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【ガチレポ!】第13回 絵の具を投げればアラ不思議。絵本のようなDLゲーム『アンフィニッシュド スワン』

ソニー PS3

左下の少年がモンロー。優しい雰囲気の作風です
  • 左下の少年がモンロー。優しい雰囲気の作風です
  • 真っ白で巨大な城。まるで迷路のような通路が張り巡らされていますが…
  • ステージに隠された物語をみつけよう
  • 何もない真っ白な空間?…と思いきや⇒
  • 絵の具をぶつければ、なんとそこには木箱らしきモノが
  • 絵の具をどんどん投げればご覧のとおり。街らしき風景が認識できます
  • 目印となる足跡は、絵の具をぶつけても消えません
  • 時には足場を作ることも。絵の具を投げれば⇒
みなさんこんにちは、Amiです。7月ももう後半、すでに夏休みに突入した方も多いかと思います。暑い夏は家でのんびり、溜まったゲームたちを片っ端からクリアしていくのにもピッタリな季節。ぜひ皆さんも充実のゲームライフをおくってくださいね。

さて、それでは13回目になるガチレポ!。今回ご紹介するのは眠れない夜にもピッタリかもしれない、PSNの癒し系ダウンロードゲーム『アンフィニッシュド スワン』です。

シンプルながら、まさに「手探り感覚」で進んでいくアーティスティックでオシャレなビジュアルのこのゲーム。夏休みがないと嘆いている大人の方も幼い頃に感じた純粋で懐かしい驚きを思い起こすことができるはず。PS MOVEにも対応しており、ゲームに馴染みがない方でも楽しむことができます。


■絵本のようなストーリー
絵を描くのが大好き、でも完成させるのは苦手という母を亡くした少年モンローが主人公。モンローは母が亡くなって施設に入る際、母が最もお気に入りだった白鳥の絵をもっていくのですが、ある日目が覚めると白鳥がいなくなってしまいます。そしてモンローは母の銀色の絵筆をもち、白鳥が残した黄色い足跡を辿っていくことになるのです。

ゲームでは、「色」で覆われたとある不思議な王国を舞台に、白鳥の足跡を追いながら進んでいきます。ステージのところどころには「王」などの文字が黄色い色で残されているのですが、それに絵の具をぶつけることで王国がもつ物語が語られていきます。
読み聞かせをおこなうのは女性の声。まるで絵本の世界に入り込みながらページを読み解いていくような感覚です。


■絵の具をなげる、ただそれだけ
ゲームの操作はとっても簡単。ボタンを押して絵の具を投げる。これだけです。
ステージは基本的に何らかの「色」で塗りつぶされています。例えば「色」が「白」なら画面中が全部真っ白に。「黒」なら真っ黒になります。
これではどこに何があるのかサッパリ分からない!となりますよね。そこで、絵の具の出番というわけです。

どこでもいいので、とりあえず絵の具を投げてみましょう。何かにぶつかれば、絵の具がビチャッと飛び散ります。闇雲でもなんでもいいので色々な方向に何度も投げていると、きっと何らかの物体が浮かび上がってくることに気づくはず。壁のようなものであったり、明らかにこれだと認識できるものであったり…。それを繰り返すことで徐々に周囲の環境が浮かび上がり、自分が進むべきステージの全容が見えてきます。


■見えないからこそ膨らむ想像力
このゲームにはチュートリアルなんてものはありません。目隠しされたまま、五感をたよりに見ず知らずの場所を一人でさまよっているような感覚に陥るゲームで、良い意味での不思議な居心地の悪さと、分からないものを確かめたいという冒険心が高まっていきます。

周囲から聞こえる環境音、浮かび上がるように一部しか見えない風景が想像力を大いにかきたてますし、イスらしきモノが見えるからここは部屋ではないか?部屋だとするとどんな部屋?テーブルはあるの?ならば階段は?といった具合で想像がどんどん膨らみ、それを確認しようとまた絵の具を投げるのです。

ステージの構造は当然、どのプレイヤーに対しても同じものであるにも関わらず、遊ぶたび、プレイヤーごとに、違った光景が映し出されているように感じて感動してしまいました。


■絵の具を使って仕掛けを解こう
ゲームは絵の具を投げるだけの動作を使って進んでいくのですが、チャプターによってギミックが特色あるものに変化するのがユニークです。たとえば、水色の絵具を水に見立てて植物に与えたり、また別のシーンでは、絵の具を組み合わせて積み木のようなものを作ったり。
これが一種の謎解きとなるわけですが、少し考えればすぐに分かる程度の簡単なギミックになっているので、謎解き系に苦手意識を持っている方でも何の問題もありません。

絵の具をぶつけるという非常に単純な動作だけで、新しい発見と、そこから生み出される驚き、豊かな世界観を楽しめるようになっています。


■風船を集めてお楽しみ要素を解禁
最低限の情報から自分の現在位置を確かめつつ進んでいく―。手探りで進んでいくゲームであるため、2周目もまるで初プレイ時のようにたどたどしい歩みになってしまうのが面白いところ。

ヤリコミ要素としてはステージ中に隠されている風船の収集があるのですが、見事に「色」で隠されているために、全て見つけるのはなかなか大変です。風船は、絵の具を一度に複数投げられる能力や、コンセプトアートといったお楽しみ要素の解禁に使用します。
どのステージにいくつの風船が隠されているのかは、ステージセレクト画面に表示されているので、それをヒントにチャレンジしてみてください。


■雰囲気に浸り、だれもが遊べるアイデア作
クリア時間はおおよそ2~3時間といったところではないでしょうか。誰でもすぐに楽しめて、オシャレで、創造性豊かな体験が出来るアイデア作といえるでしょう。ただ、そのアートスタイルゆえに色のコントラストが激しく、目への負担が意外と大きいところが難点かもしれません。私はゲームで「酔う」のはかつて経験したことがなかったのですが、本作ではじめて両目が押さえ込まれるような感覚を得て、思わず眉間をマッサージしてしまいました。

いわゆる「雰囲気ゲー」と呼ばれる類の作風が好きな人はもちろんのこと、子供のころに感じた未知なるものへのワクワクを久しぶりに思い出してみたい、という大人の方にもピッタリかと思います。お値段もお手頃、気軽にできるタイトルですので、気になった方はぜひ試してみてください。


★こんな人にプッシュ★
・雰囲気を楽しみたい人
・ゲーマーじゃない人とも一緒に楽しみたい人
・ゲームでリラックスしたい人

★その他備考★
・モンローが可愛い

『アンフィニッシュド スワン』はPS3を対象に現在好評配信中。価格は1,200円(税込)ですが、『風ノ旅ビト』及び『DATURA』のどちらかを所持している場合は1,000円(税込)で購入できます。




(c) 2012 Sony Computer Entertainment America LLC

■筆者プロフィール
Ami
元・ゲームグラフィッカーのボス戦好きなアマゾネス。久々にガッツリとアクションゲームがしたい気分です。何かないかなぁ…。
国産から海外、RPGからFPSまでなんでもござれの雑食系。とりあえず、ゲームができてればそれで幸せ。
ブログ:http://blog.livedoor.jp/xxxplus/
《Ami》

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