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『キャットクエスト』目指せ、ドラゴンスレイニャー! 手のひら感覚のゲーム性が楽しい、間食タイプのA・RPG【プレイレポ】

ネコとして竜退治を目指す、オープンワールドタイプのアクションRPG『キャットクエスト』。このジャンルが好きなゲーマーとして、そしてネコ好きとしても気になっていた本作のプレイを通じて、その魅力をレポートいたします。

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リアル世界におけるネコの人気は、近年さらなる高みを見せています。飼育している家庭が多いのはもちろんのこと、雑貨屋を覗けばネコをモチーフにした可愛いグッズが並んでいますし、この時期だとネコの写真をあしらった来年用のカレンダーも至る所で見かけます。

このネコ人気は、ゲームの世界でも例外ではありません。2011年に発売された『nintendogs + cats』を遊び、3DSの中でネコを飼った経験を持つ方も少なくありませんし、2014年に登場した『ねこあつめ』も多くの注目を集めました。また、7周年で盛り上がっている『にゃんこ大戦争』も、(ビジュアルの好みは分かれるところですが)今も存在感を放つ作品のひとつです。

筆者もネコ好きのひとりとして、様々なネコゲームを見守ってきました。そして今回手に取ったのは、ネコが主人公のオープンワールドアクションRPG『キャットクエスト』(ニンテンドースイッチ版)。擬人化されているので、2本足で立って歩きますし、主人公は無口系ですが、登場人物のネコたちは普通に会話もします。しかし、どんな姿であってもネコは可愛いものですよね(現実でも、液状化したり、長くなったりしているネコもおりますし)。



舞台となるのは、中世ファンタジー的な世界。さらわれた妹を救うべく冒険に旅立つ主人公は、ドラゴンを倒せる「ドラゴンブラッド」と呼ばれる力を宿しています。ネコなのにドラゴンスレイヤー……ネコ好きにとってはなかなか素敵な設定です。いえ、ここは敬意を払って、“ドラゴンスレイニャー”と個人的に呼びましょう。


いくらドラゴンスレイニャーの素質を持っているとはいえ、最初はまだLV1。雑魚との戦いも容易ではありません。敵の攻撃を見切って回避しないと、あっという間にやられてしまいます。敵の攻撃は「赤い範囲」として表示されるので、モーションではなく攻撃範囲とタイミングを見切るだけでOK。視覚的に分かりやすく、シビアな腕前は問われません。


しかし、ボタン連打で切り抜けられるほどの温さはなく、闇雲な突撃だけではドラゴンスレイニャーになれません。「敵の攻撃を誘って空振りさせ、その後に連続攻撃を叩き込む」といった、シンプルながらもしっかり駆け引きがあり、頑張りがちゃんと報われるバトルが楽しめます。


また、攻撃は武器だけでなく、魔法もあります。射程は短いものの全方位に攻撃できる「ニャンフレイム」、左右のみだが射程の長い「ライトニャング」、巨大化して攻撃力がアップする「ゴロニャーク」など、全部で7種類。装備によって物理系や魔法系に特化することも可能なので、「ワンパンが強いボスネコ風」や「知性が光る魔法使い風」なにゃんこなども堪能できます。


多彩に用意されている装備品は、「同じアイテムを手に入れるとレベルが上がる」という本作独自の特徴が相まって、初期に手に入れた装備であっても、後に再び使うケースが少なくありません。レベルが上がると加算されるステータスが上昇するため、「さっき手に入れた王家の宝剣よりも、バトルアクスの方が強い!」といった状況が普通にあります。わざわざ買った専用ベッドより、使い倒している段ボールでくつろぐ。そうそう、ネコってそういう生き物ですよね。


ちなみに、リアルなネコは1年で人間の7歳分の成長をするとも言われていますが、本作の主人公もかなり早い速度で成長します。妹を取り戻すためのメインストーリーとは別に、各地の様々な問題を解決するサブクエストが数多く用意されており、このサブクエストをこなしているだけでサクサクとレベルが上がります。

筆者の場合ですが、LV10くらいでメインストーリーの進行を一度止め、サブクエストをこなし始めたところ、その時受注できるサブクエストを一通りクリアした段階で、既にレベルは40台。装備も色々更新されており、ドラゴンスレイニャーの座にかなり近づけました。


RPGといえばレベル上げが伴う作品もありますが、本作はサブクエストを受けているだけで中盤まで問題なくレベルが上がります。また、個々のサブクエストは話が繋がっており、時には意外な展開を迎えるものも。各サブクエストの起承転結を追いかけているうちに、気が付けばレベルが上がっている──この好循環も、本作が持つ魅力のひとつです。


フィールドは見下ろし型のオープンワールドですが、無闇に広いわけではなく、プレイボリュームに見合ったジャスト感。ごく一部の施設やダンジョンの出入りだけ切り替わりますが、ロード時間もほぼゼロなので、一体化された世界の臨場感を損なうことなく味わえます。


斬新なアイディアや、これまでにない刺激的な体験が味わえる──といったゲームではありませんが、ひとつひとつのシステムが丁寧に作られていますし、楽しさを持続させる配慮も随所に見られます。海外のスタジオで作られたゲームですが、ローカライズもしっかりしており、「ニャンとっ!?」といった日本らしい翻訳が徹底されているのも嬉しいポイントです。


「レベルアップするので、同じ装備品が出てもがっかりしない」「プレイスタイルによって、近接武器と魔法のどちらで戦うか選べる(万能型もあり)」「続きが気になる複数話形式のサブクエスト」「そのサブクエストをクリアするだけで、中盤までサクサクとレベルアップ可能」と、“楽しい”が持続する魅力が詰まった『キャットクエスト』。プレイ感を一言でいえば、手のひらサイズの面白さを気軽に、そして最後まで楽しめる作品でした。

大作やAAAタイトルのような、カロリーこってりのフルボリューム作品を遊んだ後に、気分を変えてサクッと楽しみたい。そんな、間食気分のプレイにも向いている『キャットクエスト』のニンテンドースイッチ版は、2019年12月11日まで10%OFFで購入できるので、この機会に遊んでみてはいかがでしょうか。

■キャットクエスト(ニンテンドースイッチ版)
https://ec.nintendo.com/JP/ja/titles/70010000003661

そして、『キャットクエスト』には続編があります。そちらにはキャラクター交代システムがあり、イヌもプレイアブルに。イヌ派にとっても見逃せないゲームとなりました。

『Cat Quest II』は現在、PCやiOS向けに展開中。また、フライハイワークスがニンテンドースイッチ版をリリースする予定があります。この続編も視野に入れ、まずは『キャットクエスト』からプレイしましょう。目指せ、ドラゴンスレイニャー!

《臥待 弦》
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