「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」の発売を記念して行われている、ゲーム開発者インタビューの第2回がこのたび公開されました。
今回のテーマは、アーケードやファミコンで人気を博した『バルーンファイト』。本作のゲームデザインを担当した坂本賀勇氏に、経歴や当時の開発などを伺うインタビューが任天堂の公式サイトでお披露目されています。
これまで、『メトロイド』や『メイド イン ワリオ』、『リズム天国』シリーズや『トモダチコレクション』、スマホアプリの『Miitomo(ミートモ)』など、様々なゲームに携わってきた坂本氏ですが、当初はゲーム&ウオッチのデザイナーとして入社。いくつかのゲーム&ウオッチタイトルを手がけた後に、当時上司だった横井軍平氏から「浮遊感があって、対戦もできるゲームをつくったらどうや」と言われたことをきっかけに、『バルーンファイト』が誕生することに。
『バルーンファイト』のゲーム中には「シャボン玉」が登場しますが、これは横井氏の指示で作ったものでした。ですが最初は、ファミコン時代のグラフィックはシンプルすぎたため、「無理やと思います」と答えたそうです。しかし、「いいからいっぺんやってみい」と促されて試したところ、なんと簡単に出来てしまいました。この一件を経て坂本氏は、以後「無理やと思います」とか「できません」とは言わないようにしようと反省したとのことです。
『バルーンファイト』ファミコン版のプログラムを担当したのは、多くのゲームファンの間で今も伝説が語られている岩田聡氏。本作のゲームモードのひとつ「バルーントリップ」を、岩田氏はわずか3日間で形にしました。そのエピソードだけでも流石の一言ですが、この話にはまだ続きがあります。
岩田氏が形にした「バルーントリップ」を横井氏がチェックし、ひととおり遊んだあとでいくつかの修正を依頼。当時は、プログラムしたものを紙に打ち出し、その厚い紙の束を調べてから修正していたため、今ほど修正が簡単ではありませんでした。
坂本氏いわく、少なくとも1時間くらいはかかると思われた修正内容でしたが、岩田氏は「ちょっと待ってください」と言っていきなりキーボードへ向かうとそのまま修正作業に当たり、坂本氏と横井氏が驚くほど短時間で修正を終わらせたそうです。
名作アクションとして今も名高い『バルーンファイト』を、現役のクリエイターが語る。それだけでも貴重な機会と言えますが、ゲーム史に名を残す横井氏や岩田氏のかつての活躍ぶりを垣間見られるのも、ゲームファンには嬉しいポイントと言えるでしょう。全文を読みたい方かは、下記のURLにアクセスしてみてください。
■「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」発売記念インタビュー 第2回「バルーンファイト篇」
URL:https://topics.nintendo.co.jp/c/article/d2425573-9043-11e6-9b38-063b7ac45a6d.html
(C)Nintendo
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