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グラビアVRの圧倒的没入感を支える技術とは、「トキメキメテオ」の撮影を手がける株式会社シータに訊いた

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グラビアVRの圧倒的没入感を支える技術とは、「トキメキメテオ」の撮影を手がける株式会社シータに訊いた
  • グラビアVRの圧倒的没入感を支える技術とは、「トキメキメテオ」の撮影を手がける株式会社シータに訊いた
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イードより3月31日に発売予定の「トキメキメテオ Vol.1 倉持由香」「Vol.2 星名美津紀」はVR映像で楽しめるグラビア作品となっています。”トキメキ降臨”と謳い、これまでのVR作品と一線を画す没入感を実現しようとしています。

本作の撮影と編集を手がけるのが株式会社シータ。昨年1月に創業したばかりのVRベンチャーですが、映像の世界の経験者が集まり、VR撮影技術の開発に力を注いでいます。代表取締役CEOの鈴木雅彦氏に、どのような技術を使って制作されているのか、舞台裏を訊きました。



―――簡単に自己紹介をお願いできますでしょうか?

株式会社シータの鈴木と申します。「トキメキメテオ」のプロジェクトでは、撮影と編集を担当しています。弊社は2016年1月に、実写VR映像の専門集団として創業しました。縁があり、イードさんと知り合い、プロジェクトをご一緒することになりました。現在は私の他に、映像ディレクター、カメラマン、編集エディター、収録/MAといったスペシャリストとともに、ほぼ全ての工程を自社内で行っています。

―――シータさんのVR技術にはどういった特徴があるのでしょうか?

既にVRを体験いただいた事のある方も多いかと思いますが、本タイトルの1つのキーワードとなっているのが、普段味わったことのない「接近・接写体験」です。単に異性が近づいてくるというものではなく、本作品では「ストーリー」を重視した「新しい接近・接写型のVR」となります。そのような臨場感ある体験を提供するための技術についても少し話をさせてください。

まず1つ目が、VR専用の撮影機材にあります。高解像で撮影ができるカメラを、人間の眼と同じように左右両眼に配置し、それらを組み合わせたもので撮影を行います。

ただ、このような都合の良い固定機材は世の中に存在しません。弊社はソニーの一眼レフを使用していますが、ご縁ありソニーのVR担当者さんともやりとりしました。360度映像収録用のリグはあっても、180度ステレオ撮影用のものはないのです。

そこで、こうしたリグを自社で設計/開発し、視差を徹底的に追い込んだ状態で、人間の眼で見る映像と同じような構造で撮影しています。この撮影システムは特許を出願中です。

2点目は、すべての工程を内製で行えるスペシャリスト集団である、ということです。 弊社には、映像統括のディレクターのほか、VRカメラマン、オンライン/オフライン編集エディターといった様々な職能のスタッフがいます。

例えば、キャストがカメラのどの位置で演技することが理想かといった細かな演技指導も行います。このシーンではどのような接近が求められるか、その際の照明をどうするかといった調整もかかせません。すべての工程に全身全霊をこめてVR映像の収録を行っています。


編集風景。ワークフローの構築はかなり苦労だったとのこと

最後に3点目は、弊社独自に開発した編集ワークフローです。 編集者の力量や経験値で、仕上がりにばらつきがでてしまわないように配慮しています。

このあたりは、10年以上CM/MVなどの映像編集を手がけてきた弊社のCTOが「最効率」 なワークフローを作成しました。 これにより、簡単な編集ソフトが扱える新人でも、弊社のやり方にのっとれば同様のクオリティを維持できる、つまり安定的にVR映像コンテンツを量産できるようになります。

―――今回の撮影に当たって一番苦労した点はどういったことでしょうか?

今回の作品は全体を通じて約30分間のコンテンツとなっています。具体的には6つのパートに分かれ、各5分ずつの映像作品を作っています。約5分間、キャストさんに物語を演じてもらうのですが、全て台本通りだとキャストさんの良さが出てきません。ある程度のアドリブをやってもらいながら、5分間という尺を撮るというのは大変でした。でも、倉持さんも星名さんも流石の演技力で、ほぼNGなしで撮影が進行していきました。



―――VRにおける"良い演技"というものはどういうものでしょうか?

「ストーリー性のある接近・接写体験」を実現するためには、カメラとの距離感が非常に重要です。左右両眼のカメラで、立体が一番効くポイントがありまして、その部分での演技をいかに多くするか、そしてそれを自然にこなす演者のアドリブ感が合わさると、良いVR映像になります。今回はかなり高いレベルで実現できていると感じています。

―――仕上がったトキメキメテオについて感想を教えてください

これまでシータでは短尺(3分以下)のものを多く手がけてきたため、1キャストあたり30分を超える長時間尺のVR映像は初めての挑戦でした。演者の前後の動き、奥行き感を感じさせるステレオ映像作品として、ファンの皆さんをドキドキさせるコンテンツができたかと思います。

―――特にオススメのポイントがあれば教えてください

演者が近くに来た瞬間の「圧」、これに尽きます。



―――今後取り組みたいものがあれば教えてください

女性ユーザー視点の男性をキャストにしたものなど気になっています。「トキメキメテオ」プロジェクトも続いていきますので、ぜひ楽しみにしていてください。

―――ありがとうございました

トキメキメテオ Vol.1 倉持由香」「Vol.2 星名美津紀」は、3月31日(金)より発売予定で、公式サイトより予約受付中です。4月1日(土)に恵比寿で開催するイベントへの参加券付きパッケージ(商品お渡し会&2ショット撮影)も販売しておりますので、ぜひチェックしてみてください。また、DMM.comではデジタル版も配信予定です。
《編集部》

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