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『カルドセプト エキスパンション』本日5月1日で20周年! ボードゲーム+デッキ構築が新たな刺激を生み出す【読者の声を追記】

20周年を迎えた『カルドセプト エキスパンション』。この記念すべきタイミングで、本作やシリーズ展開を振り返ってみます。

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令和に入って初の20周年記念作品は、プレイステーションソフト『カルドセプト エキスパンション』です。

カードを取り入れたゲームはファミコン時代からすでに存在していましたが、デッキ構築型のカードゲームは、プレステ・サターン時代に数多くリリースされました。その中でも、独自の切り口で注目を集めたのが、セガサターンソフト『カルドセプト』であり、その後に続いた『カルドセプト エキスパンション』です。

『カルドセプト エキスパンション』が発売されたのは、ちょうど20年前となる1999年5月1日。この記念すべきアニバーサリーを祝い、『カルドセプト エキスパンション』の特徴や魅力を振り返ってみたいと思います。

◆『カルドセプト』の魅力を広くアピールした『エキスパンション』! プレステでも名作ゲームを展開



シリーズの原点となる『カルドセプト』が発売されたのは、1997年10月。カードを自ら選んで構築するデッキ型のカードゲームは、現実世界でも高い人気を集めており、その勢いはコンピュータゲームの世界にも及びました。

ですが、数多あるカードゲーム作品の中で、『カルドセプト』が独自の地位を築くに至った理由のひとつは、ボードゲームをベースとした点にあります。デッキ構築型カードゲームの多くは1vs1の対戦スタイルがポピュラーでしたが、『カルドセプト』はバトルの軸をデッキ構築型カードゲームに置きながらも、ゲームの進行と勝敗を担うボードゲーム部分を融合させ、揺るぎない独自性を打ち出しました。


運の要素も絡むボードゲームとデッキ構築による戦略性が組み合わされたことで、状況に即した判断力が求められると共に、一発逆転の要素も盛り込まれました。この偶発性と、不運でも実力で勝利に近づく戦術の兼ね合いが好評を博し、一作目から多くのゲームファンを虜とします。

そんな『カルドセプト』の魅力を受け継ぎつつ、パワーアップを経て登場したのが、本作『カルドセプト エキスパンション』です。セガサターンユーザーを羨ましく眺めていたプレステユーザーにとっては、新たなプラットフォームで展開するだけでも朗報でしたが、ゲームシステムの洗練や新カード・新マップの追加などが行われ、ゲーム性そのものの向上にも成功します。

『カルドセプト』が新たな可能性を切り開いた作品とするならば、より完成度を高め、ユーザーの裾野を大きく広げることに成功したのが『カルドセプト エキスパンション』と言えるかもしれません。


『カルドセプト エキスパンション』を迎え入れたプレイステーションでは、ここから更なる展開を遂げ、2800円という低価格を実現した『カルドセプト エキスパンション・プラス』が登場。しかもこちらの作品には、新マップを含めた対戦用マップが20面も追加され、シリーズの人気を盤石なものとしました。

こうして急成長を遂げた『カルドセプト』シリーズは、プラットフォームを変えながら、シリーズ展開を続けています。『カルドセプト エキスパンション・プラス』以降の流れや、今遊べるシリーズ作の環境についても、迫ってみたいと思います。

◆長年愛されてきた『カルドセプト』シリーズ─『カルドセプト エキスパンション』は今遊べるの?



『カルドセプト エキスパンション・プラス』が登場したのは、2000年11月。プレステでの活躍はここで一端終わりを告げ、シリーズの展開はドリームキャストソフト『カルドセプト セカンド』に受け継がれます。ここで『カルドセプト』は大きな進化を見せて、ドリームキャストの機能を活用したインターネット対戦も実現。これまで、身近な相手とAIだけが対戦相手でしたが、ライバルが一気に増える形となりました。

この『カルドセプト セカンド』もパワーアップバージョンがリリースされ、2002年9月にPS2ソフト『カルドセプト セカンド エキスパンション』が発売されます。前作があってこそですが、カードの追加やバランス調整、新要素の搭載など、『セカンド』がよりよい作品になったと賞賛を集めました。


その後、Xbox 360ソフト『カルドセプト サーガ』や、DSソフト『カルドセプトDS』、3DSソフト『カルドセプト』などが登場し、次々とシリーズの展開を深めていきます。そして、シリーズ最新作であり、10年ぶりの完全新作となった『カルドセプト リボルト』が、2016年7月に発売。これまでのシリーズ作品とはガラリと変わりつつも、『カルドセプト』の魅力を新たな形で提案した作品として、こちらも高評価を集めています。

多彩な展開を遂げ、それぞれ評価を受けた『カルドセプト』。シリーズ化を決定づけた『カルドセプト エキスパンション』は、その歩みを語る上で欠かせない1本に違いありません。


この名作を今遊ぶ環境としては、オリジナル版をプレイする他ありません。しかし、対戦用マッが追加された『カルドセプト エキスパンション・プラス』ならば、PS3やPSP、PS Vita向けのゲームアーカイブス版があります。価格も、617円 (税込)とお手頃。また、『カルドセプト』の発展系とも言える『カルドセプトDS』もお勧めです。

『カルドセプト』の発売から3年近くが経過しているので、そろそろ新たな展開が欲しいところ。嬉しい発表が来ることを願いつつ、懐かしの名作を遊んでみるのも一興でしょう。このゴールデンウィークを使って、プレイしてみてはいかがですか?



※ゲーム画像は『カルドセプト エキスパンション・プラス』のものです。

次のページでは、『カルドセプト エキスパンション・プラス』に向けた読者の声をご紹介!
《臥待 弦》
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