人生にゲームをプラスするメディア

オークに変装して敵の目を欺いたら、囚人に襲われて返り討ちに! スイッチ版『火吹山の魔法使い』で味わった判断と結末の連続─人はそれを“冒険”と呼ぶ【プレイレポ】

名作ゲームブックのデジタルゲームが、ようやく家庭用ゲームに登場しました。JRPGとは趣が異なる冒険譚を、こちらでがっつりとご紹介します。

任天堂 Nintendo Switch
オークに変装して敵の目を欺いたら、囚人に襲われて返り討ちに! スイッチ版『火吹山の魔法使い』で味わった判断と結末の連続─人はそれを“冒険”と呼ぶ【プレイレポ】
  • オークに変装して敵の目を欺いたら、囚人に襲われて返り討ちに! スイッチ版『火吹山の魔法使い』で味わった判断と結末の連続─人はそれを“冒険”と呼ぶ【プレイレポ】
  • オークに変装して敵の目を欺いたら、囚人に襲われて返り討ちに! スイッチ版『火吹山の魔法使い』で味わった判断と結末の連続─人はそれを“冒険”と呼ぶ【プレイレポ】
  • オークに変装して敵の目を欺いたら、囚人に襲われて返り討ちに! スイッチ版『火吹山の魔法使い』で味わった判断と結末の連続─人はそれを“冒険”と呼ぶ【プレイレポ】
  • オークに変装して敵の目を欺いたら、囚人に襲われて返り討ちに! スイッチ版『火吹山の魔法使い』で味わった判断と結末の連続─人はそれを“冒険”と呼ぶ【プレイレポ】
  • オークに変装して敵の目を欺いたら、囚人に襲われて返り討ちに! スイッチ版『火吹山の魔法使い』で味わった判断と結末の連続─人はそれを“冒険”と呼ぶ【プレイレポ】
  • オークに変装して敵の目を欺いたら、囚人に襲われて返り討ちに! スイッチ版『火吹山の魔法使い』で味わった判断と結末の連続─人はそれを“冒険”と呼ぶ【プレイレポ】
  • オークに変装して敵の目を欺いたら、囚人に襲われて返り討ちに! スイッチ版『火吹山の魔法使い』で味わった判断と結末の連続─人はそれを“冒険”と呼ぶ【プレイレポ】
  • オークに変装して敵の目を欺いたら、囚人に襲われて返り討ちに! スイッチ版『火吹山の魔法使い』で味わった判断と結末の連続─人はそれを“冒険”と呼ぶ【プレイレポ】
!注意!
本記事には『火吹山の魔法使い』のネタバレが含まれています。


1980年代にブームを迎えた「ゲームブック」。ファンタジーやSFなど様々な世界を舞台に、自身の選択と少しばかりの幸運を頼りに結末を目指すという、ユニークな書籍形式の遊びがありました。

乱暴な言い方をすれば選択肢型のADVゲームに近い構造ですが、サイコロを使った戦闘や手強い謎解きなどが盛り込まれたゲームブックもあり、1冊の本ながら何時間も没頭できる面白さが詰め込まれていました。書籍なので場所も取らず、手軽に遊べるのも魅力的でした。

このゲームブックは独自のファン層を獲得しながらも、全体的な人気は下降線を辿り、一時期は新作がまったく出ない時期もありました。それでも、新たな動きなどが時折見られることもあり、特に昨今では電子書籍で広がりを見せつつあります。ADVゲームに近いと説明しましたが、そこにある魅力や手応えはやはり別モノであり、ゲームブックならではの楽しさは未だに唯一無二と言えます。

■関連記事
【特集】ゲームブックはオワコンなのか ― 「ドルアーガの塔」を電子書籍化した幻想迷宮書店が語る今と未来


そんなゲームブックの黎明期を力強く支えたシリーズ作のひとつに、『ファイティング・ファンタジー』があります。特に、シリーズ1作目の『火吹山の魔法使い』は、ゲームブックの代表作のひとつとして語られることも多く、知名度も高い作品です。

この『火吹山の魔法使い』は後にコンピュータゲーム化が実現しましたが、国内向けのローカライズまでは至らず、手軽に遊べるとは言い難い状況でした。しかし、2019年5月30日に、オリジナルと同名の『火吹山の魔法使い』が、ニンテンドースイッチ向けに登場。本作は、オリジナル版の展開や雰囲気を取り入れつつも、原作にはなかったシーンや要素も盛り込まれており、ゲームブックファンにとっても気になる作品となりました。


筆者も、本を片手にサイコロを振り、手に入れたアイテムをシートに書き込み、気になる分岐には指を挟んでちょっと先を見てから決めたりと、ちょっとズルいプレイも挟みながら楽しんできたゲームブックファンのひとり。『火吹山の魔法使い』も、オリジナル版を経験済みです。

そんなオリジナル版体験者が、このスイッチ版『火吹山の魔法使い』をどのように受け止めたのか。今回は、ひとりのゲームブックファンとして、本作のプレイレポートをお届けしたいと思います。ただし、本作の内容に触れるため、一部ネタバレの箇所もありますのでご注意ください。

◆まずは、『火吹山の魔法使い』初回プレイの模様をご紹介



ゲームとしての特徴やポイントを紹介したいところですが、筆者のファーストプレイがどのような展開を迎え、そしていかなる冒険の終わりを迎えたのか、まずはその顛末を紹介させていただきます。

オリジナル版とは違ってキャラメイクはなく、すでにステータスが決まっているキャラクター4人からひとりを選んで冒険へと挑みます。ちなみに選べるキャラクターは、冒険中に入手した魂を消費することで増やすことが可能。とはいえ、まずは4人の中から選択しなければなりません。


筆者は、経験豊富な冒険者「アレクサンドラ」をチョイス。「体力:18 技術:10 運:8」と、オリジナル版をご存じの方ならピンと来るかと思いますが、なかなかの好ステータスの持ち主です。オリジナル版だと技術点は1d6+6なので、彼女の技術は平均値以上!(※読み飛ばしていいところです)


早速火吹山に潜入した彼女は、オークの気配に気づいて【身を隠し】、油断しているところに【奇襲をしかけてダメージを負わせ】るなど、序盤から頼もしい振る舞いを見せてくれます。また、ドアに突撃せず【蹴飛ばした】ら、部屋が落とし穴になっており、落ちる危険を無事に回避しました。


気になる小箱を見つけたので【開けてみた】ら、中から飛び出してきた蛇と戦闘。また、右折した先にある部屋ではオーク達がトレーニングに励んでおり、こっそり忍び込むと【運良く】気づかれずに済みました。その先にはオークたちの装備が転がっていたので、敵の目を欺くべく【オークになりすまそう】と決意。少し動きにくくなったため、【技術が1減りました】が、【オーク相手なら騙せそう】


さらに進むと食堂にたどり着き、そこには5匹ものオークが。一度に相手取るには危険な数です。しかしオークはスープをがっつくので忙しく、【運良く】気づかれませんでした。メッセージウィンドウには「君は説得力のあるオークだ!」という一文も。オークになりすました恩恵があったようです。この危険に挑んだ報酬として、【弓と銀の矢を入手】


順調な冒険が続くアレクサンドラの耳に、「助けてくれ」との声が。近くのドアから聞こえてきます。気になったので【ドアを開ける】と、椅子の脚を握ったやせこけた囚人の姿が。すかさず【「君は自由だ!」と叫んだ】ものの、椅子の脚を彼女に振り下ろす囚人。やむなく戦闘となり、【囚人を倒してしまいました】。メッセージウィンドウには、「君がこの変装さえしていなければ、錯乱した男を驚かせなかっただろう」と表示。判断の難しさを改めて実感します。


作業小屋に入ると、5人のスケルトンと鉢合わせ。咄嗟に【「自分は新しいリーダーだ」】とハッタリをかまし、【更に押し切った】ところ、5人のうちの2人がこの命令を確認するために小屋の外へ。あの2人が帰ってきたら嘘がバレるので、残り3人のスケルトンを相手に【戦闘に突入】


このような感じで幾度かの危機を乗り越え、しかし体力を削られながら先に進むアレクサンドラ。そんな彼女は、戦いではなく、テーブル越しの会話と【自身の選択】により、命を落とす結果となりました。火吹山の主「ザゴール」の討伐どころか、直接対峙することも叶わずに・・・。



この冒険の顛末を元に、本作の特徴と魅力に迫る
《臥待 弦》
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

特集

任天堂 アクセスランキング

  1. 『星のカービィ スターアライズ』いくつ知ってる?小ネタ10選【ネタバレ注意】

    『星のカービィ スターアライズ』いくつ知ってる?小ネタ10選【ネタバレ注意】

  2. 『マリオカート8 デラックス』初心者ドライバーが勝つための8つのポイント

    『マリオカート8 デラックス』初心者ドライバーが勝つための8つのポイント

  3. 【特集】『スーパーマリオ オデッセイ』小ネタ12選!知ればマリオの旅がもっと楽しくなる!?

    【特集】『スーパーマリオ オデッセイ』小ネタ12選!知ればマリオの旅がもっと楽しくなる!?

  4. 『あつまれ どうぶつの森』マルチプレイをさらに楽しむ10のコツ! 準備しておけば一緒に遊ぶのがさらに楽しく

  5. 『あつまれ どうぶつの森』風呂やプールに入る裏技が発見される!?いろいろな家具の中に入ってみた

  6. 『ムジュラの仮面』に登場する「仮面」の作り方教えます…任天堂が自作用PDFを無料配布

  7. 『あつまれ どうぶつの森』移住費用5000マイル支払いに役立つ!序盤でもパパっと終わるたぬきマイレージ8選

  8. 『スーパーマリオメーカー2』小ネタ20選!知っていればコース作りやプレイがより楽しくなるかも

  9. 『あつまれ どうぶつの森』島の名前アイデア50選!命名に迷っている人は要チェック

  10. 【特集】『星のカービィ』一番強いのはどれだ!?最強コピー能力10選

アクセスランキングをもっと見る