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コスプレ撮影で人と差をつけるにはどうすればいい? 中国凄腕カメラマン「自分だけのスタイルを確立すべし」

コスプレイヤーを上手に撮るにはどうしたら良いんだろう?

その他 全般
コスプレ撮影で人と差をつけるにはどうすればいい? 中国凄腕カメラマン「自分だけのスタイルを確立すべし」
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コスプレイヤーを上手に撮るにはどうしたら良いんだろう?

現在は「コミックマーケット」や「池袋ハロウィンコスプレフェス」など、コスプレイヤーを撮影可能なイベントが多くあります。
しかし、コスプレイヤーに写真を送った際に、写真を気に入ってもらいSNSに投稿してもらえるかは全く別の話。他のカメラマンと差別化した写真を撮らないと選んでもらうことも難しいです。

撮影:乃木章

どうしたらイベント撮影でコスプレイヤーに選んでもらえる写真が撮れるのか。その答えは、凄腕カメラマンが多く、イベント撮影とは思えないクオリティの写真が多く生まれる中国にあると思いました。

そこで、中国で3本の指に入るイベントカメラマンのkuma桑熊さんに聞きました。彼は2019年12月21日・22日の2日間開催された、“中国版コミケ”と呼ばれる中国最大級の同人イベント「Comicup25」では、人気ゲームアプリ『アークナイツ』などの公式カメラマンとして活躍しています。

今回、特別に「Comicup25」の撮影現場に密着させてもらい、その撮影技術の秘密に迫りました。



■環境に適応する


イベント会場は必ずしも作品にロケーションが合うわけではなく、撮影機材の使用制限が厳しいことも少なくありません。比べると、スタジオは好みのロケーションを選べますし、機材制限が緩いです(ロケは場所によりけりです)。当然、イベント会場では、なかなかイメージ通りの撮影をすることは難しくなります。

だからこそ、まずはイベントの撮影条件に合わせた撮り方を身に付ける必要があります。例えば、屋外ならば人物を明るくしつつも空を暗く青く撮るハイスピードシンクロ、屋内の暗所であるならばストロボを使った演出を凝らせて撮るなど、イベントに合った撮り方を知って、それを基本軸にすることがスタートラインです。

■自身の撮影スタイルを確立する


そこから、自分だけの撮影スタイルを確立することが出来たら、過程で技術は伸びますし、結果的にコスプレイヤーが写真を見てくれたときに与える印象も強くなります。
kuma桑熊さんの場合は、大きな中国の動漫イベント(アニメや漫画、ゲーム、同人誌即売会など)が屋外・屋内どちらでも十分な広さで撮影できる環境下なので、屋内撮影に特化したスタイルを確立しました。つまり、従来のストロボを大きく活用した撮り方の一歩先です。



コスプレ撮影は非現実な世界観を表現するケースが多いので、ストロボと相性が非常に良く、赤や青といった光を使うことで印象深い写真を撮ることができます。当然ながら、暗い屋内のほうがストロボの光は映りやすいので、屋外では表現することが難しい撮影手法になります。

kuma桑熊さんもライトスタンドやソフトボックス など撮影機材制限があれば、ストロボの数を減らすことがありますが、ストロボを活用した撮り方は変えません。日本のコミックマーケットに参加した際も、日陰のある場所で撮影をしていました。



当然、ストロボを使って撮るカメラマンは多くいます。基本的には被写体の顔に1灯を当てて、2灯目以降はアクセントとして使うのが一般的です。つまり、被写体に後ろから光を当てて輪郭をつける、被写体の一部に光を当てる、壁があれば背景の色づけで光を当てるといった使い方です。
kuma桑熊さんの撮り方の特徴は、色をつけたストロボ光を被写体の顔や体全体に当てるなど、アクセントに留まりません。ストロボ光がストーリー性の演出に大きな働きをしているのです。

■アニメやゲームのシーンを再現する


撮影:乃木章
ストーリー性のある写真に仕上げられるもう一つの要因が、135mmレンズで撮影をしていることです。レンズは数字が小さいほど被写体と近い距離で全身を撮ることができます。
なので、混雑するイベントでは35mmまたは50mmなどのレンズが主に使われています。135mmの場合は被写体の全身を撮るなら身長にもよりますが、10m近く離れないといけません。日本のイベント会場だと大変混雑していることが多く、被写体から離れて撮ることが難しいので、使いやすいレンズではありません。基本的にはロケで背景を大きく撮る時などに使われます。

しかし、セオリーは、あくまでも先例が少ない意味ではあっても絶対ではあり得ません。kuma桑熊さんは135mm(望遠レンズ)の特徴である圧縮、ボケの美しさを活かし、被写体をアップで撮ります。
ストロボの強い広範囲の光、人物のアップ、ボケや圧縮が掛け合わされる写真はアニメやゲームの1シーンをイメージさせます。



ここで最も重要なのが画角と構図です。この2つは筆者がkuma桑熊さんと同じレンズ、ストロボの設定で撮っても再現できることではありません。

例えば、武器を持ったキャラクターが攻撃しているような演出で撮りたい時、被写体に立ってもらうか、座ってもらうか、縦で撮るか横で撮るか、どの角度にするか、被写体や武器は全て写すか、一部分で切り取るか、ストロボをどう使うかなどの選択肢は無数にあります。
そこで瞬時に自分が撮りたい構図が思い付くことができ、被写体に的確な指示を出し、ストロボを設置できるのは、キャラクターへの理解度、モデルの良さを引き出す眼力によるところが大きいです。そうやって積み上げていくことで、撮影センスは磨かれていきます。

次ページ:kuma桑熊さんの『アークナイツ』公式コスプレイヤー撮影現場に密着
《乃木章》
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