などを振り返ってみたいと思います。

「クシャルダオラ」に「ダイミョウザザミ」、そして「ラージャン」も! 発展と挑戦が、後のシリーズ作にも影響を及ぼす



『モンスターハンター2』は前述の通り、本シリーズで初めてナンバリングを冠したタイトルです。しかし、原点である『モンスターハンター』の次にリリースされたのは、『モンスターハンターG』。また、2005年には『モンスターハンターポータブル』がPSP向けに登場しており、『モンスターハンター2』はシリーズ全体で4作目に当たります。

ですが『モンスターハンターG』はアップグレード版に近い存在ですし、新要素も追加されたとはいえ『モンスターハンターポータブル』は移植という側面を色濃く持ちます。これらの点を踏まえると、原点から大きく1歩を踏み出し、新たな変化と挑戦に挑んだのが、『モンスターハンター2』の特徴と捉えることもできます。

まず大きく躍進したのが、多数のモンスター。パッケージを彩る「クシャルダオラ」をはじめ、大小含めて20種もの新モンスターの参戦は、ハンターたちの心を大きく揺さぶります。


特に大きかったのは、「ダイミョウザザミ」などの甲殻種が追加され、ブルファンゴ以外の牙獣種が大きく増えた点でしょう。特に牙獣種では、「ラージャン」との死闘を色濃く覚えている方も多いはず。また、「クシャルダオラ」といった古龍種の存在も、プレイ意欲に火を点けました。

そして、モンスターの追加と並ぶほど重要なのが、武器種について。『モンスターハンターG』では新たに「双剣」が加わりましたが、本作では「太刀」「狩猟笛」「ガンランス」「弓」が追加されました。これだけ多くの武器種が一気に新登場を果たしたのは、シリーズの歴史を通して見ても本作のみです。

さらに、大剣に溜めモーションが追加されたりと、既存の武器種にも新たな特徴が加わりました。これにより、アイテムが使いやすい片手剣、モンスターの頭を積極的に狙うハンマーなど、武器種ごとの個性がより際立つ形に。協力プレイの立ち回りにも変化を及ぼしました。


舞台となるフィールドもほとんど一新されたため、新鮮な気持ちで狩りへ挑めます。また、本作の拠点は「ジャンボ村」(オンラインモードでは、ドンドルマの街)ですが、一定の条件を満たすと「ココット村」にも足を運べます。懐かしの「森丘」にも行ける、心憎いファンサービスもたまりません。

ハンティングにも新たな要素が加わり、メインの目的を達成しなくともクエストを終了できる「サブターゲット」が盛り込まれました。これにより、尻尾を斬って逆鱗などを狙い、うまく引き当てたらサブターゲットをクリアしてクエスト終了・・・といったプレイも可能に。このシステムは一部のシリーズ作に継承されていますが、その原点は『モンスターハンター2』にあります。

モンスターからゲームシステムまで、様々な挑戦と発展を積み上げた『モンスターハンター2』。そのチャレンジ精神は素晴らしいものですが、挑戦の全てがよい結果に終わったのかと問われると、全面的にイエスとは言えません。

新要素である「繁殖期、温暖期、寒冷期」の導入は、世界をより豊かに描写するといった利点もありましたが、狩りの対象や素材収集が時期によって左右されるため、ゲームプレイの上では不自由さも目立ちました。


また、追加要素が多かったせいか、モンスターとの戦いは結構厳しめ。特に古龍種やラージャンといった強敵との戦いは相応のテクニックが求められる上に、戦い自体が長期化しやすい傾向に。長く戦った末にクエスト失敗・・・という経験を味わった方も少なくないのでは。

この他にも、武器種間の格差、延々と湧き続ける雑魚敵など、バランス調整の甘さが気になる作品でした。安易な続編ではなく、変化と発展を目指した挑戦は評価すべきところですが、いくつかの問題点が残ってしまったのは実に残念なところです。

とはいえ、後に受け継がれた要素も多数ありますし、本作で問題点が浮き彫りになったからこそ、以後の作品で改善された面もあります。また、『モンスターハンター2』をベースに発展していった『モンスターハンターフロンティア』は、実に12年もの長期サービスを実現。『モンスターハンター2』は、後のシリーズ作に大きな影響を及ぼす存在となりました。


『モンスターハンター』シリーズは、移植やアップグレード版こそあれ、常に新たな作品をリリースしています。そして新作では常に、新システムや追加要素などを提案し続け、今日まで最前線を突き進む人気シリーズへと成長。こうした展開の先駆けとなった『モンスターハンター2』は、やはり忘れられない作品のひとつと言えまるでしょう。

そんな本作を振り返りながら、新境地を切り開いた『モンスターハンター:ワールド』シリーズや、3月26日に発売される『モンスターハンターライズ』を遊んでみるのも、一興かもしれません。さあ、何年経っても一狩り行こうぜ!


《臥待 弦》
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