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ゲーミングPCメーカー“ASUS”と半導体製造“日本 AMD”が協力する、仙台市&NTTドコモ東北支社による施策“GLOBAL Lab SENDAI”。そこで学ぶ学生たちに話を聞いた

「DA・TE・APPS!2020」への出展を目指す学生たちと、仙台にゲームを根付かせる取り組みについて伺いました。

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宮城県仙台市と NTT ドコモ東北支社が、共同で取り組んでいる官民一体の共同事業“GLOBAL Lab SENDAI(以下、GLS)”。同事業が主催する東北最大の学生アプリコンテスト「DA・TE・APPS!2020」に、ゲーミングPCメーカーの“ASUS”が協賛しました。

これは今年(2019年)2月から行われている取り組みで、ASUS JAPAN が IT ジュニアを育成する GLS の取組みや理念に賛同したことから実現したもの。

この取り組みにCPUのRYZENでおなじみの半導体製造業、日本 AMDも加わり、先日11月30日(土)には「DA・TE・APPS!2020」への出展を目指す学生たちへ、AMD Ryzen(TM) 7 搭載の ROG最新薄型軽量ゲーミングノート PC「ROG Zephyrus G GA502DU」を、無償で貸し出す貸与式が執り行われました。

GLSではスマートフォン向けゲーム開発者を育成する開発塾を定期的に開催しており、今回のノートPCはこの開発塾に参加している学生たちに貸し出されました。

本稿ではその貸与式と開発塾、そして学生のみなさんをはじめGLSに関わるみなさんへの取材を行いましたので、その模様をお届けします。


ASUSとAMDがGLSに協力する理由とは


開発塾がはじまると、まずは「ROG Zephyrus G GA502DU」の貸与式が行われました。ここで学生たちへメッセージを送ったのは、ASUS JAPAN マーケティング部のシンシア テン氏と、日本AMD ストラテジック・アカウントセールス本部アカウントマネージャー Peggy氏。


両社がGLSの取り組みへ賛同していることは前述した通りですが、協賛のきっかけとなったのは昨年(2018年)の東京ゲームショウでのことだったそう。その会場で見た学生さんたちの作品や熱意を受けたことが、協賛の決め手になったのだとか。


当日、学生さんたちのゲームはプレイできる状態となっており、実際に遊ばせてもらうことができました。スマートフォン向けゲームということでどのゲームも手軽に遊べましたが、まだまだ試行錯誤を繰り返している段階の様子。

この日の作業でApp StoreとGoogle Playへの配信までを行ったそうで、3チームともに実装作業に取り掛かっていました。


学生さんたちは配信に際してゲームから広告収入を得る仕組みも学んでおり、少しでも作品を触ってくれる人と継続して長くプレイしてくれる人、そのどちらがお金を落としてくれるのか。そして、自分たちのゲームに効果的に広告を入れるタイミングなども教わっていました。

また、ゲームだけでなくIT業界に打ち出していくサービスを、自分たちの手で生み出しているチームも存在。今回はゲーム開発、そしてITチームそれぞれのチームの代表の学生さんにお話を伺うことができたので、以下よりお届けします。


ITサービス開発チームインタビュー:この開発塾を経てPCスペックの重要性を実感


今回ITサービス開発チームインタビューでお話を伺うことができたのは、藤門さん、林さん、道下さん、中谷さんの4名。


GLSに参加することとなったきっかけを伺っていくと、藤門さんは在学している大学でゼミの先生から勧めがあったことを。道下さんは元々チームメンバーが開発に興味があり、文系ながら参加しているメンバーも含めGLSで0から開発に携わることになったと明かしてくれた。

林さんについては2年前に研究室の先輩から勧められたそうで、モノづくり、実際に使ってもらえるようなサービス、そしてその企画にも興味があったのだとか。

中谷さんはソフト開発に携わる職種の人たちが参加するイベント“ハッカソン”での経験や、アプリの開発やチーム作業の経験が少なかったことから、経験を上げたいという意図があったそう。

4人はそれぞれ別々の開発チームに所属していますが、お互いの企画や開発状況を探りあったり意見交換をするなど、和気あいあいとした雰囲気なのだとか。チームは3~5名で構成されているそうで、チーム名も各自決まっていたりするそうです。


開発は順調かどうか伺うと苦笑いする様も見られました。ですが周囲の人たちに話を聴くことで着想を得たり、自分が普段困っていることを書き貯めそれを解決するための企画を立てたりと、各々自由な発想で参加していることもわかりました。

そしてASUSとAMDから貸し出されたゲーミングノートPCについて。やはりそのハイスペックぶりから、皆さん好評な様子でした。

特にこれまで大学指定のノートPCを使ってきていた藤門さんは、圧倒的な動作速度の差からストレスを感じず作業に臨めるようになったと話していました。また、GLSの開発塾に来てPCのスペックの重要性は実感していたそうで、チームの半分のメンバーが買い替えをしたのだとか。


このほかにはみなさんがどの領域のサービスをチームで作ろうとしているのかも伺い、Food Tech(フードテック)をALで実現しようとしている中谷さんのチームに、リクルート・コミュニケーション系サービスの道下さんチームと、どのチームも個性的な企画ぞろい。

最後に今注目しているプロダクトやサービスなどについてもきいたところで、2月に開催の迫る「DA・TE・APPS!2020」への意気込みを伺いました。

3年目の参加で、前回は二連覇を果たしたという林さんチームは次回も優勝するとコメント。そんな林さんチームの優勝を阻止したい藤門さんチームといった具合に、お互いライバルとして切磋琢磨していることを感じさせてくれました。

ゲーム開発チームインタビュー:カジュアル層をターゲットにしたゲーム制作から見えた広告の役割


ゲーム開発チームでインタビューに応じてくれたのは、照井さん、飯塚さん、市川さんの3名。各自開発チームを代表して臨んでおり、照井さんが『ビルディングクラッシュ』、飯塚さんが『ルミナス』、市川さんが『ホッピング忍者』というタイトルのチーム代表です。


照井さんチームによる『ビルディングクラッシュ』は、ボールをマップ上の障害物に衝突させて破壊していくゲーム。

最初は小さいボールなので大きなビル群を破壊することはできませんが、木や自動車など小さなオブジェクトを破壊していくことで強化されていき、巨大なオブジェクトも破壊できるようになるといった趣。爽快感が重視されていました。


飯塚さんチームの『ルミナス』は円状のステージをスマートフォンのフリック操作で回転させ、操作していくパズル的要素が魅力。

ステージを回転させることでボールをゴールまで導いていくことになり、その順路でオブジェクトを獲得するとスコアが加算されるという仕組みです。全てのオブジェクトを獲得できるよう進むには工夫が必要で、クリアできた際の喜びは大きいです。


市川さんたちの『ホッピング忍者』は操作キャラクターの移動方向を指定して、壁にバウンドさせながら進むゲーム。さながらホッピングのようにキャラクターがぴょんぴょんと跳ね回るので、動かしているだけでも楽しい作品でした。


今回制作するゲームは“ハイパーカジュアル”目指していたそうですが、同じテーマからここまでジャンルもゲーム性も違う作品が生まれるというのは、中々に興味深いのではないでしょうか。

なんと収益を競うことも授業のなかでやっているそう。1月20日からは、この日に配信作業を行ったゲームにいよいよ広告を打つとのことで、どの作品が一番お金を稼げるのか気になるところ。


広告については普段プレイしているゲームではうっとうしいと感じることが多いそうですが、GLSでの経験を受けて考え方が少し変わった様子も見せてくれました。

この点を伺ってみると、授業で継続してプレイしてくれるユーザーが一番お金になると説かれていたからか、口々にすぐプレイをやめられないよう広告を入れるタイミングを試行錯誤したことを話してくれました。

もちろん、ASUSとAMDから貸与されたゲーミングノートPCについてもコメントを貰いました。高性能なPCがあると手軽に、効率よく作業が進むと好評を得ていました。

主催:岸さん&佐藤さんインタビュー:GLSの展望と未来


最後にお話を伺ったのが、仙台市でこのGLSの担当をしている岸さんと、市と協力してイベントを開催するNTTドコモ東北支社の佐藤さん。

まずはこれまで開催されてきた「DA・TE・APPS!」が、フィンランドの学生たちも含めた大きな試みになっていること。そして今年で6年も続いた一大事業であることがわかりました。


また、GLSは仙台市と産業振興で提携しているそうで、その目的は仙台にゲームクリエイターやゲーム制作会社を呼び込むこと。行政側の視点から見てもGLSは東北最大級の規模となっており、年々拡大を続けているのだとか。

また福岡県福岡市とはライバル関係にあるそうで、同市に所在する有名どころのゲーム会社“サイバーコネクトツー”の松山さんが、「DA・TE・APPS!」の審査員を務めることもあるそうです。

携帯電話の会社であり一見ゲームとはあまり関わりのなさそうなドコモが、この試みに協力している理由についても伺いました。

佐藤さんによると、人口の少ない地域はその分ドコモショップの数も減るのだそう。だからこそ東北地方に人口を呼ぶ産業を作り、多くの人を集めなければならないのだとか。働く場所が増えればそれに応じて人口も増えていくので、GLSでの試みはまさにピッタリだといえるでしょう。

ドコモ側から見ても、GLSが始めた当初2~3社しか無かったゲーム会社が10数社まで増加しており、年を追うごとにその成果を実感しているそう。仙台市では企業誘致に関して優遇が受けられる制度がいくつか存在しており、東京から仙台に来て独立するという方が増えているとも。


そんなGLSの今後の目標としては、自動車産業の最大手“トヨタ”のような企業が仙台に根付くこと。ゲーム以外のIT企業も含めると400近くの会社が集まってきているそうで、その中から大規模な会社が出てくることを願っているのだとか。

この他にはITの大学生たちとゲームの専門学生たちの傾向の違いや、仙台在住の学生たちの優秀さについても伺い、仙台は東北中の収集な学生たちが学都であることもわかりました。

今年(2019年)の3月に策定された“経済成長戦略2023”や“Society5.0”については、GLSの試みもその一環に入っており、東北の人口減少に歯止めをかける施策のひとつでもあるそうです。その中心となるのが仙台であり、GLSで行われているような試みが東北の他県にも広がることを狙っているそう。

その実現を目指した施策としては、仙台で企業を興すと助成金が出るなどの政策面が大きなところ。ドコモとは連携協定を結び、地域活性化や防災減災を目指した街づくりを行っているとのことです。


GLSは当初5年で終了の予定だったそうですが、すでに6年継続されています。その今後はまだ考えられていないようでしが、福岡に次いで2番目に企業しやすい街になったなど、継続してきた成果を実感し始めている様子。

今後はコンテストの場や海外展開のサポートを増やすなど、学生たちのチャンスを増やすようにしたいと話していました。また人材育成の場である今回の開発塾は、今後も継続していきたいとも。


以上GLSのゲーム開発塾より、学生さん&担当のおふたりに伺ったお話をお届けしました。ゲーミングPCメーカーであるASUSと半導体製造のAMDは、未来のある学生さんたちや仙台市の行っている施策に共感を覚えたからこそ、協力するのを決めたのでしょう。

起業を狙っているという方は、今後仙台や東北地方にも目を向けてみてはいかがでしょうか。加えてゲーム開発やIT産業に携わりたい学生さんたちにとっても、「DA・TE・APPS!」は直接企業の担当者に評価してもらえるチャンスであるようです。

ぜひ東北で行われている大きな試みに、目を向けてみてください。

【取材協力】 ASUS JAPAN/日本AMD

「DA・TE・APPS!2020」公式サイト
《井の上心臓》
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