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【ガチレポ!】第17回 唯我独尊魔女様と往くガッツリ系ハクスラアクション『魔女と百騎兵』

こんにちは、Amiです。本日ご紹介するのはヤリコミ系ゲームでよく知られる日本一ソフトウェアが放つPS3タイトル『魔女と百騎兵』。

ソニー PS3
一番左にいるのが百騎兵。要所で意思表示をすれば面白い展開も
  • 一番左にいるのが百騎兵。要所で意思表示をすれば面白い展開も
  • Effectiveとあれば効いている証拠!
  • 装備の並びがコンボの並びに。効率か使い勝手か・・・自由に選択しよう
  • ギリギリで避けるとミスティカル・ダッジが発動!時間がスローに
  • 画面下の青いゲージが防御力をあらわす。低い時が攻撃のチャンス!
  • 光り輝く植物・ピラーが脱出口。百騎兵のドーピングもここで
  • ピラーで行なえる強化は今回の冒険に限っての一時的なもの
  • 捕食でギガカロリーを補おう!
こんにちは、Amiです。本日ご紹介するのはヤリコミ系ゲームでよく知られる日本一ソフトウェアが放つPS3タイトル『魔女と百騎兵』。
装備などでキャラを強化して更に強い敵を倒していくハック&スラッシュタイプのアクションRPGです。

本作では独自解釈の細かいシステムが沢山取り入れられているので、今回はゲームを進める上での主要素に焦点をあてつつ、分かり辛い部分を軽くピックアップしながら紹介していきたいと思います。


■魔女様に従い世界を沼に沈めるのだ!
主人公は大きなウィッチハットと不敵すぎる表情が特徴的な沼の魔女・メタリカと、プレイヤーキャラであるメタリカの子分・百騎兵の2人です。
メタリカはまさに自由悪逆の名を欲しいままにする、唯我独尊で放送禁止用語が目立つ魔女様。対して百騎兵は思考回路があるのかないのかよく分からず言葉も話せないというマスコット風キャラクターです。
メタリカが非常に濃いキャラクターであるため百騎兵は存在感が薄く…なるかと思いきや、所々で自分の意思を示すチャンスがあったり、会話中もコロコロ表情を変えたりするのでアピール度は十分。

ゲーム中はメタリカの命令に従う形でフィールドに赴き、邪魔な魔女を蹴散らし、毒沼を広げ、勢力を拡大していくことになります。


■腹が減ってはなんとやら。カロリー消費が冒険のカギ
百騎兵は冒険中「ギガカロリー」というエネルギーを常に消耗していきます。ギガカロリーは何もしなくても少しずつ減少し、移動や攻撃などの行動に伴って消耗速度が上がっていきます。また、初めて足を踏み入れた領域では百騎兵の周囲をマッピングする「闇払い」が自動的に行われていくのですが、この時はさらに消耗が激しくなります。

もしギガカロリーが尽きてしまうと次は体力が減少、両方ゼロになってしまうと、入手アイテムと経験値が全て破棄された上で強制的に拠点へ戻されてしまうのでさぁ大変!周辺にいる敵を「捕食」するか、特定のアイテムでギガカロリーを回復しつつ進みましょう。

敵を倒し続けることで獲得する「グレードポイント」を使って回復する方法もありますが、グレードポイントはキャラクターを一時的に強化する際にも使えるので悩みどころ。
そして一見効率的に思える捕食も、実は「ガーベッジ」というゴミアイテムがアイテム袋「ストックストマック」(胃袋)に溜まっていってしまうという欠点があります。

ダンジョンからの脱出は、所々にある「ピラー」というポイントから帰還するか、ボスを倒すかのどちらかのみ。何よりもギガカロリーを優先するか、今後手に入るであろうアイテムのために容量を確保しておくか、それともキャラクター強化を諦めてグレードポイントを使ってしまうか…。ギガカロリーとどう付き合っていくかがダンジョン探索の面白いポイントです。


■効果は歴然!勝敗を分ける巧みなチョイス
百騎兵は武器を5つまで装備できるのですが、特殊なのが、装備の並びとコンボの繋がりがイコールの関係である点です。つまり、コンボの起点は1番目に装備した武器で攻撃、2撃目は2番目の装備でといった具合になるので、装備の仕方を変えるだけで自分らしいコンボを作りだしていけるのです。

また、各武器から繰り出される攻撃は打撃、斬撃、魔撃の3属性のうち必ずどれかに属していて、この相性によってダメージ値には雲泥の差があらわれます。全くダメージが通らずに苦戦を強いられた敵も、弱点属性の武器にかえるだけで効果てきめん、軽く蹴散らせるのは気持ちいいものがあります。

最初に槍鎌で素早く切り込んでから攻撃力の高い鈍槌と古塔で体力を削り、最後は逃げ出す敵に蝕台を使った追尾魔法でトドメをさす!とかもいいですし、敵の弱点属性が偏っているなら、そこを突ける装備だけで固めていくのもアリです。いかに自分らしく、かつフィールドにあった装備のチョイスをするかを考えていくのが楽しいところです。


■解除不能な超強化、「見える」防御力がバトルを更に盛り上げる
百騎兵の動作は全体的に重みがあるのが特徴的。スタミナの概念があるためボタン連打でのゴリ押しができなくなっていますし、敵の攻撃をギリギリで回避すれば周囲がスロー状態になる「ミスティカル・ダッジ」が発動するなど、思いのほかとしっかりしたアクション要素も取り入れられています。

そして対ボス戦では、残りHPの他に「防御力」がゲージ状で表示されるというのが面白い!
通常、アクションゲームのボス戦といえば「スキがある時に攻撃」が基本かと思います。でも、本作では常に細かく変動し続けるボスの防御力をゲージとして視覚化したことで、「ボスの攻撃直前、危険だけど攻めたほうがいい」とか、「スキはあるけど防御力が高いから回復でもするか」、「突っ込んできた!けど防御力が低い、ミスティカル・ダッジで割り込むぜ」といった具合に、敵の動きだけにとらわれない駆け引きが生み出されています。

加えて、ギガカロリーを燃焼し尽くす奥義とも呼べるパワーアップ技「カオスリバレーション」を交えればバトルはさらに白熱。一度発動すればギガカロリーがゼロになるまで解除不可、ギガカロリーが最大値でも100秒後にはゼロになるという背水の陣と呼べるものですが、全パラメーターが飛躍的に上昇するので、一気に畳み掛けるにはピッタリの手段です。
なお、ボス戦では一応離脱ポイントがあるので倒せないと判断したら逃げるのも手です。ただし、減らした体力は全回復してしまうのでご注意を。


■説明不足が勿体無い!
日本一らしい細かなシステムが盛りだくさんな本作ですが、それゆえに気になる点もチラホラあります。
最も勿体無く感じたのはチュートリアルが非常に簡潔で、自分から何かしなければ奥深いシステム郡に気付かない、もしくは把握できない恐れがあるところです。取り扱い説明書を読む、メニュー画面に出てくる注釈をしっかり読むなどしていかないと、途中で行き詰まってしまうことが無いとも言い切れません。実際私も注釈を読まなかったせいで某ダンジョンの仕掛けが解けず、何時間も彷徨った経験が…。

あとは、一部のダンジョンがやたらと広い割に敵の数が少なく、中だるみを招きかねない点や、メタリカというキャラクターが良くも悪くもクセがあり、人によってはあまり良い気分がしないシーンがあるかもしれない点も挙げておこうと思います。


■育成、アクション、じっくり遊ぶに最適な1本
属性やパラメーターを考慮した事前準備。敵をよく見てじっくり立ち回る戦闘。そしてギガカロリーの残量と睨めっこしながら、進むか退くかを見極める探索…。思考型の要素をメインに適度なアクション性をまじえたバランスで、なかなかどうして、見た目以上にガッツリとした印象です。
村人の家を制圧する「魔女制圧」など紹介しきれていない細かな要素も豊富で、さらにマルチエンディング搭載とボリューム満点の1本になっています。

難易度は高くなく、アクションが苦手でもレベル(パラメーター)を上げれば進んでいけますし、レベル上げが嫌いな人はたっぷりの工夫と適度なアクションスキルで、ある程度強引に進んでいくこともできるかと思います。見下ろし型ハック&スラッシュということで、海外ではともかく純日本製のゲームではあまり多くないタイプの作品ですので、興味をひかれた方は手にとってみてはいかがでしょうか。


★こんな人にプッシュ★
・育成、装備集めが好きな人
・ある程度まとまった時間が取れる人
・ツンデレが好き!な人

★その他備考★
・コロコロ変わる百騎兵の顔が可愛い



『魔女と百騎兵』はPS3を対象に現在好評配信中。価格は通常版が7,140円(税込)、ダウンロード版が6,000円(税込)となっています。

(c)2013 Nippon Ichi Software, Inc.

■筆者プロフィール
Ami
元・ゲームグラフィッカーのボス戦好きなアマゾネス。先日Xbox360で配信中のAVG『Brothers:2人の息子の物語』をクリア、盛大に泣きました。超オススメです。
国産から海外、RPGからFPSまでなんでもござれの雑食系。とりあえず、ゲームができてればそれで幸せ。
ブログ:http://blog.livedoor.jp/xxxplus/
《Ami》
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