『ポーの一族』は、『トーマの心臓』や『11人いる!』などで知られる萩尾望都が1972年から1976年にかけて「別冊少女コミック」で連載していた作品だ。作品自体は第21回小学館漫画賞少年少女部門を受賞し、萩尾望都は2012年に紫綬褒章を受章している。
物語は吸血鬼(バンパネラ)伝説を題材にしたもので、永遠の時を少年の姿のまま生きなければならない運命を持った吸血鬼エドガーを主人公として展開する。
『ポーの一族』の40年ぶりとなった新作「春の夢」が掲載されるのは、「月刊フラワーズ」だ。「月刊フラワーズ」は、小学館より発刊されているマンガ雑誌で、連載作品は映画化もされた吉田秋生の『海街diary』や、田村由美の『7SEEDS』、渡辺多恵子の『風光る』などを持つ。作者陣にはさいとうちほや小玉ユキ、新井理恵、波津彬子などが並ぶ。
掲載された「月刊フラワーズ」7月号の重版は6月11日頃より書店に並ぶ予定だ。6月9日からデジタル版も配信され、雑誌と同じく590円(税込)で販売される。配信はコミック小学館ブックスや、各電子書店サイトで実施される。デジタル配信版には、別冊ふろくの「訪問者・湖畔にて」も収録される。
明らかになった新作「春の夢」の続編は、今冬に掲載される予定だ。詳しい掲載月号は月刊フラワーズ本誌や、サイト上で今後公開される。注目の新作だけに、続きが気になるファンも多いだろう。続報を待ちたい。
『ポーの一族』
(C)萩尾望都/小学館
「ポーの一族」40年ぶりの新作掲載 「月刊フラワーズ」7月号が異例の重版
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