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「ゲーム開発者の選択肢を広げる企業に」CRI・ミドルウェア押見正雄社長に聞く同社の過去・現在・未来

ゲーム向け音声&映像向けミドルウェアベンダーとして著名なCRI・ミドルウェアが2014年11月27日に、東証マザーズに上場しました。国産ミドルウェアベンダーとして初の快挙となります。上場をきっかけに同社がどこに向かっていくのか、社長の押見正雄氏に伺いました。

ゲームビジネス 開発
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―――良いとき悪いときがありながらも、しっかりした技術基盤をもとに、その時々で適応されてきたという感じでしょうか?

そうですね。全社員62人のうち49人がエンジニアで、しかもゲームを作っていないという特殊な会社です。技術開発にはこれからも力を入れていきます。ただまだまだ営業力が足りないという自覚もあり、今後はそちらも強化していきたいですね。

―――そもそも、上場された理由は何でしょうか? B2Bで堅実にビジネスをされている印象を受けていましたが・・・。

最大の理由は社会的信用の向上です。今までゲーム業界でコツコツとやってきたため、家庭用ゲームの会社では認知度がありますが、スマホのSAPさんでは話が違います。しかもミドルウェアの良さは、使ってみなければ分からないところがあります。「ミドルウェア使ったらいくら儲かるの」と言われても、なかなか説明が難しいですからね。そんなとき、少しでも導入に対する不安を払拭したかったんです。CRI・ミドルウェアは上場もしている、ちゃんとした企業で、開発しているミドルウェアも安全ですよって。人材を採用する時も社会的信用は大きいですしね。

―――2013年4月に社長に就任された時、すでに上場を目標に掲げられていたのですか?

はい。就任にあたって、社内で宣言をしました。ちょうど50歳の時でした。これから何十年もずっと続いていく企業にしたい。上場することでしっかりした企業にしたいという思いがありました。

―――新人の時、いつかは社長になると思っていましたか?

正直、あまり思っていませんでした。むしろ独立して、自分たちの技術で社会に貢献したいと思っていました。ところが、あまりにもCRIで働くのがおもしろかったんですよ。40歳を超えた時に骨を埋めようと決意しました。そこから10年たち、経営者として会社を引き継ぐことになった時、そこまで自分を夢中にさせてくれた恩返しもふくめて、ずっと残していきたいと思ったんです。



―――採用の話がありましたが、どんな人が応募されてきますか?

ゲームが好きなのはもちろん、ツールを作ったり、何か別の技術をゲーム業界で活かしたいという学生が応募してくれていますね。また音大卒の社員も二名います。たまに技術が好きな音大生がいるんですよ。特に作曲志望者は数学的な素養のある学生が多いですよね。有名な作曲家だとボロディンがそうです。

万人に必要で、実装がめんどくさい分野がポイント



《小野憲史》
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