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“食べないと死ぬ”、そんなリアルを貫いた2大ゲームを語る─どんなモンスターよりも空腹のほうが恐ろしい

生きるためには食べねばならない。そんなリアルに直視したゲームを語ります。

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こんにちはSUKESANです。

インサイドさんでは、海外版ファミコン「NES」の不思議な世界や、レトロゲーム関連のガジェットを取り上げる連載をしております。今回は、数あるRPG作品の中から、「食べないと死んでしまう」要素を持つゲーム2つを紹介します。

『ドラゴンクエスト』や『ファイナルファンタジー』他、多くの代表的なRPGというのは基本的な要素として、HP(ヒットポイント)、つまりは体力がそのキャラクターの生存を図る数値になっているものがほとんどですよね。当然ながらHPがゼロになれば力尽きてしまい、蘇生や病院へ~となるわけですが、今回紹介する2つの作品にはHPという要素の他に、「腹が減る」という、生き物として当然の数値が設定されているのです。

その代表となるのが『トルネコの大冒険』シリーズです。基本的なゲームシステムは『ローグ』 (Rogue) を基本としているので、厳密に代表とするのは若干違和感もあるかもしれませんが、あくまでも「腹減り」という要素だけを意識してみましたのでご了承ください。


『不思議のダンジョン』シリーズは『トルネコの大冒険』から始まり、『風来のシレン』その他、チョコボやポケモンを主役にした作品も登場し、今もなお根強い人気を誇っています。

きっと皆様も経験があると思うのですが、ドラクエ等で慣れてしまったプレイヤーにとって、「満腹度」というステータスの存在は脅威であり、「ハラヘラズの指輪」をゲットor鑑定した時の安堵感は半端じゃなかったですよね。


冒険をするだけで、じわじわと腹が減っていく…。


いくらレベルが高くても、強力な装備をしていても、人間は腹減りには敵わない。どんな敵よりも、食糧難が強い。やがてパンが底をつき、薬草すら食べ物に代えてなんとか食いつなぐ…。こんな状況には、とてつもない絶望感を味わったものでした。

筆者は「トルネコ」シリーズ屈指の難易度を誇る『3』を未だにプレイしています。しかし今回は個人的に、このシリーズよりも圧倒的に「満腹度」が重要なアメリカ生まれのゲームもご紹介したいと思います。

『ダンジョンマスター』というゲームを知っていますか?


そのタイトルは、『ダンジョンマスター 』。

正直、それほど知名度はなく、ドラクエやFFと比べてしまうとマニアしか知らないor聞いたことがあるけどやったことがない、やったけど意味が分からなかったというパターンが多いかもしれません。

通称『ダンマス』の開発者云々を書くと非常に長くなってしまうので割愛しますが、筆者的にはRPGの最高峰だとすら思っています。個人の好みでいえば、ドラクエやFF、ウィザードリィーより好きかも。

そんな『ダンマス』の何がすごいのか、面白いのかをご説明していきます。


まず、これは他の当時のRPGでは考えられないようなことですが、ダンジョンに存在する全てのものがリアルタイムで動いているのです。

例えば、ダンジョン内で「剣」を拾ったとします。そしてその剣をどこか他の階層の適当な所に置いておくとします。すると、通常のRPGではその時点で「捨てる」というものに該当し存在が消えるのですが、『ダンマス』では“そこにずっとあります”。


今回のお題である「食べ物」についてですが、『ダンマス』でも食料を食べ続けなければプレイヤーは力尽きます。そして恐ろしいことに、『ダンマス』では(ある方法を除いて)、食料を無限に取得できるわけではないのです。

深い階層を誇るダンジョン内には、パンやリンゴ、チーズ等が落ちており、それらは食べてしまうと二度と同じ場所では手に入りません。つまり、食料を計算しながらダンジョンに潜っていくことになります。

なお、『ダンマス』は最大4人のパーティーを組むことが可能。何人パーティでも、存在する食べ物の数は変わらないため、ここでも戦略が問われます(筆者は1人~2人のパーティーをオススメします)。



とはいえ、ダンジョンはあまりに深く複雑であり、どうあがいても食料は足りなくなります。ではどうするのか?

そう、これが『ダンマス』の醍醐味の一つでもあるのですが、「敵を倒して喰う」のです。そしてその敵さえも有限という恐ろしさ(※一部の敵は無限に発生します)。


『ダンマス』という作品はとにかく「リアル」。体力を回復させる宿屋なんてありません。そのため、安全な場所をキープしないで寝てしまうと、その寝込みを襲われます。これ、ヤバイくらい恐ろしいのです。



あ、言い忘れておりました。なんと、本作では「食料」の他に「水分」の摂取も不可欠でして、時折マップ内に存在する水源で水を補給し携帯することが必須です。

たくさんの食料や水、装備、道具を同時に持ち歩きたいのですが、なんと「持てる重量」というステータスもあり、総重量が重すぎると動けなくなります…。どんだけリアルなんだよとため息がでますね。


なんて色々言いましたが、プレイしていると「そんなのどうでもいい」となってくるのが不思議。ずっと、このダンジョンに住んでいたくなります。

他、敵に武器やパンを投げつけてもよし、誘導して落とし穴に落としてもよしと、本当にダンジョンに住んでいるという感覚になってくる、とてつもない中毒性を持ったゲームだと言えます。


いわゆる3Dダンジョンであり、オートマッピングやマップも表示されないため最初は迷うこと必至ですが、慣れると我が家のようにダンジョン内を歩き回れるようになります。

また、レベルアップのシステムが少々複雑で、敵を倒せば上がるというものだけではなく、「素振り」をしても上がります(でもこれ実はリアルな目線で見れば当たり前ですよね)。魔法も使えば使うほど、レベルが上がって行きます。

以上、とんでもなくリアルなRPG『ダンジョンマスター』ですが、今は続編は作られておらず、なかなかプレイする機会はないかもしれません。個人的にはスーファミ版がとっつきやすくてオススメですが、現物を揃えるのは大変かも。オフィシャルではありませんが、有志(ファン)の手によって再現されたフリーソフトも存在するようです。

近年の親切設計なRPGに慣れてしまっている方には少々とっつき悪いかもしれませんが、ダンジョンに潜っている時間が長いほど、『ダンマス』のとてつもない魅力に引き込まれていくはすです。


インサイドさんでは、海外のファミコン「NES」の記事を中心に書かせていただいているのですが、たまにこういったイレギュラーネタも入れていきますのでどうぞ今後ともよろしくお願いいたします。




また、ゲーム関係の動画を含めたユーチューブチャンネルをTKO木下さんとやっています。この中で、登録者様は1,000人を超えたら、僕と木下さんがガチで格闘技ルールで戦うという企画が開始しました!奴を倒すチャンスです(笑)どうぞ、下のリンクからご登録お願いいたします!お読みいただいてありがとうございました。

YouTube:kinocock
https://www.youtube.com/channel/UCv3xf9VUMag6Lt9WZg0thYw

■著者紹介:SUKESAN

元ファミ通の編集者、現在はCM、番組ディレクター・プロデューサーとして活動中。新垣結衣をはじめ、アイドルやタレントのピアノ・歌の講師でもある。


《SUKESAN》
《SUKESAN》
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