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【インタビュー】街頭ビジョンを備えたゲームセンター誕生、その狙いや業界の現状とは

2016年9月10日に「タイトーステーション 池袋西口店」がオープンしました。同店は街頭ビジョンを備えた店舗となっており、ゲームプレイ動画の生配信やイベント配信を実施。店内は幅広い層が利用できるように設計されており、地下1F~2Fは暖色系でPOPなみんなで楽しめる空間、3F~5Fは寒色系でCOOLなゲームに集中できる雰囲気が作り上げられています。

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2016年9月10日に「タイトーステーション 池袋西口店」がオープンしました。同店は街頭ビジョンを備えた店舗となっており、ゲームプレイ動画の生配信やイベント配信を実施。店内は幅広い層が利用できるように設計されており、地下1F~2Fは暖色系でPOPなみんなで楽しめる空間、3F~5Fは寒色系でCOOLなゲームに集中できる雰囲気が作り上げられています。

特に街頭ビジョンのインパクトは大きく、業界的にもユニークな試みだと言えます。そこで今回は、「タイトーステーション 池袋西口店」の狙いや業界の現状に迫る記事を企画。インサイドでは日ごろからアーケードゲームの最新情報をお届けしているほか、現場の声として「ゲームチャリオット五井店」店長のかきゅん氏とアークシステムワークスの森利道プロデューサーの対談記事などもお届けしていますが、「タイトーステーション」という大手アミューズメント施設はどのように運営されているのか。その知られざる裏側をタイトー 執行役員オペレーション本部長の田村雅寿氏に伺ってきました。

企画・編集・文:栗本浩大(@koudai5511

◆ゲームセンターの現状とタイトーの使命



田村氏

――先日「タイトーステーション 池袋西口店」オープンの記事を掲載したところ、「このご時世に新しいゲームセンターがオープンするなんて凄い」という反応がありました。実際のところはどうなんでしょうか。

田村:業界全体でいうと、売上高が減ってきているのは事実です。ゲームセンターが閉店したという話も確かによく聞きますが、弊社に限った話では、特に縮小しているようなイメージは感じていません。我々は日本全国に店舗を展開していますが、どの店舗も地域の特性に合ったサービスを提供しており、それが項を奏していると考えています。

因みにここ数年は音楽ゲームが全体を引っ張っており、最近はオンラインプレイに対応したサテライトゲームが根強く人気を博しています。

――例えばどういった取り組みがあるのでしょうか。

田村:我々は“コミュニケーションの場”を提供すべく、様々な施設を運営しています。お客様とお客様のコミュニケーションは当然ですが、お客様と従業員のコミュニケーションも大切にしており、その“場”というものは地域によって異なります。例えば2年ほど前に「メダルゲームがお年寄りに人気」というニュースがありましたが、その状況は今も変わってなく、ご年配の方が多く利用される店舗が実際にあります。そういった店舗ではラジオ体操を実施したり、血圧計を置いたりしているんですよ。

またフロア作りも地域とテナントにあったものにしています。特にプライズやプリクラを利用される方はデジタルゲームの音を嫌いますし、逆にデジタルゲームを利用される方は雑音を嫌いますので、しっかりとフロアを分けています。これは多層階の店舗に限らず実施しており、どの店舗でもそれぞれのお客様が快適に利用できるように配慮しています。


――例えば電子マネー端末の導入もその一環なのでしょうか。

田村:そのとおりです。皆さん色々電子マネーカードをお持ちで、それらを日常的に使われていますよね。そういった背景を見てますと、電子マネーが使えた方が便利だろうと考えたわけです。導入から1年以上経ったお店もありますが、お客様には利便性を感じていただけているようで、多くのお客様に使っていただいております。電子マネーは種類によってはポイントも貯まりますので、特にショッピングモール内の店舗は使用頻度が高いようです。

――利便性で言うと、池袋西口店にATMがあり驚きました。

田村:場所によっては設置できないところもあるんですが、財布にお金がなくて「ちょっと引き出したい」ってことありますよね。そのため、全国20店舗ほどで設置しています。そのうちセブン銀行のATMは、銀聯を含めた海外発行カードも使用できるため、外国人のお客様にも利用していただいています。

――あまりイメージがありませんでしたが、外国人の方もゲームセンターを利用されるんですね。

田村:プライズやガンゲーム・レースゲームは昔からニーズがありますね。特に新宿や秋葉原のお店が多く、最近は大阪の店舗でも見られるようになりました。試験的ではありますが、外貨両替機を設置している店舗もあるんですよ。

◆池袋西口店の狙いとは



池袋西口店

――先ほど 「コミュニケーションの場の提供」という話がありましたが、池袋西口店の設計にはどういった狙いがあるんでしょうか。

田村:アーケードゲームをプレイする方々が減っているのは我々も理解しています。とはいえ「興味はあるけど、やったことがない」という潜在的な方はまだまだ居ると考えており、街頭ビジョンでゲームのプレイ映像を流すことで、街を行き来する様々な人に「あれはなんだ」と、ゲームを知る・興味を持つきっかけになればと思い、街頭ビジョンの設置と中継インフラを整えました。

また6Fフロアには、グループ会社のスクウェア・エニックスが企画・プロデュースするシアターカフェ&ダイニング「STORIA」(2016年10月5日オープン)がありまして、ここでは飲食という視点からコミュニケーションの場を提供しています。食事やお茶をしながらゲームプレイや、ゲーム関連イベントを見ることができます。

――なるほど。ゲームセンターと言えばどこか閉鎖的なイメージがありますが、池袋西口店はよりオープンで、これまでとは違うアプローチでコミュニケーションの場を提供するわけですね。

田村:そのとおりです。昔のゲームセンターは「ゲームの情報・文化を発信する場」としても機能していましたので、池袋西口店から様々なものを発信していきたいと考えています。


――e-Sportsにも力を入れられるとお聞きしました。

田村:大会などを街頭ビジョンで中継する予定です。またイベントも定期的に実施する予定で、先日はKADOKAWA様とタイアップし、KADOKAWA様主催の「ウメハラ FIGHTING GAMERS!CUP」というプロゲーマーの梅原大吾さんを含めたコミック「ウメハラ FIGHTING GAMERS!」に登場するレジェンドプレイヤーの方々が、「スーパーストリートファイターIIX」で対戦するイベントを池袋西口店で実施しました。同イベントは「ニコニコ生放送」と「Twitch」で生放送されましたが、同店の街頭ビジョンで中継したところ、悪天候にもかかわらず多くの方に見て頂けていましたので、e-Sportsだけではなく、“ゲームを見るという文化”も発信していきたいですね。


《栗本 浩大》

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