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今更聞けないサイバーパンク─ネオンサインはなぜ怪しい日本語なのか?【ゲーミング自由研究】

波長が合えばとことんハマる!「サイバーパンク」あれやこれや。

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本記事には一部暴力的な表現が含まれます。閲覧にはご注意ください。


11月19日発売まであと3ヶ月まで迫り、Night City Wireの配信も始まった『サイバーパンク2077』。電脳ハッキング、サイバーウェア、怪しげな日本語のネオンサインと、これぞサイバーパンクという要素が盛りだくさんです。

そこで本記事では、サイバーパンクというものが一体何なのかを、改めてわかりやすく解説します。好きな人にはたまらない退廃的な世界観ですが、なぜサイバーパンクのイメージがこうなったのか、どうしていつも変な日本語がくっついてくるのか、初めて触れる人もその成り立ちを知れば、Night Cityにきっと行きたくなるでしょう。

「サイバーパンク」ってそもそも何?



「サイバー」とは本来「サイバネティクス」、つまり生命科学と機械工学の融合を目的とした研究分野を指します。生物の脳も電気信号によって記憶や運動を制御していることが分かってくると、脳波で機械を動かすこともできるはず。その中から生まれた「脳を直接機械に繋ぐ」というアイデアは大いに作家の想像力を刺激し、電脳やサイボーグなどが未来技術として次々にSFへ登場するようになりました。

「サイバーパンク」以前のSFは科学技術の発展は明るい未来で、社会も豊かになっていくいう見方が主流であり、想像されるビジョンも「2001年宇宙の旅」の様に眩しく美しいものでした。しかし、地球温暖化や酸性雨など徐々に負の側面が明らかになると、逆に科学によって世界が壊されていくという恐れが人々に浸透します。

そんな中、1982年に発表された映画「ブレードランナー」は、従来の明るいSF観を逆転させるイメージを提示しました。シド・ミードが構築した往年のノワール映画を思わせる暗く薄汚れた画面と、貧困と犯罪が渦巻くアンダーグラウンド。科学が発展しても社会は良くならず、逆に権力腐敗と格差は拡大する。題材としては「サイバー」ではないものの、その革新的なビジュアルはSFにおける退廃的な世界「パンク」を決定づけるものになったのです。

そして「ブレードランナー」を象徴するものとして、怪しい日本語のネオンサインが登場します。80年代は日本がバブル最盛期であり、海外への進出や積極的な買収を行っていた時期です。当時のネガティブな想像では、アメリカは没落して日系企業が幅をきかせる世界になるという未来が見えていました。

次に1984年、ウィリアム・ギブスンの小説「ニューロマンサー」がいよいよサイバーパンクの決定版として登場します。『サイバーパンク2077』はこの作品を直接的に引き継いでいると言っても過言ではないでしょう。

ネットワークやバーチャル世界、サイボーグ技術が発展し、「ヤクザ」企業が世界を支配している近未来。かつて伝説的な腕前を持っていた主人公のハッカーは、落ちぶれてドラッグ漬けの日々を過ごしていた。そこへ、能力を復活させる見返りに危険なハッキングの依頼がもたらされる。彼は再び電脳空間「マトリックス」へ潜入するが――
過剰な人体改造や仮想空間にダイブインするなど、「サイバーパンク」を構成する要素は「ニューロマンサー」が起点となっています。その後のSFへ最も影響を与えた作品であり、「攻殻機動隊」や「マトリックス」もこれがなければ存在し得ませんでした。

日本でもハッキングなどの「サイバー犯罪」という言葉が定着していますが、その語源はこの「サイバーパンク」から来ています。現実のネットワーク普及よりも先にハッキング犯罪のイメージを浸透させたので、「サイバー」がハッキングや電子工学を指すようになったのです。

現実に登場した「サイバー」技術


 
サイバーパンクの登場から40年経った2020年。電脳はさすがにまだですが、SFが生み出したガジェットの数々がすでに私達の手の届くところに来ています。

スマートフォン

あらゆるものがネットワークに接続された社会は、常に持ち歩けるスマートフォンの登場で決定的なものになりました。私達は24時間365日、肌身離さずネットワークに接続して個人情報を入力し続けています。「自分」をネット上にさらす習慣が身についてしまった今、ハッキングをしなくてもパブリックにある情報を集めるだけで、あなたの全てが丸裸にされてしまいます。探偵業も最早ネット上で済んでしまうと聞きます。スマホを落としただけなのに……その危機は他人事ではありませんよ。

パワードスーツ

最近ではパワードスーツのレンタル事業が盛んになってきましたね。まだまだ値段は高いですが、中には月額2万円のところもあります。神経の信号を検出してモーターを動かすので、まさにサイバネティクス技術を日常で使えるようになったのです。

Virtual Reality

ゲーム好きにはもうおなじみになりましたね。Oculus、Playstation VR、Microsoft HoloLensなどの専用機器とは別に、スマートフォンで手軽にできるようになったのは予想以上です。


これらの技術や巨大IT企業が覇権を握るなど、現実の世界はサイバーパンクに半分くらい追いつきましたね。現代のハッカーが主人公である『WATCHDOGS』シリーズは、現代を起点にしたサイバーパンクと言えます。パンク、ディストピア、ユートピア……進み続けるテクノロジーはどんな未来に続くのか、注意深く見守りましょう。

サイバーパンクゲーム3選


『Deus:Ex』シリーズ



無敵のサイボーグ、アダム・ジェンセンとなって縦横無尽に活躍するサイアーパンクアクションの決定版。とことん作り込まれたビジュアルは歩いているだけでもサイバーパンクの空気を体感できます。光学迷彩やハッキングを駆使したステルスから、重武装の正面突破まで、様々なスタイルでサイボーグの戦いができるのも魅力です。

Cloudpunk



空飛ぶ車でアングラシティを飛び回る配達人となって、待ちに隠された秘密を探っていきます。派手な戦闘はないものの、「非合法な仕事」をしているのが大きなポイントです。怪しい仕事を任されても、「自分には関係ない」とクールに振る舞ってみるのもまた乙なものですね。

VA-11 Hall-A: Cyberpunk Bartender Action



プレイヤーはバーテンダーとなって、店にやってくる客にカクテルを提供するのが主な仕事。店の中だけという短い接点ながらも、何気ない会話をしたり、時には悩みを打ち明けられる中で、『グリッチシティ』で起きていることを理解していくのです。深い世界観に浸れるADVとして高い評価を受けている本作。ニンテンドースイッチ版ではシェイクアクションも実際にできるのでお薦めです。
《Skollfang》

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