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【レポート】爽やかな夏空の旋律、再び。『夏空のモノローグ』演奏会「Concert under the Summer Sky 2017」

2017年7月30日、「Concert under the Summer Sky 2017」が、東京都国立市のくにたち市民芸術小ホールで開催されました。

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2017年7月30日、「Concert under the Summer Sky 2017」が、東京都国立市のくにたち市民芸術小ホールで開催されました。


「Concert under the Summer Sky 2017」は、2010年7月29日にアイディアファクトリーからプレイステーション2で発売された恋愛アドベンチャーゲーム、『夏空のモノローグ』(以下『夏空』)の音楽を演奏するという催しです。2015年8月に初めて開催されて以来、今回が2年ぶり、2回目の開催となります。

本公演は前回に引き続き、『夏空』を愛してやまない熱烈なファンである西田奈緒子氏と、作編曲家のTOSHIHIKO氏の主催により、メーカーの許諾を得て開催されました。

本公演では、『夏空』の全楽曲に加え、同じくアイディアファクトリーから発売された『神なる君と』および『白華の檻 ~緋色の欠片4~』の楽曲が、実力派奏者によるあたたかみと切なさを合わせ持つ、熱のこもった演奏で披露されました。本稿では、この演奏会の模様をお届けいたします。

Concert under the Summer Sky 2017

■演奏者(敬称略)
1stヴァイオリン:車谷歩、2ndヴァイオリン:土井りえ、ヴィオラ:加藤理沙、チェロ:大澤久、ベース:ふち、フルート:吉田こう、パーカッション:兼平嵩之、杉山彩佳 ピアノ:かなもえ、箏:沖政一志

■プログラム
『夏空のモノローグ』より
・夏空
・ナツソラ
・ゆるやか夏期講習
・涼風吹く通学路
・色褪せた思い出
・月明かりを抱いて
・_Akashic Records
・因果崩壊
・茜の坂道
・ループ DE 研究!
・特異点 秋 -『神なる君と』メドレー-
・特異点 冬 -『白華の檻 ~緋色の欠片4~』メドレー-
・世紀の大発、明……?
・科学部カプリッチオ
・閉ざされた心
・止まない雨
・キミのあたたかさ
・想いを重ねて
・終わりの詩
・7月、30日。
・夏空のモノローグ


▲今回の会場、くにたち市民芸術小ホール

演奏会当日は、あいにくの曇り空。朝は小雨が少しパラついていたものの、開場時間近くになると雨がやみました!



会場には多くの観客が詰めかけ、列を成しました。観客のほとんどは女性でしたが、男性の姿もちらほらと見受けられました。


ロビーには、「超次元夏空演奏楽団」という、本日の演奏を担当する楽団の名前が筆文字で書かれた看板が設置されていました。達筆な文字の素晴らしさもさることながら、『夏空』のゲーム中、科学部の部室前に設置されていた看板と同様に、文字が大きすぎて全部入りきらなくなってしまったのを再現しているのが面白いです(笑)。


また、ロビーには、今回の演奏会でデザインを担当したshiinet氏が手掛けた教室のポスターも展示されていました。風が吹き込む青い空のバージョンと、茜色に染まった夕焼け空バージョンの2つです。


▲『夏空』愛がぎゅぎゅっと詰まったパンフレットと、チケット。青い空と白い雲のイラストが美しいです。


◆アナウンスは部長のようなハイテンション!


ホールに入って着席し、もうすぐ開演時間をまわろうかという頃。ホール内に突然、「しょっくぅーーーーーん!」(諸君)という、『夏空』に登場する科学部部長・沢野井宗介のようなハイテンションのアナウンスが響きます! 「Concert under the Summer Sky 2017へようこそっ!! 僕は諸君らの来場を心より歓迎するぞっ!!」というテンションの高いアナウンスが響いた後に、「……それでは公演に先立ちまして、お願いがございます」と一転して落ちついた調子になり、会場には笑いがあふれます。その後は普通のトーンで演奏会に関する説明が行われました。アナウンスにもこういった粋な演出を入れる遊び心が本当にステキです(笑)。

ひととおり説明を終えると、最後に再び部長のような賑やかな調子に戻り、「7月30日に再び諸君らと集うことができた奇跡に感謝しつつ、今日だけの演奏を楽しもうではないか!!Concert under the Summer Sky 2017、はじまるぞ! しょっくぅーーーーーん!!!」と、演奏会の開幕が告げられます!

まずは、今回の演奏会の主催・企画者である西田奈緒子氏が登壇して挨拶を行いました。西田氏は「まさかこうしてもう1度、『夏空』の演奏会を開催できるとは、しかも7月30日に開催できるなんて思っていませんでした。本当にうれしく思っています」と喜びを語ります。また、「今回は全ての楽曲の譜面が新しくなり、奏者も1人増えましたので、前回とはまた違った形で楽しんでいただけるのではないかと思います。生演奏は、その時その時一度きりのものです。音色そのものはもちろん、舞台上で繰り広げられる奏者の掛け合いも楽しんでほしいです」と生演奏の醍醐味を観客に呼びかけました。

次に西田氏は『神なる君と』と、『白華の檻 ~緋色の欠片4~』について、「この2作品は『夏空』と同じ、一(にのまえ)ジョー氏がディレクターを担当した作品です。面白いだけではなく、プレイしていて励まされたり、勇気をもらえる作品だと思っています」と紹介。また、『夏空』と同じくメインシナリオを西村悠氏、音楽をpeak a soul+が担当したことにも触れました。

続いて西田氏は、『神なる君と』は秋、『白華の檻 ~緋色の欠片4~』は冬の季節をモチーフにしていることと、今回は『夏空』に登場する“特異点”の秋、冬になぞらえてプログラムに組み込んで演奏することを紹介。「ゲームをプレイする中では、同じ楽曲がいろんなシーンで流れるかと思います。プレイ中に感情をえぐられたシーンというのは、その時に流れていた音楽がすごく印象に残るものだと思うんですね。今日は、そんなプレイした時の想いを乗せて演奏させていただきます。楽曲を聴いて思い出すシーンは皆さん1人1人で違うかと思いますが、ぜひ、“ああ、こんなシーンがあったなぁ”と思い出しながら聴いていただきたいですね」と熱く語りました。

◆『夏空』の音楽世界が、生演奏で鮮やかに響く



奏者の皆さんがステージに登場し、いよいよ演奏が始まります。まず披露されたのは、タイトル画面の楽曲「夏空」です。ポロン……、というやさしいイントロから始まるピアノの音色は、それだけで『夏空』の世界にグッと引き込んでくれる大きな魅力がありました。続いてストリングスと鉄琴、フルートが重なってゆき、爽やかで美しい演奏が紡がれていきます。

続いては、オープニングテーマ曲「ナツソラ」です。イントロから元気よく奏でられる、アップテンポで爽やかなヴァイオリンの音色が、どこまでも広がっている夏の青空を鮮やかに描き出します。カホンやベースが小気味よいリズムを奏でる中、フルートがメインになってメロディを奏でていました。

次は、「ゆるやか夏期講習」。抑え目に奏でられるピアノとカホン、そしてフルートをメインにした、まさに“ゆるやか”で、まったりした雰囲気の演奏が響きます。演奏の後半にはストリングスと鉄琴が加わって、爽やかな雰囲気になっていました。

続いて披露されたのは「涼風吹く通学路」です。筝奏者・沖政一志氏による涼しげな箏の音色が披露され、続いてさわやかな一陣の風のように響くフルートの音色が加わり、清涼感あふれる演奏が繰り広げられます。続いてストリングスが加わって、楽曲に華やかな彩りを加えていました。

続いては「色褪せた思い出」。ヴァイオリン、鉄琴、箏による、ノスタルジアを感じさせるやさしくも切なげな旋律が響きます。後半から入るフルートの音色が、実にやさしさに満ちていて素晴らしかったです。

次の「月明かりを抱いて」はピアノソロ。やわらかな光をたたえる月夜の下、ゆっくりと穏やかに時間が流れていくかのように響く、やさしいピアノが会場いっぱいに響きわたります。聴いていると、心がすっと落ち着いて安らげる演奏でした。

続いては「_Akashic Records」。鉄琴とピアノをメインにした透明感あふれる音色で、原曲の神秘的な雰囲気そのままに奏でられました。演奏の後半では、メイン楽器が箏とチェロに代わり、よりしっとりとした雰囲気の旋律が奏でられます。また、演奏の終わりの部分では、“ループ”する時の効果音がベースをなぞることで再現されていたのもお見事でした。

続く「因果崩壊」は、重々しく響くストリングスをメインに演奏され、演奏が進むにつれてカホンとピアノが入ってだんだん不穏さが増していきます。不穏さが最大になろうとする頃にピタッと止まる演奏。……しばらくの静寂のあと、小さく響きわたる、ひぐらしの鳴き声のような音。この音は、ストリングスと筝の奏者さんが弦を擦ることで巧みに表現していました。粋な演出ですね。続いて披露されたのは、ピアノとフルートがメインの美しい楽曲「茜の坂道」。茜色に染まった夕暮れの景色を連想させる、穏やかでゆったりしたハーモニーが響きます。演奏の後半ではメイン楽器が箏とフルートに代わって、より清涼感のある演奏が楽しめました。

続いての「ループ DE 研究」は、ストリングスのピッツィカート(弦を指ではじいて音を出す演奏技法)による、まったりとした原曲の雰囲気そのままに演奏されます。ところどころに「チーン」という軽やかなトライアングルの音色も入って、演奏にアクセントを与えていました。

演奏会は、ここで特異点に入ります。「特異点 秋 -『神なる君と』メドレー-」です。箏とフルートをメインにした和風の楽曲「神楽」をはじめ、「其の声 いと悲しく」「秋ノ黄昏」「惜しみ別たれ」「ひとひら」の5曲がメドレーで披露されました。

続いて披露されたのは、「特異点 冬 -『白華の檻 ~緋色の欠片4~』メドレー-」。ピアノとストリングス、フルートをメインに紡がれた透明感のある「月下恋情」をはじめ、「刹那の想い」「隠された想い」「この命、我が姫に捧ぐ」「桜花爛漫」「白華の檻」の6曲が情感たっぷりに演奏されました。

◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆

休憩をはさんで、後半がスタート。特異点を抜け、ふたたび『夏空』楽曲の演奏になります。まず披露された「世紀の大発、明……?」は、カホン、フルート、ベースで、作中通りのちょっとトボけた雰囲気を漂わせて演奏されます。時折入る、ゆるりとした箏の音色も、その雰囲気をより増幅させてくれました。

続いては、ゲーム中のドタバタな場面で流れる楽曲「科学部カプリッチオ」! 演奏前にはベースのふち氏が立ちあがり、ピアノ奏者のかなもえ氏は鍵盤ハーモニカに持ちかえ、パーカッションの杉山氏がピアノの前に着席します。

「ワン、トゥー、スリー、フォー!」というかけ声で演奏が始まると、まるでビッグバンドのような賑やかな曲調で、全奏者さんがアップテンポにノリノリで音を奏でます。流麗なストリングス、元気に歌う鍵盤ハーモニカやカホンなど、皆非常に楽しそうに演奏しているのがとても印象的でした。本演奏会は全体的に静かめの楽曲が多かったのですが、「科学部カプリッチオ」に関しては非常にノリノリで楽しい演奏が堪能できました。演奏を終えた直後には、観客からひときわ大きな拍手が贈られます!

次は、にぎやかな演奏から一転して、悲哀を帯びた楽曲「閉ざされた心」です。切ないソロピアノからはじまり、美しくも儚いヴァイオリンと箏、フルートが重なり、心が締め付けられるかのように切なさあふれる演奏が響き渡りました。続いては「止まない雨」。こちらも重苦しいソロピアノからはじまった後、チェロの重々しい響きとフルートの儚げな音色が加わり、作中で『夏空』の主人公である少女・葵が感じた、心が張り裂けそうになってしまうほどの辛く苦しい感情を痛々しいほどに表現します。後半はヴァイオリンが加わり、演奏の美しさと儚さがより大きくなりました。

そして、次にたどりついた楽曲は「キミのあたたかさ」。安心感と温かさにあふれたピアノソロの演奏が観客に贈られます。辛く苦しい出来事をめげずに乗り越えたからこそ、喜びはより大きくなる――。そんなイメージを感じさせる、幸せな雰囲気にあふれた、心温まる演奏でした。

ここでプログラムに記載されていない隠し楽曲として演奏されたのは、「_Akashic Records」の“ツリーの歌”バージョンです。『夏空』の世界で非常に重要な存在である、“ツリー”。神秘的で美しいツリーの歌が、小さく響くストリングスとピアノ、鉄琴をメインに透明感あふれる音色で表現されました。

続く「想いを重ねて」は、心からあふれ出す想いを応援するかのように響く、ピアノとストリングス、フルートのハーモニーがとても綺麗な演奏でした。後半からそっとやさしく入ってくる鉄琴や箏の音色も、良いアクセントになっていたように思います。

次は「終わりの詩」。やさしくて温かい、けれど大きな切なさを帯びたピアノの音色の一音一音が、ホールに美しく響いては、儚く消えていきます。後半はストリングスのみで旋律が奏でられ、切なさがより増していき……余韻を残しながら、やさしい終わりが告げられました。

幾度ものループを超え、ついに迎えた「7月、30日。」……希望に満ちた明るいピアノとストリングスのハーモニーが響きわたります。続いてベース、フルートなど他の楽器も加わり、明日に踏み出すための一歩を後押ししてくれるかのような、力強くも美しい演奏が届けられました。

そして、エンディングテーマ曲の「夏空のモノローグ」が、ピアノとヴァイオリンをメインにしっとりと演奏されました。後半はメインメロディがやさしいフルートに代わり、穏やかな印象に。カホンやベースなども入って演奏が盛り上がった後に、ふと入る一瞬の静寂。そこへ紡がれる、チェロの大澤久氏によるソロ演奏が一瞬入り、すぐにまた他の楽器が入って演奏が盛り上がったあと、ラストは情感あふれるピアノソロで締めくくられました。数秒の余韻の後、観客からはひときわ大きな拍手が贈られます。

拍手が続く中、アンコールとして演奏されたのは、『白華の檻 ~緋色の欠片4~』のファンディスクである、『白華の檻 ~緋色の欠片4~ 四季の詩』の「サクラ」です。ストリングスとピアノ、フルート、そして箏で優雅に演奏されました。夏、秋、冬、そして春。この演奏会だけで、四季の音色がすべて披露されたわけですね。

続いてアンコールの2曲目には、『神なる君と』から、メインテーマとなる「神なる君と」が演奏されました。しっとりしたピアノ、ストリングス、箏をメインに、情感たっぷりで神秘的な音色が響きます。

そして最後に披露されたのは、「ナツソラ」です。フルート、箏、ピアノといった各楽器がアップテンポなリレー形式でメロディを奏でていき、演奏会の幕開けに披露された時よりも、さらに元気で爽やかな、疾走感のある演奏が繰り広げられます! 間奏部分のあと、演奏が落ちついてチェロとピアノによる絶品のハーモニーが響いたかと思えば、また盛り上がってゆく演奏。すべての奏者が躍動し、最後までひたすら爽やかなままに演奏が締めくくられると、会場は割れんばかりの大きな、そしてあたたかい拍手で包まれました。

奏者の皆さんは退場していきます……が、ステージに1人だけ残ったピアノのかなもえ氏によって、「夏空」の冒頭部分がお見送り曲として演奏されます。演奏会冒頭にも聴いたその旋律の美しさは何度聴いても素晴らしく、「この演奏会も“ループ”すればいいのになぁ」という気分になります。演奏を終えると、かなもえ氏は深々と一礼。観客からは再び大きな拍手が送られ、演奏会は幕を閉じたのでした。


終演後のロビーでは、今回の公演で使用された「超次元夏空演奏楽団」の書がすべて展示されていました。左から、文字が大きすぎたバージョン、文字が小さすぎたバージョン、左下に線が入ってしまった&猫の足跡がついてしまったバージョン、そして完璧なバージョンの4枚です。ゲーム中に登場したものを素晴らしい再現度で書いています。それにしても実に達筆ですね!思わずじっくり見入ってしまいました。

◆『夏空』愛にあふれた、すばらしい演奏会でした


ということで幕を閉じた、「Concert under the Summer Sky 2017」。実力派奏者の皆さんによる丁寧かつ美しい演奏で、前回よりもさらにクオリティアップした『夏空』の爽やかな楽曲群と、今回新たに披露された『神なる君と』&『白華の檻 ~緋色の欠片4~』の音楽を存分に堪能できました。TOSHIHIKO氏が手掛けた編曲も、前回よりもさらに磨きがかかっており、各作品の音楽が持つ美しい旋律をより丁寧に紡ぎあげていて素晴らしかったです。

主催の西田氏とTOSHIHIKO氏、奏者の皆さん、そして観客の皆さん。あふれんばかりの情熱と愛情で再び開催に至った『夏空』演奏会は、その全てがとてもあたたかい気持ちに満ちており、楽しさと喜びにあふれていました。『夏空』という作品のもとに人が繋がり、『夏空』の世界をみんなで楽しめて分かち合えた、すばらしい演奏会でした。

『夏空』は最初のPS2版が発売されてから早や7年が経ちますが、今年はついに単独イベント「夏空のモノローグ 科学部大感謝祭」が8月20日に開催されるなど、今なお多くのファンに愛されている作品です。今回の演奏会で、『夏空』という作品に対する愛や熱量の大きさを目の当たりにし、『夏空』のいちファンである筆者も胸が熱くなりました。これからも『夏空』の世界が多くの人に愛され、そして広がり続けていくことを、『夏空』を愛するひとりとして願っています。

『夏空のモノローグ』という作品にもしご興味をお持ちになった方は、ぜひプレイしてみていただければと思います。とても爽やかで、人のあたたかさにあふれた、素敵な作品ですよ! 本作はPS2版とPSP版が発売されているほか、今年スマートフォン版(iPhone/Android)も新たに配信されましたので、ご興味をお持ちでしたらプレイしてみてくださいね!

最後に、本演奏会の主催者のお2人から、演奏会を終えてのメッセージを頂きましたので、ご紹介させていただきます。

■西田奈緒子氏より

多くの方のご協力のおかげで、無事二度目の演奏会を終えることができました。
作品のファンのみなさまと一緒に集えたことはもちろん、今回の演奏会に向けて新たにゲームをプレイしてくださった方もいらっしゃり、とても嬉しかったです。

『神なる君と』『白華の檻 ~緋色の欠片4~』、そして『夏空のモノローグ』。すべてシナリオ、魅力あふれるキャラクターたち、そして音楽が一体となって感情を揺さぶってくる素晴らしい作品です。
その作品を知っていただくきっかけとなったならば、これ以上に嬉しいことはありません。未プレイの作品があったら、ぜひプレイしてみていただければと思っています。

二年前に開催したときは、まさかこうしてもう一度『夏空』の演奏会を開催させていただけるとは全く思っていませんでした。一緒に演奏会を作ってくださった奏者やスタッフの皆様はじめ、支えてくださった全ての方々に心より御礼申し上げます。
ありがとうございました。


■TOSHIHIKO氏より

『夏空のモノローグ』楽曲の演奏会『Concert Under the Summer Sky 2017』にご来場頂きました皆様ありがとうございました。またこうして『夏空』の演奏会を開催できた事を嬉しく思います。

『夏空』は7年前の作品ですが今年はスマホ版の配信開始等、近年動きが活発になっている中での演奏会を開催できて、音楽からも『夏空』の魅力が広がっていけばいいなと思います。

今回は、『夏空』と同じディレクターとサウンドチームの作品である『神なる君と』と『白華の檻~緋色の欠片4~』より数曲ずつですが演奏させて頂きました。両作品とも『夏空』とは違った世界観の作品ですが、その魅力を音楽の面からでもお伝えする事ができたのなら嬉しく思います。これをきっかけに『夏空』だけでなく『神なる君と』と『白華の檻~緋色の欠片4~』を手に取って頂きプレイして頂ければ幸いです。

ご来場頂きました皆様、奏者やスタッフなど大勢の方に支えられて成功した演奏会だと思います。ありがとうございました。
《hide/永芳英敬》
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