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3DS初のF2P『頭文字D パーフェクトシフト ONLINE』βテスト版をプレイレポ

あらゆるものは、時代と共に移り変わるというのは、言うまでもないことでしょう。言葉ひとつをとっても、「新しい」が「あらたしい」から「あたらしい」へ変化したのは有名ですし、この手の話は探すまでもなく数多くあります。

任天堂 3DS
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あらゆるものは、時代と共に移り変わるというのは、言うまでもないことでしょう。言葉ひとつをとっても、「新しい」が「あらたしい」から「あたらしい」へ変化したのは有名ですし、この手の話は探すまでもなく数多くあります。

このような変化は、もちろんゲーム業界もまた例外ではなく、黎明期から続くいわゆる「パッケージ販売」はもちろん今もありますが、オンリーワンだった頃から比べると、現在は多彩な売り方が展開しています。「ダウンロード販売」は主要のコンソールでも定着し、スマートフォンではむしろメイン。また「レンタル」や「定額制」といった形式も台頭しており、特に先月発表された「PlayStation Now」が今後の代表例となることでしょう。

そして、ゲームソフト本体には価格的な付加を付けず無料で配布し、ソフトと関連した別の部分で収益をあげるといったFree to Play(以下、F2P)、いわゆる「基本無料・一部課金制」といったビジネスモデルが大きな飛躍を見せました。

比率で言えばスマートフォンがその主流となりますが、ここ2年ほどでPS3などでもその数を増やし、そして今冬にはニンテンドー3DSソフト『頭文字D パーフェクトシフト ONLINE』』が登場を予定しています。これは、3DS初のF2Pタイトルとなり、その意味でも大きな注目を浴びている一作です。

本作はタイトルでも分かる通り、人気漫画「頭文字D」を原作としたゲーム。先日までクローズβテストを実施しており、筆者も参加させていただいたので、そのゲーム概要や、3DS初のF2Pタイトルがどのようなスタイルのものか、こちらで紹介させていただきます。

◆操作はシンプル、しかし際どいタイミング


ゲーム内容をシンプルに語ると、峠をレース場とし、ライバルと駆け抜けて最速を競うレースゲーム…ですが、ハンドリングなどの操作はなく、ライン取りやコーナーリングなどは全てオート。車の挙動に関する操作は唯一、速度に関わるシフトアップ/ダウンのみ。

このため、レースゲームに興味はあってもテクニックが追いつかない、という方でも安心して楽しめるゲーム性となっており、また肩肘を張らずカジュアルに楽しめる手軽さも兼ね備えています。また1レースにかかる時間が1~2分というのも、テンポよく楽しめるといった印象でした。

かといって、ゲーム自体がイージーなわけでもありません。シフト操作にはタイミングがあり、ベストとなる「PERFECT SHIFT」を繰り出すことが肝心。少しズレても「GOOD SHIFT」ですが、より有利なレース運びを展開するには、やはり「PERFECT SHIFT」を狙いたいもの。またタイミングをミスすると必然的に速度が大きく落ちるので、レースの要であることは間違いありません。

シフトアップは「Rボタン」、シフトダウンは「Lボタン」で行い、リアルタイムで入力が求められるのはこの2つのみ。タイミングはなかなか際どいため手強いのですが、この操作だけに集中できるため、シビアすぎるという印象もありません。また、コーナー前の減速時か抜けた後の加速時が主な操作タイミングとなるので、車同士のバトルをチラ見できる余裕があるのは嬉しいポイント。やはり視覚的な臨場感は大事ですからね。

◆Notレースゲーム!? Yesバトルゲーム!


そんなシフトを使いこなしてのレース展開がメインのゲームですが、このゲームで一番大事なところは、普通のレースゲームでは最重要視される「タイム的な早さ」ではありません。本作は常にライバルとの一騎打ち。ヤツより早ければいい。記録的なタイムにこだわるプレイもありですが、ゲーム的には相手に勝ったかどうかがポイントなのです。

極端な話、どれだけ遅くても相手に勝てばクリア報酬が手に入ります。もちろん、遅ければ結果的に負けることにはなりますが、「絶対的なクリアタイム」よりも、「相手より0.1秒でも速いこと」が大事ということです。公式サイトでは本作のジャンルを「カジュアルレースバトル」と銘打っていますが、主軸はその“バトル”の部分。「タイムがいくつか」ではなく、「アイツより速い!」が全てと言っても過言ではないでしょう。…過言でしたらすみません!

◆気になる課金要素


クローズβテストのため、実際に課金コンテンツを利用することはできなかったのですが、そのシステム自体は導入されていたので、紹介させていただきます。本作は、CPUとの峠バトルを行う際には「ガソリン」が、全国のプレイヤーやレイドボスと戦うには「プライド」が一定量必要となり、戦うたびに消費します。それらは時間経過と共に回復しますが、「Dコイン」というアイテムを購入することで、その回復時間を待たずに継続プレイが可能となる、いわゆる「スタミナ制」を採用しています。

また、レースを有利に展開する「カード」という要素がありますが、より強いカードが入手しやすい「プレミアムレースレース」への参加には「チケット」が必要となりますが、こちらもDコインでの参加が可能。ちなみにβテストではDコインが無料で配布されたので、プレミアムレースを行ってみましたが、スーパーレア(SR)や、ウルトラレア(UR)などが入手できました。なお通常のレースでもカードは手に入りますが、筆者の運がないせいか、そちらではハイノーマル(HN)止まりでした。

とはいえ、高いレアリティのカードがなければ行き詰まるのかと言えばそんなことはなく、通常のレースで頻繁に入手できるノーマル(N)、ハイノーマル(HN)のカードでも十分に勝ち抜けるので、その点はご安心ください。もちろん正式サービスでのバランス調整にもよりますが、現段階の難易度を考えると、少なくとも序盤から無茶な設定にはならないかと。

なお、「ガソリン」などの回復時間に関してですが、クローズβテストでは1日のプレイ可能時間が決まっており、翌日になると全回復していました。これは、おそらくテストするための仕様と思われるので、参考にはならないかもしれません。

◆チャレンジするかはあなた次第


低年齢層にも数多くのユーザーを抱える3DSに登場する、初F2Pタイトルとなる本作。その課金形態は、アイテム課金などの直接的なものではなく、プレイの継続性などの「時間とお金のトレードオフ」に関するものでした。

「ガソリン」は待てば回復できます。強いカードがなくとも、レースで勝った賞金で車をカスタマイズするという手もあります。本作の課金要素は、現時点では全て代替できる要素があり、3DSでリリースするF2Pタイトルとして正しい舵取りのように感じました。

そしてゲーム性は、シンプルながらも一点集中による難易度となり、遊びやすさと手応えを突き詰めたシステムとなっています。肝心なのはタイムではなく、勝つこと。この切り口も、大胆で分かりやすいと言えるでしょう。タイミング勝負の「バトル」だけに、勝敗による爽快感や悔しさはダイレクトです。

基本無料ですが、手応えは十分と言える本作。本作に触れ、ライバルとの戦いにチャレンジするか。課金コンテンツに触れず、無料でチャレンジするか。双方ともにチャレンジが可能な本作が、どのようなゲーム調整で正式サービスを開始するのか。そのバランス取りに、今後注目したいところです。

『頭文字D パーフェクトシフト ONLINE』は、2014年4月2日配信予定。価格は、基本無料のアイテム課金制です。

(C)しげの秀一/講談社 (C)SEGA All manufacturers, cars, names, brands and associated imagery featured in this game are trademarks and/or copyrighted materials of their respective owners. Al l rights reserved.
《臥待 弦》

楽する為に努力する雑食系ライター 臥待 弦

世間のブームとズレた時間差でファミコンにハマり、主だった家庭用ゲーム機を遊び続けてきたフリーライター。ゲームブックやTRPGなどの沼にもどっぷり浸かった。ゲームのシナリオや漫画原作などの文字書き仕事を経て、今はゲーム記事の執筆に邁進中。「隠れた名作を、隠れていない名作に」が、ゲームライターとしての目標。隙あらば、あまり知られていない作品にスポットを当てたがる。仕事は幅広く募集中。

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