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【TGS2015】『龍が如く 極』横山Pインタビュー!リメイクではなくリボーン、ゲームは絶対にハードの壁を超えなくてはいけない

2016年1月23日に発売を予定しているアクションアドベンチャー『龍が如く 極』。シリーズの原点であり10周年記念タイトルとして発表された本作のチーフプロデューサーである横山氏に、シリーズ最高の新作として開発する難しさと情熱を伺いました。

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2016年1月23日に発売を予定しているPS4/PS3向けアクションアドベンチャーゲーム『龍が如く 極』。シリーズの原点であり10周年記念タイトルとして、そして前日譚である『龍が如く0 誓いの場所』に続くシリーズ最新作として発表された本作は、2005年PS2で発売になった初代『龍が如く』の魅力はそのままに最新の開発環境で新たに生まれ変わります。今回は本作のプロデューサーである横山昌義氏に、オリジナル版の持つ荒々しい魅力を活かしつつシリーズ最高の新作として開発する難しさと情熱を伺いました。


──今、改めて1作目を作ることになった経緯について教えてください。

横山氏:『龍が如く0』を発表した去年の段階でPVの冒頭に「A 10th Anniversary Project begins」と入れていたのですが、今回は「A 10th Anniversary Project」。実は前作が10周年記念プロジェクト第1弾で、今作がまさに10周年記念プロジェクトと銘打った作品となっています。0から1作目への繋がりというのは当初から意識をしていて、0を作るにあたり自分たちが1をかなりプレイしました。そこで初代『龍が如く』の魅力に触れて、0が終わった後に必ず1をやりたくなると感じた。

これは僕の信念でもありますが、ゲームは絶対にハードの壁を超えなくてはいけない。過去のPS2の作品を引っ張ってきて「これやってよ」とは言ってはいけない。もちろんプレイはして欲しいですがクリエイターとしては、最新の環境で動いて最高に楽しめる形で作り直して提供しないとただのレトロゲームになってしまう。自分たちが感じた『龍が如く』の魅力を、もう一度ちゃんとプレイして味わって欲しいと思うなら、やはりしっかり作りなおすしかないと。また、やるならば0の後であるこのタイミングしかないですし、10周年記念として今まで『龍が如く』に触れてくれたすべてのユーザーに感謝の意味を込めて──というのが経緯になります。

──PS2版(以下オリジナル版)『龍が如く』の魅力は何だと思いますか?

横山氏:不安定さです。当時は演じてる人も作っている人もこれが正しいのか分かっていないけれど、でも自信満々に作っている感じは伝わってきました。例えば真島の演技に象徴されていて、1の真島の声はとても不気味に感じられる。逆に最近の真島は、キャラクターのプライベートが見えたこともありますがあまり不気味じゃない。1の不気味さの由来は、自分も音響監督やシナリオの演出をするのが初めて、演じる宇垣さんも初めての現場で、「ここの声は上げて、ここの声は下げて」と指示していました。そうした手探り状態で作りあげる中から生まれる不安定さが、人間っぽくない読めない真島というキャラクターが作り上げました。そうした作り手側が醸し出していた不安定さの上にある危うさという魅力に対して、今の自分たちが10年間の技術を持ってより上にいけるかという挑戦をしています。

──過去の自分たちを超えるという意識で作られているんですね。

横山氏:絶対に超えられると思うのですが、あれはあれですごい。酷い部分のオンパレードでもありますが、僕は敢えて残したりもしています。例えばカメラワーク。真島が部下に刺されるシーンでは、今なら絶対に真島が苦しむ顔のアップにする所、オリジナル版はロングのカメラで後ろに桐生も見えている。何故それをやらないのかというと、今まで戦っていた相手が部下に刺されて動揺する感じを表現するのが難しいからカットで切ってしまう。改めて見ると桐生の姿を映していることに新鮮な驚きがあり、こうした当時の荒々しさは残しつつ、今の技術を使って立っている桐生の顔の表情や声で新たに描くことで超えていけると思っています。


──オリジナル版の良さはしっかり継承しているわけですね。

横山氏:1をとても愛してくれているユーザーさんがいて、それ以降やっていない方もいる。そういう人にとっては10年前の記憶なので絶対に美化されてしまっている。それがカットなどが変わってキレイにして見せて「違う気がする」と言われてしまうのが嫌で、同じやり方で見せて「今のが良いよね」と言わせたいですよね。

──声の収録について、今作では9割方再収録されたということですがどのようにキャストを決められましたか?

横山氏:新しいキャストの方も多いのですが、10年経って最高のドラマにするために演技を作り直そうと思いキャスティングを考えました。例えば杉田智和さんはシンジ役で、彼は桐生の舎弟ですが10年後に幹部になっている。でも桐生の前では舎弟で外面は幹部。そうした役柄を考えた時にベストなキャストは杉田さんだとなりお願いしました。

──キャスティングされた方で、印象に残っている方はいらっしゃいますか?

横山氏:田中敦子さんですね。歳も感じさせつつ艶っぽさや色気があって、素晴らしかったです。実は敦子さんは3の時に咲のお母さん役を演じてもらっていて、その時とはまったくちがう演技をされているのも見所です。


──ゲーム全体のボリュームはどのぐらいになりますか?

横山氏:明確にはわかりませんが、追加シナリオは1章分は軽く超える量を用意しています。加えて、プレイスポットも激増している。サブストーリーについては数を増やすというよりも質を上げていて、短かったものや内容があまりなかったものをイチから書き直しました。数ではなくクオリティを上げて1つ1つを楽しめるようにしています。

──バトルシステムに変更はありますか?

横山氏:『龍が如く0』よりも面白くなくてはいけないので、0で登場したスタイルのチンピラ、ラッシュ、壊し屋、そして堂島の龍は踏襲する形からはじまっています。育成システムは経験値に変えましたが、バトルのスタイルチェンジ機能はありますし、モーションや技も増えて、0を基準に超えるように作っています。

──そういえば、「メスキング」といった新規のミニゲームもありましたね。

横山氏:本作は2005年が舞台の作品で、当時流行っていたものがちゃんと入っていたのかなと思ったら入っていなかった。何が流行っていたのか探してみたら「ムシキング」だったんですよね(笑)。でも大人が楽しめるエンターテインメント作品でそのまま入れるのもアレだったので、大人っぽくしてみようと考えたのが「メスキング」でした(笑)。


──「どこでも真島システム(仮)」という気になるワードも出ていましたが、これについて教えてください。

横山氏:真島は初めて桐生に会ってからその強さに執着していますが、何故そんな風になったのかというのが抜けている。そこをディープに描くというより、キッカケと理由を作り、刑務所に入って10年で弱くなって出てきた桐生が力を取り戻していくのに影響を与えるのが真島という形にしました。そして彼がとにかく桐生に接触してくる様子が「どこでも真島システム(仮)」です。

──キャバクラとかにもいましたよね(笑)。

横山氏:どんあ所にもいるという意味で出していて、街を歩いていて安心していたと思ったらとんでもない所から出てくることもあります。彼とのエピソードの数はかなり作りましたよ。

──0ではミニゲームにようになっていたキャバクラですが、今作ではどのような感じになっていますか?

横山氏:今回のキャバクラは女の子を落とすことが目的です。男目線でしっかり女の子を攻略できるような会話イベントや店外デートなどのイベントを作っているので、最新のキャバクラが楽しめると思います。


──それでは、『龍が如く0』をプレイされたユーザーさんに向けてオススメのポイントはありますか?

横山氏:0で錦山が桐生と一緒に養護施設を出てからの間の部分を描いたことで、2人の繋がりがよく見えたので1でどうなるのかとても気になると思う。今作では新規エピソードがかなりたくさんありますが、錦山に関するものが多くなっています。桐生が刑務所に入っていた空白の10年はユーザーさんにとっても同様で、じゃあ錦山はどうしてああなったのかというのをしっかり描いたら0をやった人たちはより深くストーリーに入り込めると思ったので、錦山の変貌を描くようなストーリーを全部描きました。

──錦山は桐生とても深い関わりのある人物ですからね。

横山氏:『龍が如く』の話は、言ってしまえば桐生と錦山の話。桐生の半生──つまり1が終わるまでの話は、桐生と錦と由美3人の話。錦山はは桐生という人間を失って自分だけ残ってしまう、しかも彼は自分の罪を被って入っているので俺がやったとも言えない。そういった状況の中で、何がキッカケであんな鬼のような人間になったのかというのが分かります。


──本作をプレイするにあたって、前日譚『龍が如く0』のプレイは必須ですか?

横山氏:どちらでもいいと思います。もちろんプレイして欲しい気持ちはありますが、前日譚を見てからでないと楽しめないものはだめだと思っているので、続きが気になるなら2、もっと深掘りしたいなら0という風にユーザーさんが意識を持ってくれれば幸せです。いずれにせよ、まずは本作で大満足してもらえることが第一です。さらにPS4版PS3版ともに『龍が如く6』体験版の「プロダクトコード」がついてきますので、最新のシリーズの姿を味わって貰えれば6が出るまでに興味を持った所があればやっていただければうれしいですね。

──0といえば、痛そうな暴力描写がいくつかありましたが、本作ではどのような演出がされていますか?

横山氏:イベントシーンの構成は変えていないため暴力描写自体はあまりありませんが、バトルシーンでは0から引き続き痛みの追求はやっているのでヒートアクションなどは激しめです。むしろ悲しかったり切ないシーンの方が多いですね。なので、無駄な暴力表現はありません。むしろグロいのとか苦手なんですよね。

──えっ?

横山氏:痛そうーってなってしまうので全然だめですね、自分も名越さんも(笑)。

──それは意外ですね(笑)。ここまで様々な要素を新しくしていると、リメイクではなく新作ですね。

横山氏:我々もリメイクと感じさせたくなくて、リボーンのつもりで、新作だと感じてもらえるようなクオリティのものを作っています。


──最後になりますが、読者の方にメッセージをお願いします。

横山氏:『龍が如く 極』にはシリーズの魅力が詰まっている。そこに10年という歳月を経て僕らのセンスで作るとこんな風に新たに生まれ変わるんだというのを、是非味わっていただきたいと思います。そこで遊んでもらって、「やっぱり『龍が如く』っていいな」と感じていただけたら、『龍が如く6』の体験版をプレイして未来に触れて欲しいなと。

──ありがとうございました。
《まいたこ》

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