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【日々気まぐレポ】第71回 『第2次スパロボOG』真の主役機!?「エグゼクスバイン」のプラモデルがついに発売

その他 玩具

エグゼクスバイン
  • エグゼクスバイン
  • 巨大バックパックもイメージ通り
  • T-LINKセイバー
  • 可動範囲もかなりのもの
  • ブラックホール・バスターキャノン!
  • ストライクシールド・T-LINKスライダー/セイバー
  • T-LINKスライダーは取り外し可能
  • マスク下の素顔
インサイドを御覧の皆様、こんにちは。ライターひびきによる「ほぼ」隔週連載「日々気まぐレポ」、第71回目でございます。

今回は10月末にコトブキヤから発売されました「S.R.G-S エグゼクスバイン」をご紹介。こちらは、PS3ソフト『第2次スーパーロボット大戦OG』に登場するパーソナルトルーパーの1機、「PTX-DEX エグゼクスバイン」の1/144スケールプラモデルです。「S.R.G-S」シリーズで52番目のラインナップとなった本キット。『第2次OG』の後にリリースされた『OGDP』に登場する「ゲシュテルベン改」のキットよりも後発となってしまいましたが、その分のボリュームと完成度を誇るキットとなっていますよ。

◆凶鳥の眷属、エグゼクスバイン


毎度おなじみの機体解説コーナーです。今更ですが『第2次スーパーロボット大戦OG』のネタバレを少々含みますので、気にされる方はご注意のほどよろしくお願いします。

さて、このエグゼクスバイン。ゲーム中では、スパロボシリーズにおけるいわゆる「後継機イベント」で登場したので、なんとなーく「アッシュの強化版」くらいに思っている方って意外と多いのではないでしょうか。しかし、物語と機体の系譜を紐解くと「凶鳥の眷属」としては相応しい、紆余曲折にして波瀾万丈の経緯を垣間見ることが出来ます。

話はDC戦争よりも前、まだPT開発黎明期の頃です。「ビルトシュバイン」で得られたデータを元に高性能汎用機が3機試作されました。そう、初代「ヒュッケバイン」です。エグゼクスバインに至る物語の主役はこのうちの1機、「ヒュッケバイン009」から始まります。この「009」はDC戦争やL5戦役という地球圏の存亡を賭けた戦いで大きな戦果を残し、一旦はその役目を終えました。戦後、データ収集機「エクスバイン」として改修され裏方としてその任に就いていました。

そして、しばらく時は流れインスペクター事件(『OG2』)終結後。当時、地球外からもたらされた超技術は地球圏を防衛する兵器開発においては既になくてはならないものになっていました。しかし、如何せん未解明な部分も多く信頼性や安定性に欠けるという兵器としてはあるまじき欠陥点を抱えていたのもまた事実でした。そこで、超技術の解析とテストを重ね安心・安全な技術にしよう、という「レイオスプラン」が発足。そして、このプランの中で、先進技術搭載機の代表機とも言える「ヒュッケバイン」系列の新たな機体を建造するというエクストラ・ヒュッケバイン計画、「EXH計画」がスタートしたのです。

この「EXH計画」では、ヒュッケバインMk-IIのような将来的な量産を見据えた機体ではなく、あくまでワンオフの超高性能な一騎当千のPTを目指して開発が進められました。ヒュッケバインMk-IIIやSRXといった半分特機に片足を突っ込んだようなPTと似たコンセプトですね。しかしこの計画は、合体や換装といったシステムを使用しない、あくまで単機で高性能な「スーパーPT」の開発が目標となっていました。そして、この計画のテスト機として、もともとMK-IIIのAMパーツの調整用に使用されていた機体ということもあって改修する際に融通が利きやすかった「エクスバイン」が選ばれました。

しかし、事件が起こります

ヒュッケ壊すウーマンこと、アーマラちゃんの駆るガリルナガンによるオルレアン工場襲撃事件です。これによりヒュッケバインシリーズは全滅。EXH計画は有耶無耶に……なると思いきや。開発スタッフ達はむしろガリルナガンに対する対抗心をむき出しに、計画強行を決意。エクスバインをテスト機ではなくベース機として開発が続行されることが決定したのです。

しかし、またもや事件が起こります。

ガリルナガンとの交戦中、やむを得ない事態となり計画ベース機にするため修理中だったエクスバインが実戦投入されてしまったのです。しかし、開発スタッフはまたもめげません。むしろこれ幸いと半分修理中だったエクスバイン「アッシュ」をそのまま前線に投入し続けることを決定。そこで得られたデータを元に月のマオ本社でエンジン他武装や後付パーツなどの開発を進めるというメチャクチャな賭けに打って出たのです。そして、後は皆さんご存知の通り、その賭けは見事大勝利を収めました。実戦投入中であるというアッシュの状況を鑑みて、パーツの装着や調整は出来うる限り単純化が図られいたとはいえ、戦闘中にパーツを念動フィールドでアッシュに無理やりくっつけて完成させるという荒業により、「エグゼクスバイン」は誕生しました。

ブラックホール・エンジンとトロニウム・エンジンのハイブリッド、T-LINKシステムを用いた様々な兵装と、まさしく先進技術の塊である「ヒュッケバイン」シリーズの集大成とも言える超高性能機。初代ヒュッケバインの1機たる「009」は「エクスバイン」、「アッシュ」と名を変え姿を変え、6(ゼクス)番目のヒュッケバイン、「エグゼクスバイン」へと辿り着いたのでした。

◆まさしく集大成、超ハイクオリティなキット


長々と語ってしまいましたが、要はエグゼクスバインは「ヒュッケバイン」のひとつの到達点にある、というお話でした。そして、それはこのプラスチックモデルキットシリーズにおいても同様のことが言えます。

初代ヒュッケバインはこの「S.R.G-S」シリーズの1番目のラインナップで、その発売日は2003年末。当時からすれば画期的な試みが満載の先進的プラキットでしたが、今の目から見るとお世辞にも良い出来のキットとはいえません。しかし、このプラキットシリーズは数を重ねるごとに塗装済みパーツ、細かな色分け、パーツ分割、可動の追究などなど、様々な試みや技術が取り入れられていきました。

そして、11年後に発売された凶鳥の眷属にして末裔の「エグゼクスバイン」は、まさにそのシリーズ集大成とも言えるべきキットとして世に送りだされたのです。

組みやすさは最近のS.R.G-Sシリーズでも随一。パーツ分割が単純なため、見た目よりもはるかに少パーツで構成されていることがわかります(その分合わせ目がやや多めに出ます)。また、元デザイン的にもカラーリングがそこまで激しくないのでマルチカラーキットとして十分な色分けが行われていることがわかります。頭部のツインカメラアイとゴーグルは塗装済み&クリアパーツで処理されていますので素組派にも安心。目立つ箇所で足りない色は頭頂部センサーのブルー、各T-LINKスライダーと足首裏のホワイトなどなど。ポイントで塗装するとグッと完成度が増すかと思います。筆者の作例は今回時間がなかったので素組のままですが、それでも十分なカラーリングと完成度であることが確認いただけるかと思います。

◆プレイバリュー豊富な武装パーツ


パーソナルトルーパーということで、とにかく武装が豊富なエグゼクスバイン。全18基のT-LINKスライダーは全て取り外しすることが出来、きちんと展開することも可能。T-LINKレボリューターも劇中のイメージ通り再現出来ます。

手持ち武器としては巨大実体剣「T-LINKセイバー」が存在。T-LINKセイバーは背中のストライクシールドの鞘に収めることも出来ます。また、このストライクシールド自体を腕にマウントすることも可能になっています。また、初代ヒュッケバインの血を色濃く受け継ぐ巨大砲「ブラックホール・バスターキャノン」も付属、両手で難なく構えることができるので、T-LINKスライダーのサターンフォーメーションと合わせて必殺技のイメージを再現してみるのもアリでしょう。

ただ、「グラビトン・ライフル」や「フォトン・ライフルS」などの換装射撃武器が付属していないので、通常戦闘時を演出するにはやや迫力不足かもしれません。とはいえ、握り手はありますので、他のプラキットから換装武器を流用してくるというのも遊びの幅が広がるかと思います。

◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆

というわけでザクッとした紹介でした。各部二重関節やボールジョイントレスなど、可動の面でもかなり性能がよく、ブンドド動かして遊ぶにも非常に出来が良いキットとなっています。唯一の欠点といえばT-LINKスライダーが若干ポロリしやすすぎる点。とはいえ、飾って楽しむ分には問題がありませんし、動かして遊ぶならいっそ接着してしまうというのもアリかと思います。

ヒュッケバインのプラモデルが忽然と売り場から姿を消した謎の一件以来、久々のヒュッケ関連商品。筆者自身、何故か感極まって組み立てながらよくわからない涙を流したほどの超名作キットとなっています。ぜひ往年のヒュッケバインファン、スパロボシリーズファンの皆さんは各々の思いを馳せながら、そうでない方もこのハイクオリティキットを一度ご自身の手にとって作ってみては如何でしょうか。

「S.R.G-S エグゼクスバイン」は好評発売中。価格は6,800円(税抜)です。

(C)SRWOG PROJECT


■筆者紹介:ひびき
ゲームやアニメが大好きな駆け出しライター。
何かと種類の多いヒュッケバインシリーズ。
筆者的お気に入りはやはり量産型Mk-II。
しかし一向に商品化に恵まれないこの機種。
プファイルIIIで日の目を見たこの機種。
今こそ商品化のチャンスですよ、コトブキヤさん!

Twitter:@hibiki_magurepo
《ひびき》

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