人生にゲームをプラスするメディア

【ガチレポ!】第41回 近代欧州のムーディな色気漂うパズルアクション『Contrast(コントラスト)』―影と光を行き来して家族の絆を取り戻そう

ソニー PS4

退廃的空気が漂う『Contrast』の世界。控えめの色調と陰影による雰囲気作りが美しい
  • 退廃的空気が漂う『Contrast』の世界。控えめの色調と陰影による雰囲気作りが美しい
  • 壁面に映し出された女性の姿。この平面的な影の世界に入り込むことができる
  • 箱を担いだまま影の世界に入ることもできる。2つの世界を行き来して謎を解こう
  • 影絵で登場する人物たち。シーンすべてが劇の一部のよう
  • 影はもちろん動く。その動きも利用して、さまざまな場所に到達するのだ
  • ルミナリーは特定の機械の作動に必要。周囲をよくみて集めよう
こんにちは、ガチレポ!のAmiです。今回はPS4ローンチタイトルであり、13日からPS3版の配信も開始された謎解きパズルアクションアドベンチャーゲーム『Contrast(コントラスト)』を紹介します。

◆目を惹きつけるオシャレな世界観


さながらファッションイラストから飛び出してきたかのようなスレンダーな体を奇抜なファッションで着飾った女性・ドーン。彼女が操作キャラクターです。

ドーンは影の世界に自由に入り込むことができる特異な存在で、主人公の少女・ディディ以外の人間は認識することができません。家族思いの少女ディディに付き従い、様々な事情からバラバラになってしまったディディと母親、父親の関係をとりもち、ひとつにする手助けをしていきます。

本作はいわゆる「雰囲気ゲー」に属するタイプのゲーム。20世紀近代欧州をイメージした世界観で、レトロかつエレガント、デカダン的な空気とアングラ系ショーパブ等を思わせる色香がどことなく漂う、ムーディな魅力が満点の作品です。音楽面ではキャバレー女優が気だるげに歌うボーカル曲、少し不気味で可愛く淋しげなオルゴールサウンド、アダルトなジャズミュージックが充実し、雰囲気を盛り上げます。

こうしたキーワードにピンとくる人ならばおそらくすぐに惹き込まれてしまうだろうし、光と影を使ったゲームシステムの妙は目指す方向性にまとまりを生み出し、世界観の構築を手助けしているように感じます。


◆3Dから2Dへ―影に溶け込み、ギミックを解こう


先述したように、ディディ以外の人間はドーンを認識することができません。実はこれはドーン側としても同じことで、ドーン(プレイヤー)はディディ以外の人間の姿を直接認識することはできないため、壁などに投影される「影」を通して視認することになります。つまり、影絵です。

強い光のあるところなら、どもにでも影は現れます。そして、ドーンは自分自身も「影」となって、この影の世界に入り込む能力をもっています。

普段は3Dのフィールドを行き来するのですが、影の世界に入り込むと当然ながら平面な2D空間になります。影の世界では、モノや人間などのほかの影の上を歩くことができるようになり、2Dプラットフォーマーのようなプレイ感覚に。影になって移動すれば通常ではいけない場所へたどり着き、特定のギミックを動かすことも可能です。時にはスポットライトの前の物体を移動させて、投影される影の位置を自分で調整して道を作ることもあります。2つの世界を行き来しながら色々なパズルを解いて、ディディの目的をサポートしていきましょう。

パズルのヒント表示はありませんが、それでもなんとかなってしまう程度で、全体的な難易度は易しめです。謎解きに自信がない人でも詰まる事はおそらくないかと思います。また、何かの機械など特定のギミックを作動させる時には「ルミナリー」というアイテムが必要になります。ルミナリーは元の世界の至るところに配置されているので、世界に溶け込みながらあちこち探してみてください。


影を利用したゲームシステムは演出面にもいい効果を与えていて、影を見るたびに、この人物は今どんな表情をしているのだろう、この物体はどんな色合いをしているのだろう、など情報量の少なさが一層想像力を刺激します。

絶妙に配置された街灯などの明かりはスポットライトとなり、なんの変哲もないただの壁面を劇場のスクリーンに変えてしまいます。しかも影の中に入り込めるとあっては、足を止めずに進めというほうが無理な話です。人の体の上をウロウロする時などは少し悪戯をしているような気分にもなってしまって面白いですよ!


◆キラリと光る、オシャレで美麗なパズルアクション


ゲーム開始直後は、何の事前情報もオープニングシーンすらないまま進行するために少々戸惑ってしまいますが、余計な情報がない故に逆にストーリーに集中することができました。後半に近づくにつれ、特にエンディングではもう少し謎が解明されてもよかったのではないか、と思う部分も無いとは言い切れませんが、世界観設定を補足するコレクタブルアイテムが入手しやすい点や、ディディらのセリフと掛け合いのセンスが良く、自分は何なのか、少女は誰なのかと最後まで興味が尽きることはありませんでした。

全要素をコンプリートしたとしても総プレイ時間は短め。仕事で疲れた平日の夜でも、雰囲気に浸りながら気軽に遊べるゲームかと思います。ひねりの効いた、オシャレなレベルデザインも魅力です。小粒ながらもキラリと輝くユニークなゲームになっていますので、気になる方は触ってみてください。

※PS3版日本語トレーラー


★こんな人にプッシュ★
・近代欧州の雰囲気が好き
・ムードに浸りたい
・手軽に楽しみたい

★その他備考★
・一部の操作性に引っ掛かりを感じる

謎解きパズルアクションアドベンチャー『Contrast(コントラスト)』はPS4とPS3で現在好評配信中。PS4版の価格は1,535円(税込)。PS3版の価格は1,714円(税別)です。

(C) 2013 Compulsion Games

■筆者プロフィール
Ami
元・ゲームグラフィッカーのボス戦好きなアマゾネス。ガッツリゲーの合間に雰囲気ゲー。いいもんです。
国産から海外、RPGからFPSまでなんでもござれの雑食系。とりあえず、ゲームができてればそれで幸せ。
ブログ:http://blog.livedoor.jp/xxxplus/
《Ami》

編集部おすすめの記事

特集

ソニー アクセスランキング

  1. 【TGS2017】それは人なのかアンドロイドなのか―徹底した世界観で『Detroit』に迷い込む

    【TGS2017】それは人なのかアンドロイドなのか―徹底した世界観で『Detroit』に迷い込む

  2. 『ぎゃる☆がん2』製作決定─「TGS2017」体験ブースでは制服コンパニオンがお出迎え!

    『ぎゃる☆がん2』製作決定─「TGS2017」体験ブースでは制服コンパニオンがお出迎え!

  3. 【TGS2017】美少女たちを迎え撃て! 360度あらゆる方向からの“告白”に立ち向かう『ぎゃる☆がん2』を回転しつつプレイ

    【TGS2017】美少女たちを迎え撃て! 360度あらゆる方向からの“告白”に立ち向かう『ぎゃる☆がん2』を回転しつつプレイ

  4. 【TGS2017】人狼ゲーム+サスペンスドラマが楽しめる『Hidden Agenda』、駆け引きの果てに待つものは

  5. 『モンスターハンター: ワールド』加工屋/オトモアイルー含むハンター必見の最新情報!

  6. 『鉄拳7』欧米アーティストと開発スタッフが書き下ろしたキャラパネル全25種類が無料配布決定

  7. 【TGS2017】『モンスターハンター:ワールド』のTGS特別体験デモをプレイ!新マップやボルボロスが登場

  8. カプコン公式「ミス春麗決定戦」で「ザンギエフ」が優勝、その結果と再現度に会場困惑

  9. 『マーベル VS. カプコン:インフィニット』DLC「モンスターハンター」トレイラー!【UPDATE】

  10. PS4『アリカ 謎の格闘ゲーム(仮称)』が国内初出展―日本語コマンド表も

アクセスランキングをもっと見る