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障害者に希望を授ける新たな医療系アプリの可能性とは? ゲーム開発者と障害者ライターが語る魂の10000字対談

ゲームの可能性を医療や福祉領域にも拡大させたい神江氏と、障害者×娯楽を掲げる吉田氏。ゲーム開発者と障害者ライターが語る魂の10000字対談。

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ARとAIを使って、日本で世界と戦える組織体を作りたい



吉田たとえば今ちょっと思いついたんですが、スマホ同士で近距離通信ができるなら、戦車長と砲手で協力して一台の戦車を操縦して、敵戦車を倒していくなんてこともできますか? アニメ『ガールズ&パンツァー』を筆頭に、ミリタリーものは根強い人気がありますよね。

神江そこはちょっと難しいところで、そもそも協力プレイってARじゃなくても、楽しめるじゃないですか。その上で、テーブルの上などを走っている豆タンクみたいな戦車をスマホで見ながら遊ぶことが本当に楽しいのか、ということを考える必要があるんです。

吉田そういわれると、確かにあまりおもしろそうな気はしないですね。

神江ただ、これがたとえば、お父さんが子どもを肩車をして、実際にスマホを見ながら歩き回りながら遊ぶとなると、また話は違ってくると思うんです。お父さんは戦車長、子どもは砲手の視点でフィールドを眺めて、そこで現実の障害物にあわせて表示されるエネミーに向かって攻撃するといった感じですね。そうなると、俄然おもしろくなってくると思うんですよ。ここでは肩車という親子の絆やふれあいの体験をARで拡張しているわけです。そんな風に、何を拡張してどんな体験を提供するかが、ARでは非常に大切なんです。

吉田うわっ、そう考えるとARは奥が深いですね。

神江自分もこれに腹落ちするまで、けっこう時間がかかりました。ただ、こんなふうにARについては、ある程度わかると自負しているんですが、AIについては、まったく想像がつかないんですね。もちろん、強化学習や深層学習といった言葉の意味や、技術の概要はわかるつもりですが、それがどんなふうに社会を変えていくかは、想像の範疇を超えていて。たとえばAIでお客様や商品を画像認識して、自動的に決済する、無人コンビニなどの実験がありますよね。あんなものが出てくるとは、想像もしていなかったわけで。

吉田たしかにそうですね。

神江一方でARとAIって切っても切り離せない関係なんですよ。たとえば『Pokémon GO』では現実世界の上に、ただキャラクターがオーバーレイされているだけですが、これが草むらやブロックなど、現実の風景をAIが理解して、それに適したキャラクターが表示されるようになると、もっとおもしろくなりますよね。実際に工場でメーターの針をホロレンズで画像認識して、異常値が出たら警報を鳴らすといったソリューションも研究開発されていますし。こんなふうにインターネットとつながっていない、古いタイプの機械でも、AIを間にかませることで、新しい意味を持たせられます。


吉田なるほど。

神江そんなふうにAIが発展していくと、シンギュラリティに到達して、人間の仕事が失われてしまう、なんて警戒論も出ていますよね。ただ、自分はそこにはあまり興味がなくて、そんな風にAIが発展したら、社会がどのように変化していくのか、そこに興味があるんです。ただ一ついえるのは、AIとうまく付き合えない会社は競争力を失うことと、ARとAIの相性が良いこと。だから大きく言うと、人とAIの関係性がこれからどうなっていくのかに興味があるんですよ。それも結局のところ、先読み好きの自分でも、この先どうなっていくか、わからないからなんですが。

吉田そこまで聞くと、ますます神江さんや、神江さんがやろうとしていることに興味がわいてきましたし、応援せざるを得なくなってきましたね。正直、そんな新しいことをしなくても、十分に生きていけるわけじゃないですか。実際にゲーム業界でそうした挑戦をしているところは、ほとんどないですし。しかも、それに障害者に活力をもたらしてくれるようなものであれば、なおさらですよ。

神江新しいことに挑戦するって、楽しいじゃないですか。それに明日死んだらどうするんだろうって、よく考えるんです。たとえば東日本大震災で被災された方も、そんな事態になるなんて、前日までまったく予想されていなかったと思うんですよ。

吉田まったく同感ですね。明日、交通事故で死ぬかもしれないじゃないですか。実際、自分も12年前の交通事故が元で右足を切断したわけだし。そう考えたら、今のこの時間はエネルギーを全力で使わなければいけないわけですよ。常に全速力で生きていた方がおもしろいし、背中にあるゼンマイを巻いたら、フルスロットルなんですよ。

神江震災の時に反省したんです。あの時、弊社でも何かできないかと思って、募金を募ったんですが、数十万円しか集まらなかったんですね。一方でローソンなど、ヘリコプターでおにぎりを空輸した企業もある。それって、会社としての力の差なんです。力があったり、余力があれば、非常事態でも人に優しくなれる。そんなふうに、新しいことに挑戦するだけじゃなくて、力を持つことも大切なんだなと。

吉田自分が政治家をめざそうと思ったのも、まったく同じですね。個人でもできない、NPO法人でもできないことでも、区議会議員ならできることがあるし、区長だったらなおさらですよね。障害者スポーツや障害者の娯楽にも取り組んでいきたいし、交通事故だって減らしたい。自分は交通ジャーナリストでもあるので、本当にそう思うんですよ。交通事故の死亡事故って、本当に犬死になんですよ。みんながちょっとずつ気をつけるだけで、低下させられるのに、それが全然できていない。


神江確かにそうですね。

吉田それに、政治家って自己犠牲の精神が一番重要なのに、そうした政治家ってほとんどいないじゃないですか。自分は自己犠牲ができる人間になりたいんですね。実際、ジャーナリストって自己犠牲の精神が必要なんですよ。社会の悪事を暴いたり、戦地に取材に行って、それで命を落としたりする人もいるわけだし。自分も相手の嫌なことをズケズケ聞くので、いろんな人から嫌われています。でも、それでも関係性が築ければ、その人は本物だと思うし。

神江逆に自分は政治家には向いていないと思うんですよ。利害調整が下手なんですね。自分にとって最適解と思うことが、相手にとっては得がないこともあるじゃないですか。ナムコ時代も先読みが好きで、結論から唐突に話すスタイルが突拍子なく何も考えずに発言しているように見える人が多いらしく、「宇宙人」「外国人みたい」「思ったことを、そのまま言い過ぎる」と良く言われていましたし。それを考えると企業経営者もどうなんだって話になりますが。

吉田だははは(笑)


神江でも、なんで経営者を続けているのかというと、いまGAFA(Google, Apple, Facebook, Amazon)が世界の冨や技術を集めていますよね。もちろんGoogleMapをはじめ、いろんなサービスの享受は受けていますよ。でも、この先に日本はどうなるのかと考えると、ちょっと心配になるんですよ。本当は日本からGAFAを越えるような企業が出てきて、税収を高めなければいけない。

吉田なるほどね。

神江ARとAIの組み合わせは、その答えの一つになり得ると思っているんです。答えはシンプルで、『Pokemon GO』を越えるようなゲームなり、サービスなりを作れば良いんですよ。そうすれば、そこからリハビリなり、シリアスゲームなりに展開していくことも容易だと思うし。自分がしつこく経営者を続けている理由も、そうしたヒットを作って、日本で世界と戦える組織体を作りたいからなんです。

吉田一緒に頑張りましょう。絶対にできますよ。

神江ありがとうございます。今日は、いい刺激をもらいました。
《小野憲史》

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