声出し、コスプレ、サイリウムの仕様が可能なこの上映会は、全国9ヶ所の劇場で実施。
アニメ!アニメ!編集部では東京都内にある新宿 バルト9の「大喝采!上映」を取材した。その様子をレポートする。
新宿バルト9には、ロビーに本作に登場する「青眼の白龍(ブルーアイズ・ホワイト・ドラゴン)」のオブジェがある。コスプレをしたファンたちが一緒に撮影したりと、普段の映画館とは違ったムードが漂っていた。特に多かったのは、海馬コーポレーションの社員に合わせて黒のスーツに身を包んだファンだ。それぞれ気合充分という様子だった。
『遊☆戯☆王』はトレーディングカードゲームが人気で、そのプレイヤーのほとんどは男性だ。しかしテレビアニメは女性にも人気が高く、集まったファンの多くは女性となった。
上映の前にはサプライズで実松プロデューサーが登壇し、集まったファンへ「大喝采!上映」について「自由にやっていただければ」と語った。そして CMからファンの声出しがはじまり、いよいよ本編がスタートした。
作品の中でもカリスマ的人気を誇る海馬が登場すると歓声、続いて「社長!」と次々に声が上がった。タイトルの登場には大きな拍手が広がり、まさに大喝采となった。
この上映会は初の試みにも関わらず、ファンたちはキャラクターの登場時に「モクバ!」「遊戯!」と慣れた様子で声を上げた。特に本作初登場となる藍神の人気が高く、喉が潰れるのではと心配するほど女性の声が高らかに響いていた。
他のシーンではキャラの台詞に対し、返事をする様子も。キャラの状況により「逃げて!」「泣かないで!」と言ったり、「滅びの爆裂疾風弾!」といった技名を一緒に叫んでいた。画面を通して、キャラとの会話を楽しんでいる様子が見えた。
持ち込み可能なサイリウムも大活躍し、会場はそれぞれのキャラクターにあったカラーに染まっていた。海馬は青、遊戯は赤、藍神はオレンジ、城之内とアテムは黄色だ。白熱したバトルに、色が半々になることもあった。BGMに合わせ振ったりと、それぞれの楽しみ方をしていた。
エンディングロールが流れると、監督やスタッフたちに「ありがとう!」という声も。上映後に実松プロデューサーが立ち上がり「ありがとうございました」と言うと、再びファンから大きな拍手が送られ、上映会の名前の通り大喝采で終わった。
130分と言う長丁場にも関わらず常に声を上げたり拍手をしていたが、 映像に見入って静かになることもあった。作品にまっすぐ向き合うファンの愛が溢れる暖かい上映だった。
東映の関係者に話を聞くと、今後反響や要望があれば引き続きの実施を検討するとのことだ。20周年という記念すべき年でファンの熱も高まっていることもあり、次回の開催にも期待したい。
『遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』
(C)高橋和希 スタジオ・ダイス/2016 劇場版「遊☆戯☆王」製作委員会
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