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【今から遊ぶ不朽のRPG】第14回『悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲』(1997)

その他 全般

【今から遊ぶ不朽のRPG】第14回『悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲』(1997)
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国内外の作品問わず、古き良き名作RPGを紹介していく連載企画「今から遊ぶ不朽のRPG」。今回は、KONAMIのゴシックホラーアクションRPG『悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲』(以下『月下の夜想曲』)をご紹介します。

悪魔城(Castlevania)シリーズは、1986年にリリースされた初代『悪魔城ドラキュラ』で世界的なヒットを記録し、アクションゲームの金字塔として産声を上げました。Netflixで海外向けにアニメ化が行われるなど、現在でも話題に事欠かないシリーズです。

本記事でご紹介する、『月下の夜想曲』では、これまでの作品でベースとなっていたシンプルな2Dプラットフォーマーから一転。「横スクロールアクション」という過去作のノウハウをベースとしながらも、上下左右に広がるマップをシームレスに探索するシステムに、装備品やレベルアップの概念、アイテム収集といったRPG要素を取り入れています。

この意欲的なシステムは、昨今のタイトルにも多大な影響を与えており、「メトロイドヴァニア(『メトロイド』と『キャッスルヴァニア(悪魔城シリーズの海外版タイトル)』を合わせた造語)」として1つのジャンルが確立。特にインディーズシーンでは、非常に熱気のある盛り上がりを見せています。

◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆


■今から遊ぶなら…

本作がリリースされているハードは、オリジナルの初代プレイステーション版、そこから追加要素を実装したセガサターン版、PSP版。そして、プレイステーション版の移植となる、XBLA版、ゲームアーカイブス版の計5機種。

一つ注意したいのが、同じハードでも生産された時期によって、大きな違いがあるという点。基本はバグ修正がメインとなっていますが、後述するタイムアタックに挑戦したい方など、人によっては単純に新しいものが良いというわけではありません。

各バージョンで細かな相違点が沢山あるので、それぞれの特徴を大まかにまとめてご紹介します。

【プレイステーション版(初期)】
・初版の為、後期で修正された不具合が全て残っている
(このバージョンではモンスター図鑑が完成しません。)

・サウンドトラックディスクとアートブックが付属。
(後期バージョンでは本編ディスクと説明書のみ収録。)

【プレイステーション版(後期)】
・初期版のバグを修正
パッケージがディスク1枚分のケースとなった為、本編ディスクのみ収録。

【プレイステーション The Best版】
・後期版のバグを更に修正。
・セガサターン版の追加要素を一部移植

【セガサターン版(プレイステーション後期版がベース)】
・4つの新規マップ
・プレイアブルキャラ「マリア」を追加
・新規BGM、ボイス収録
・18種類の新たな敵を追加
・アイテムの追加
・装備欄に「ホルダー」が追加
・一部グラフィックの変更

【PSP版(プレイステーション The Best版がベース)】
※『悪魔城ドラキュラ Xクロニクル』の隠し要素として本編が解禁
・プレイアブルキャラクター「マリア」を追加
・一部BGMが変更、更に「音楽鑑賞」を実装

【XBLA版(プレイステーション The Best版がベース)】
『Castlevania: Symphony of the Night』、『悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲』の2つが存在。前者は海外版に日本語テキストを追加したもの。後者は国内プレイステーション版を完全移植したものとなっています。

海外版では、プレイヤーが使用できる特殊能力「使い魔」の数が国内版に比べて2種類少ないというのが特徴。リリース初期段階では、海外ベースの『Castlevania: Symphony of the Night』のみの配信となっていましたが、現在の日本ストアでは国内版に差し替わっています。

・HDグラフィックとオリジナル版グラフィックの切り替えに対応
・実績の追加
・オンラインリーダーボードに対応

【ゲームアーカイブス版】
プレイステーション The Best版の完全移植

※今回のプレビューはPSN版を使用しました。

特に本格的なタイムアタックもせず、普通にゲームをプレイしたいという方は、プレイ環境に合わせて好きなハードをチョイスしてみましょう。XBLA、PSNが現行ハードのダウンロード販売で気軽に購入出来るので一番無難な選択。セガサターン版がいわゆる完全版となっていますが、どのハードにもセガサターンをベースにした移植は行われていない為、中古品でも価格が高沸している傾向にあります。

■シリーズの転換となる新しい「悪魔城」


1792年、ヴァンパイアキラー、リヒター=ベルモントの活躍によりドラキュラ伯爵は破れ、世界にひとときの平穏が訪れる。

死闘から一年後。とある満月の日を堺にリヒター・ベルモントが突如謎の失踪。同時に彼の行き先を暗示するかのように、100年に1度しか蘇るはずの無いドラキュラ城が再び地上に現れた。

一方、300年前にラルフ=C=ベルモントと共に、父親であるドラキュラを滅した、アルカードにも異変が起きる。永遠に覚める筈の無い眠りを妨げられたアルカードは父の復活を察し、呪われた悪魔城へと足を踏み入れるのだった・・・。


物語の冒頭で、主人公アルカードがドラキュラの腹心「デス」から装備品を剥奪される冒頭イベントから本格的な広大な悪魔城の探索が始まります。復活した悪魔城とリヒターの捜索という大名目はあるものの、攻略の順番に大きな制限は掛けられておらず、エンディングまでプレイヤーが自由に道筋を立てる事が可能です。

城内では、多種多様な装備品やアイテムが眠っており、基本的には、探索を進めながら装備品を整え、少しずつレベルを上げてキャラクターを強化していく流れになります。

格闘ゲームのようなコマンドを入力すると各種必殺技を発動

連発出来るが単体の威力が低いナックル、攻撃力が高いが振りの遅い両手剣、といった具合に装備にはそれぞれクセがあり、プレイヤーの好みにあわせた選択が可能。勿論、ベースとなっているのはアクションゲームなので、腕に自信がある方は、レベルアップや装備品の取得を最低限にとどめていくのもアリ。

水場のダメージを無効にしたり、与えたダメージを表示出来るようにしたりと、魔導器の効果は多種多様。

アルカードが変身出来るのは狼、霧、コウモリの3種類。それぞれの能力を活かして謎を解いていく。

また、城内に散らばる魔導器を発見すると、様々な恩知が受けられ、特に特徴的なのは変身能力の付与。自身の姿を霧に変え、一部の壁をすり抜けたり、狼やコウモリに変身して通常行けない場所へ移動する為にも使えたりと、攻略に必須の最重要アイテムです。

一見なんの変哲もない壁や床の先に隠し部屋がある事も。城内には多数の隠し部屋が点在しています。

自由度の高さから、どこに行ってなにをすれば良いのか途方に暮れてしまいそうですが、レベルデザインが秀逸で、ギミックや謎解きの導線が用意されているので、最後までストレス無くプレイ出来ます。

また、訪れた事のある場所がオートマップで記載されるので、地図を見ながら未探索のエリアを潰して行けば自ずと先へと進めるデザイン。

再度訪れるような場所を覚えておくと探索がスムーズにすすみます。

背景も作り込まれ、不気味な世界観を構築。止まっているとアニメーションが動いたり、細かい演出も盛り沢山。

悪魔城のロケーションは様々。地下にも闘技場や広大な土地が広がる。

シリーズおなじみ壁の中のお肉

プレイステーション時代のドット絵ともあり、グラフィックの美しさや、モーションも必見。全身から吹き出す大量の血液。滑らかなアニメーションで光と共に蒸発していく体。モンスター一体一体の死亡モーションは非常に凝られており、ゴシックホラーの世界観を強調する渾身の出来。

グラフィックもさることながら、雑魚モンスターに鳴き声や専用のボイスも用意されていたり、倒した後も武器だけがその場に残ったりと、スタッフの強い拘りを感じます。

ボスモンスター「レギオン」。大量の死体を外殻にして本体を守る強敵。

アルカードはドラキュラと人間の女性リサとの間に生まれた半吸血鬼。

失踪したリヒターの義妹。前作から大きく成長した姿に。本作プロローグの『血の輪廻』ステージにも若き日の姿で登場します。

図書館にいる使用人の爺から調達品の売買を行える。明らかに不自然なスペースが空いている椅子にはある秘密が……。

物語後半で訪れる「逆さ城」。通常のドラキュラ城と似ているが、その名の通り建物が逆さまになったマップで構成される。

■最強の「むらまさ」を求めて…。

150種類以上の装備品や40以上の食事。そして総数150種近くにも及ぶモンスター図鑑の登録など、後のシリーズにも継承されていくアイテム収集は本作きっての醍醐味。

ドロップ率はLUKのステータスに影響されるので、狙ったアイテムがあるならば、LUK重視の装備で固めると良い。

特定のモンスターから数%の確率でドロップするレアアイテムも多く存在し、ドラキュラ討伐そっちのけで、トレハンを繰り返すプレイヤーも少なくありません。

ちなみに、余談ではありますが、これらの収集要素はシリーズ初のオンラインCo-op対応となった『悪魔城ドラキュラ Harmony of Despair』で昇華し、ハック・アンド・スラッシュRPGとしての根強い人気も獲得しました。


さて、ここで小話をひとつ。とあるモンスターからドロップする「ようとうむらまさ」という両手剣。この武器は一見すると威力の低い刀ですが、「倒した敵の返り血を浴びる」ことによって威力がどんどん上昇し、最大値999まで鍛える事が可能という、まさにやりこみの為に存在するようなアイテム。

しかし、中盤以降ダメージの上昇率は著しく減っていき、筆者は結局一度も最強のむらまさを拝む事が出来ませんでした。これからプレイする方は是非、この「ようとうむらまさ」強化にも挑戦してみてはいかが?

少し脇道にそれてしまいましたが、この他にも、90年台作品の時代を感じる裏技じみたな方法で手に入れるような、バラエティに富んだアイテムも存在します。

各アイテムにはかんたんなフレーバーテキストも用意。じっくり読んでみるのも面白いです。

今回PS Vitaでプレイをしていましたが、少し空いた時間にトレハンという、まさしく『Diablo』シリーズのような遊び方との相性も良いので、選択肢の一つとして携帯機バージョンもオススメです。

本筋とは関係のないサブイベントも用意。特定のイベントでしか手に入らないアイテムも存在します。

プレイヤーのお供となる使い魔。国内版限定で、とある国民的アニメのパロディも。

■夜想曲は終わらない。超人達のRTA

発売20年を迎えた今でも未だに情熱を捧げるプレイヤーが多い本作。その理由は、前項で紹介したやり込み要素に加えてタイムアタックが盛んなタイトルと言うのも大きな理由のひとつ。

ゲームの自由度の高さと、バグの多さを逆手にとった最速クリアの研究が熱心なプレイヤーの間で盛んに行われており、昨年行われたリアルタイムアタックをフィーチャーした大規模オフラインイベントRTA JAPANの正式種目としても選出され、XBLA版で50分ジャストという驚異的なタイムでのトゥルーエンドクリアも記録しています。

RTAinJapanのライブビデオをwww.twitch.tvから視聴する
昨年度のRTAJAPANのアーカイブ。多大なネタバレを含む為、観覧にはご注意下さい。

また、昨年には目隠しをした状態で、1時間8分クリアという前人未到の凄まじいスーパープレイも登場しており、達人達のやり込みプレイは未だに盛り上がりを見せています。

===== ===== =====

プレイステーション屈指の名作として挙げるゲーマーも多く、現在でも手軽にプレイする事が出来る作品です。「メトロイドヴァニア」という一つのジャンルを築いたパイオニアとして、改めてプレイをしてみてはいかがでしょうか。

(C)Konami Digital Entertainment
《Skullburner》

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