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世界が熱狂するスマホRPG『陰陽師』の魅力に迫る―日本人も納得の和風ファンタジー

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『陰陽師』
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世界中でダウンロード数が1億回を突破したスマホ向けRPG「陰陽師」がいよいよ日本でも配信されます。本稿では開発バージョンを先行プレイし、なぜ世界で受け入れられているのか、その魅力を探ってみたいと思います。

◆1章あたりの長さがちょうどいい



本作は章仕立ての物語が軸となっており、陰陽師の安倍晴明の元に舞い込む様々なトラブルを解決する中で、晴明が記憶を無くした理由、そして記憶をなくした晴明の側にいた神楽という少女の謎を追っていきます。


1章あたりのストーリーは長すぎず短すぎず。バトルと会話がテンポよく進んでいきます。
例えるなら1話完結もののアニメを見るような感覚。ちょっとした時間で章の最初から最後までプレイできるので、途中で中断されるストレスも少ないです。


途中、見せ場となるムービーが挿入され、打ち込んだコメントを画面上に流すこともできます。他のプレイヤーのツッコミを見るだけでも楽しいですね。

大きな流れとして晴明の記憶喪失の謎や神楽の謎を解く目的がありますが、基本は章ごとに完結したストーリーとなっており、間が空いたとしても物語を忘れたり目的を失うことはないでしょう。

◆作り込まれた世界観と統一感のあるグラフィック



筆者が目を見張ったのは背景美術。プレイする前に感じていた「なんちゃって日本だったらどうしよう」という不安は杞憂に終わり、日本的かつ独創的な世界が広がっていました。



日本の伝統的な「錦絵」に描かれる波や雲を用いた印象的な背景美術。そこに登場する鬼たちの心情を表しているかのようです。



次に注目したのは統一された世界観です。安倍晴明が使役する式神は全て3Dになっていますが、2Dから3Dへの変換に違和感がありません。その3Dキャラクターが平面的な背景に違和感なく溶け込んでいるのです。これは色彩設計含めた世界観の統一が徹底されているからに他なりません。

◆陰陽師になった気分が楽しめる



バトルで活躍する式神を呼び出す「召喚」。その方法にも世界観の統一がなされています。

画面にクローズアップされたお札に符呪を描くことで式神を呼び出します。もうこの画面だけでも中ニ心がくすぐられますね!チュートリアルでは五芒星を描くように促されますが、特に制限はなく、自由に紋様を描くことができます。


違う形でもちゃんと召喚できます。

五芒星といえば安倍晴明のシンボルマーク。京都のバスの中で、または神社で見た覚えがあるのではないでしょうか?五芒星は万物を形成する五つの要素「五行(木・火・土・金・水)」を表しています。陰陽師はこの五行思想に陰陽思想が結び付いてできた陰陽五行思想によって暦を読み、占術を行ったと言われています。

五芒星を描く間、晴明が「九字」を切ってくれます。「臨兵闘者皆陣列在前」と言えば聞き覚えがあるはず。こちらは漫画やゲームではおなじみですね。九字は魔除けや護身の呪文と言われています。召喚結果はどうであれ、一枚引くたびに心がときめくことは間違いありません。

◆戦略的で爽快なバトル



さて、軸となるバトルについても触れていきましょう。本作はRPGでおなじみのターン制バトルです。画面右端に行動の順番が表示されるので、先読みしつつ戦いを組み立てていきます。


強力な技は「鬼火(MP)」を消費するので、誰に使わせるか、何ターン目に使うかを考えながら指示を出します。式神それぞれが持つ技を知り、どのように攻防するか、様々な対策を練ることができます。

バトルの組み立てが難しい、レベリングする時間がない、という時は「自動」にして見守ることも可能です。自動バトルのAIはかなり優秀なので、どのタイミングで何を出すべきか、参考にすることができます。また、バトルスピードは2倍速にできるので、レベリングもサクサク進みます。

式神はすべて3D。モーションのパターンも多く、しかもボイス付き。敵もよく喋ります。これだけ動くのだからさぞバトルも重いだろうと思っていたら、ロード時間はほとんどなく、驚くほど爽快です。
マルチでも自動モードで進めることが可能で、協力プレイヤーにストレスを与えることなく、気持ちよく進めることができます。

◆式神に対する造詣が深い


本作における式神は日本神話の妖や神々、古来から伝わる妖怪たち。彼らと契約を交わすことで式神として使う事ができます。

キャラクターを形だけ借りてくる作品は数多くありますが、本作では式神それぞれにまつわる伝記も収録されており、条件を満たすことでロック解除をすることができます。しかも伝記は声優さんが朗読してくれるのです!
キャラクターとして認識しながらその背景も知ることができる。日本文化に興味がある外国人にとって一石二鳥というわけですね。もちろん日本人も名前だけしか知らない妖について詳しくなれる機会です。

筆者がいちばん最初に召喚したSR雪女。日本人なら誰もが知っている妖怪ですが、改めて伝記を読むと新鮮です。余談ですが雪女といえば我々がよく知っているのは小泉八雲が記した「雪女」。その舞台は武蔵国調布村(現在の東京都青梅市の南部)となっています。今では雪がふる印象はありませんね。青梅市には雪女の碑があり、妖怪で町おこしも行っているとか。京都の晴明神社は言わずもがなですが、好きな式神にまつわる土地に巡礼するのも楽しそうです。

◆陰陽寮で他のユーザーと連携プレイ



通常のマルチだけでなく、違う形で他のユーザーと連携プレイができる「陰陽寮」。最寄りの寮、または所属したい寮を選び、申請が許可されれば他のプレイヤーと仲間になって戦うことができます。もちろん自分で寮を作ることも可能です。


東京都心部ではβ版にもかかわらず既に多くの寮で賑わっています。茶色のマークが陰陽寮、その周りの青いピンが陰陽師たちの結界です。GPSをオンにすれば現在地から近い寮を検索することができます。
また「鬼王追跡」では現在地から近い妖怪を見つけ出し、挑戦することができます。まるで「妖怪GO」。ARゲームのような楽しみ方ができるのです。

陰陽寮のある位置を調べると神社や森などの神域が多く、わかっているなぁ、という印象です。日本だからこそリアルとの連動がより一層楽しめるのではないでしょうか。

◆音声、音楽がハイクオリティ


豪華声優に関しては言わずもがな。あえて言及しませんでしたが、ロード画面でイヤフォンを推奨されたため使用したところ、音声のクオリティの高さに驚かされました。そしてBGMがとにかく素晴らしい!

公式情報によると映画『陰陽師』も手掛けた巨匠・梅林茂氏であるとのこと。本物だった…!
古典的な楽器と旋律を保ちつつもバトルではしっかり高揚感を掻き立ててくれる。視覚だけでなく聴覚からも世界観が統一されていると感じました。

◆総評:これは世界で流行るわけだ…!


日本配信が決定した当初、「美麗イラストによるキャラクターと豪華声優陣」が話題の中心であった本作ですが、それはあくまでさわりの部分。世界で流行った理由は、丁寧に作り込まれた世界観とユーザーにストレスを与えないゲーム設計、そして継続してプレイしたくなる仕組みの数々が認められた理由ではないかと思います。
ゲームを楽しむだけでなく、平安時代の日本の雅な雰囲気を味わったり、妖怪の知識を深めたり、それぞれ違った楽しみ方ができそうです。

いいよいよ日本に上陸する『陰陽師』。事前登録をお忘れなく!

(C)NetEase,Inc.
※ゲーム画面は開発中のものとなります
《みかめ》

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