このひとりに、日本のアニメーション監督・新海誠が挙げられた。ヴァラエティでは、ゲーム会社の勤務から一人で作品を作っていた時代、そして転機となった『ほしのこえ』など新海監督の経歴と作品の特徴を紹介する。さらに2016年夏公開の最新作『君の名は。』までつなげて記事にする。
「注目すべきアニメーター10人」は、ヴァラエティの名物記事である「Varietyが選ぶ10人」シリーズのひとつだ。新人俳優や監督、プロデューサーなどで行われている。業界に大きな影響力を持つヴァラエティの記事とあり、世界の映画・テレビ関係者からの注目度は格別だ。
「注目すべきアニメーター10人」は2015年から始まったばかりだが、世界の映画業界におけるアニメーション映画の存在感の高まりも影響しているだろう。2015年は『トイ・ストーリー4』の共同監督 ジョシュ・クーリーら10人が選ばれている。
2016年は、アニメ『ゴーストバスターズ』のフレッチャー・ムール監督や、ピクサーが制作中の2017年公開予定『COCO』の共同監督であるエイドリアン・モリーナらが選ばれている。しかし、ほとんどが北米を中心とした英語圏の作り手ばかりである。そのなかで日本から選ばれた新海誠に対する、米国アニメーション業界からの関心の高さが窺われる。
そして、2016年の注目の理由は、やはり8月26日に全国公開される『君の名は。』だろう。監督・脚本を新海誠が務めるほか、『とらドラ!』や『心が叫びたがってるんだ。』の田中将賀がキャラクターデザイン、作画監督には『パプリカ』や『ももへの手紙』の安藤雅司といった精鋭スタッフが名を連ねる。ア二メーション制作はコミックス・ウェーブ・フィルム。
田舎町に暮らす女子高校生・三葉と、東京に住む男子高校生・瀧の不思議な恋と奇跡の物語を圧倒的な映像美とスケールで描くという。すでに日本では大きな話題となっているが、今後は海外からの注目も増しそうだ。
『君の名は。』
2016年8月26日(金)全国東宝系公開
http://www.kiminona.com/
(C)2016「君の名は。」製作委員会
監督・脚本: 新海誠
作画監督: 安藤雅司
キャラクターデザイン: 田中将賀
音楽: RADWIMPS
制作: コミックス・ウェーブ・フィルム
配給: 東宝
新海誠監督が2016年の“注目すべきアニメーター10人”に 米エンタメ業界誌がピックアップ
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